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一穂ミチ 竹美家らら
ふばば
第1作で計にちょっかい出してきた後輩アナウンサー、皆川竜起のターン。 と言っても本作は、序盤はADの名和田深の視点中心のお仕事物語。その後竜起の視点が入って交互に描かれています。 何と言っても、深の造形がいい。 誰からも人格を嫌われている横暴プロデューサーの相馬栄に心酔して、言う事を何でも聞き、言われる前に動き、ただそばにいたい、その一心で頑張っている。 制作会社所属の外注スタッフとして報…
ネタバレ
特典ペーパー内容です。 中町珈琲店にて。 お掃除中の戸坂と郁くん。 戸「郁くん 先生とは最近どうなの?順調?」 郁「…それが」 「先生、その…まだ……してくれないんです」ほほ染めて 戸 …あー。「西先生 奥手そうだもんね」 「あんまり向こうが動かないようならこっちからってのもありなんじゃない?男同士なんだし」 郁「ほんとうですか?」 戸「うん」 (回想)「初め…
ヤスエイ
ヤスエイさんって食べ物関連の作品多いですね。 本作も、珈琲店で閉店後に自分だけのための夜定食、という設定です。 一見コミュ障の高校生x担任の先生、というカップリング。 ありがちではありますが、心にちょっとしたコンプレックスを抱いて周りと距離を置いている葵田郁(高3)。孤立しているんじゃないか?と心配する担任の西。 郁は自分を見てくれた西に惹かれて、夜はコンビニ惣菜ばかりという西にうちに食べ…
毬田ユズ
毬田ユズさんは社会人BLを描く作者様、というイメージがあるのですが、本作も働く男たちの恋の話です。 個人経営のケーキ店でパティシエ見習いをしているド真面目青年藤崎が出会ったのは、店先でセフレと言い合いをしていたチャラ男、宇野。だが宇野はケーキ店の新しい販売員だった… 第一印象最悪と感じていた相手に惹きつけられていくのは、藤崎が自分には無い明るさ、他人との距離感、優しさを宇野に感じるようになった…
これまで人前に出る稼業の国江田メインの話だったけれど、本作は潮の出自絡みの展開でした。 アナウンサーで二重人格という派手な(?)国江田の影に隠れて……るわけじゃないけど、懐深く荒ぶる計を包む役割の方が強調されていた潮の、今を形作ってきた過去、家族、子供時代、父、母、出入りする秘書…そして心の傷。 それらが明かされる一編。 潮のうちは実は政治家の家系。 潮はそんな家が嫌で、そんな父親が嫌で…
BL的な萌えポイントとは違うけれど、私にとってこの作品がすごいなと感じるところは、アナウンサーの仕事やその取り巻く世界への見方が変わったという点。つまりはこの一冊にとてつもないリアリティがあるから。 本作は、前作から1年後。「計」は潮と相変わらず、だったはず。だけど「国江田さん」は裏番組に追い上げられて、焦りが「計」をイライラさせる。 好きでなくてもできる自分が実は抱えていた、劣等感と負け…
まだ読んでなかったの?と言われそうですね… 何となく今さら手を出しづらい、なんて思っていましたが、いざ読んでみれば納得の面白さです。 何と言っても「国江田計」という人物の造形。 外ヅラは「イイ人」ポジションの局アナ、内面は毒舌腹黒のダラけ男。 そんな二重人格男がアニメーション作家都築潮と出会う。初めは局アナ国江田さんとして。続いて素の自分自身、偽名オワリとして。 これまで両親の前でしか素…
北沢きょう
「朝長風月、書道家です。」のスピンオフで、風月の美しいお兄さんが主人公という事で期待大! しかも和服で受けでドMって…うふふふ しかしいざ読んでみれば、SM的シーンはありません。 というのも、隆太郎は恋人の槇に自分のM志向を秘密にしてるから。 そこに強引に割り込む映画監督の枝川が、隆太郎の願望を見抜いてグイグイと。 前作「朝長風月〜」では人に厳しい隆太郎のイメージだったけど、本作では言い…
阿部あかね
冒頭、ハナのプレゼントをプレゼントとわからずに無下に扱う鈍感ないっくんに笑える。 これは単に「男あるある」なんだけど、ここにプンプンするハナは根がオンナノコなんだなあ。 いっくんは一緒に住んでるハナに、すでに油断してるわけよ。恋人っていうより高校の親友に戻っちゃってる。そこに怒ってる。 他にもお昼は(押し付けられてるにせよ)他の女の作ったものを食べてるし。しかも毎日。 それを大学の友達に指…
ホロっとくる。なんでこんなにジンとくる? 振り回してフッと消えて、3年間で何も変わってないのはハナの方。 ただいっくんがずっと好きで、3年経っても忘れられなくて、というハナ。 対していっくんは、いきなり乗っかられた衝撃、それっきりいなくなった衝撃、ハナの事を何も知らなかった衝撃、女装を見た衝撃、ハナがまだ自分を好きとわかる衝撃、そして自分もハナを想っている衝撃… でもヘタレないっくんは一度…