ふばばさんのレビュー一覧

極道の淫らな挑発 小説

中原一也  桜城やや 

色気 vs 根性

長身でスーツを美しく堂々と着こなし、危険な匂いを振りまく男。
対して今は亡き姉の一人息子を引き取って日々奮闘している平凡なサラリーマン。
極道x堅気の、中原作品のどこかで見たような2人ですが、2人の運命の出会いは甥・一翔(かずと)が実はヤクザの組長の息子だったから。
そんな事実は初耳だった羽村優は、断固として甥・一翔がヤクザの元に奪われるのを拒否します。
この何ものにも、カネにも陵辱にも自…

3

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

読みやすくて甘くてエロい

久我有加さんによる業界系BL。
といっても、片方が大学生なので日常系、ともいえる作品だと思います。
そして、この大学生が関西出身で時折関西弁が出る、という設定です。

「幸せならいいじゃない」
主人公・湯澤直登は賞なども獲った事のあるちょっとは名の知れた脚本家。今は少しスランプ気味で、くたびれた格好でコンビニおにぎりでゲン担ぎの日々。いつも応対してくれるバイトの北見君と知り合って、ひょん…

2

シンデレラ プロット 3 (完) コミック

水名瀬雅良 

シンデレラ・プロット完結巻

完結巻。
東原の部屋に入る理沙子を目撃してしまった碧。話をしたくても時間を取ってもらえない。
不安になった碧は若田部の部屋に行き……
酔いつぶれた碧を心配して東原に電話する若田部だが、東原は『俺には関係ない』なんて言う。
この辺は読者的にもかなり戸惑う展開です。
せっかく心が通じ合って結ばれた東原と碧なのに、どうして?と理由が見えない。
それなのに連ドラの脚本は碧のために書いたと言う。…

0

シンデレラ プロット 2 コミック

水名瀬雅良 

進展+波乱

3巻ものの2巻目。
演技指導ということで東原と同居することになった碧ですが、真面目に取り組む碧は実際に演技がうまくなってきました。
東原が高校時代に家庭に問題があって自分の告白を受けなかったことを知り、また昔の恋心が戻ってきて…
碧の最終収録後、東原との2人だけの打ち上げで東原が言葉の戯れを仕掛けてくるんだけど、こういう読んでて赤面する駆け引きの感じ、好きですね!
余裕綽々の東原だけど、一…

0

シンデレラ プロット 1 コミック

水名瀬雅良 

導入部

3巻ものです。内容は芸能界もの。
主人公は、人気上昇中の俳優・榊原碧(あお)。
初めてドラマで大役を務めることになり、若手の注目株の脚本家・東原昴、事務所の先輩俳優・若田部孝介と交友?していくが…という導入。
本作は1巻目なので、この3人の関係性の説明が主になっています。

以下、ネタバレ。
脚本家・東原は実は碧の高校の先輩で、高1の時碧が告白した憧れのひと。
それをからかいまじりに…

1

傍若無人なラブリー 小説

鳩村衣杏  タカツキノボル 

世界一美しい黒ウサギ

「映画館で逢いましょう」のスピンオフ作品。
映画配給会社「エルシノア・フィルムズ」が舞台。
日仏ハーフで社内の調整役、いつも楽しげな笑顔を振りまいて座を明るくする恩田真庭が主人公。
映画の会社の話、ということもあって、所々懐かしい映画のワンシーン、エピソードが出てくるので、映画好きの方にはそこも面白いポイント。
物語は、真庭と同じマンション、同じフロアに、偶然、上司の島龍之介の弟で超美形・…

1

辞めるまでにしたい10のこと 小説

鳩村衣杏  みろくことこ 

ずるいしたたかさではなく、

「誠覧社」シリーズの1作目。
小柄で童顔、女性から可愛いと言われるコンプレックスを逆手にとって「したたかわいい」を武器にして頑張る白石純人、が主人公。
内容は、鳩村衣杏先生お得意の「お仕事BL」で、次期社長・難波の仕事論、イタリアンレストランシェフの覚悟、誠覧社の近くにある高級テーラー主人の含蓄、などなどいつも通り言葉に力がありますよね。金言がたくさんです。
でもBL的にはどうかな…と思う点…

1

On Doorstep コミック

CTK 

もうちょっと長く読みたい

面白かったです。
表紙より中の絵の方がきれい。(と感じました。)
スリの現場を押さえられた青年がその相手に惹かれていく、という物語なんだけど、そのお相手の持つ背景、青年がなぜ軽犯罪に手を染めてるのか、とかは、舞台がNYである理に適っていると感じました。
青年ジミーが書店勤務のリースに近づいて、そして恋をし、若さでグイグイ押し、想いは本当だったのに最初の思惑がばれ……
展開はかなりスピーディ…

3

青春の化身 コミック

北別府ニカ 

一途恋

「麗人」だったんですね。ちょっと意外。Hがどうの、体位が、プレイが、お汁が、擬音が…という話ではなく、もっと心の動きの話でした。(麗人さんに失礼ですね。すみません)
そして、サッカー界が舞台で、プロ選手が主人公です。
でも試合風景とかトレーニングの描写は無くて、それでも30近くなってきてレギュラーから外れてくる感じ、高校生のルーキーがチームに入ってくる感じ、自分次第で下のリーグでも輝ける感じ、…

2

シンケとあーたん 小説

鳩村衣杏  サマミヤアカザ 

結構シビアでシリアスです

タイトル「シンケとあーたん」、表紙に可愛らしい子ども。子育てモノか…あんまり好みじゃないかも。
と考えつつ読み進めましたが、内容は逆に「辛口」。
姉夫婦の突然の事故死、遺された3才の甥、世界的な実績を上げていた仕事を辞め、退職して甥を養子とし、結婚もしていない28才の葛城晋之介(シンケ)は「シングルファーザー」として暮らすことを選択する。
対して同期の溝口新(あらた、あーたん)は子供向け書籍…

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