ふばばさんのレビュー一覧

新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

地獄のあとの静かな居場所。それが新宿ラッキーホール

(2)はレビューしたけど、こちらは書いてなかったので。
読み返してみれば、こちらも随分とシリアスだった…
苦味とサクマさんの出会いと愛の始まりを描く「陽当たりの悪い部屋」は、昭和の文芸映画でも見てるような感覚を覚える。
親に売られて。
ヤクザにカラダを仕込まれて。
ゲイAVに強要。
だが2人きりの時間の中で情がうつっていく…
何より「苦味」って名前がすごい。逆キラキラネーム。地獄ネー…

0

三十二歳の地図 コミック

語シスコ 

ファンキー・ラブリー・BL

4人のゲイ友たちそれぞれの恋物語オムニバス、プラス真面目な先生とおバカ生徒の恋のお話の2編収録。

表題作。
比較的ディープさは薄く、おかしみもあってシスコ作品として非常に読みやすい。
表紙の4人は年も職業もまちまち。しかしなんでも話せる一生のゲイ友で、たまにカフェで集まってはガールズトークならぬゲイトークを楽しんでいます。
30過ぎて俺はもうイケてない、なんて悩む医者の駿。
運命の出…

1

REVERSE コミック

ゆいつ 

ガツガツのゴリゴリ

ゆいつ先生初読み。とても絵柄が良くて好みです。
内容は警察・刑事もの。
主人公は刑事の浮島。危険な事や極限状態的な事に昂りを感じ、犯人を取り押さえた後などは興奮がなかなかおさまらない。
その日もそんな状態で、そんな時怪我をした男を見つけて、通報してあげようとしたが拒まれたのでホテル?に連れて行くが…
…という冒頭。
勃ってしまった事に気付かれ、ガツガツのゴリゴリにヤられます。
その相手…

8

ハード・トライアングル コミック

みなみ恵夢 

絵は美しく、話は痛い

みなみ恵夢先生、初読みです。
最近はBLを描かれてないようですが、大変美麗な絵で素敵。
本作は短編集。

「ハード・トライアングル」
舞台は医療少年院。
男娼を半殺しにした少年・景は二重人格。担当する精神科医師は子供の頃同じ団地に住んでいたのだが、昔に団地で起きた連続殺人の後医師の方が引っ越していた…
景が二重人格になったのはなぜか。連続殺人とは何だったのか。
非常に陰惨な内容で、…

0

チーキーモンキー 下 コミック

斧原ヨーコ 

寸止め感。これからでしょ!

下巻です。
彼女を蔑ろにしているチガは「クズ男」ということになってるけど、私はチガが特にクズ男だとは思わないなぁ。二股もかけてないし。
そもそも女性が男性に「言葉にしなくても察してほしい」と思う事の半分も現実に男は察することができないでしょ?だからチガは普通の男の範疇ですね。
チガは男である先輩のイツキにはっきりと恋愛感情があることも自覚しつつも、ずるずると彼女と付き合い、挙句にやっぱり別れ…

1

エロ漫画じゃないのに、俺は コミック

南国ばなな 

先輩のチンチラに異空間ロッカー

笑った〜!こんな面白いなんて思わなかった…!(失礼ですね、すみません)
南国ばななさん、初めて読みましたが一気にファンになってしまいました。
内容は短編集です。カバー下の作者様コメントを読むと、どうやらお題ありきの作品もあるようで、かなりぶっ飛んだ設定・展開になるのも納得です。

「エロ漫画じゃないのに、俺は」
攻めがキモすぎる〜!お題が「中出し強要セックス」との事で、のっけから漫研の後…

9

ばかの恋 コミック

ツブキ 

新才能登場

いや〜すごく面白かったです!
失礼ながら、思ってた以上の面白さ。
5組の話があるのですが、どれもギャグっぽいんだけどそれでいて正鵠を射ているというか。

「ばかの恋」
ばかって誰の事かな?って思う。だってこの2人のどっちもばかとは思わないんですもん。
攻めは告白もできずに諦めてフェードアウト。そこを相手から手を伸ばしてもらって恋が成就する。いざ付き合い始めるけど、好きすぎて実際のHがな…

5

タチネコ争奪BL コミック

攻防やリバや。

タイトルや装丁からすると、もろ「攻めx攻め攻防」中心かしら?と思いつつ、リバがあるというので購入。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

「アクターズチョイス」黒澤真円
AV男優xゲイビ男優。
顔が好みのAV男優を喰いたいと密かに思っていたゲイビ男優だが、逆に…!
…と、設定はありがち系なんだけど、絵柄がすごくいい!2人ともカッコよくて眼福。

「ししこま」加藤むう
ある寂れ…

1

YES IT’S ME コミック

ヤマシタトモコ 

小さなトーマスとキノコが可愛い

短編集です。
表題作は、クスッと笑える感じで面白い。
んだけど、他の作品は少し難解というか、ひねりすぎてるというか。
そんな感じがして物語の中に入れず、外から見てもよくわかんない、という印象を抱いてしまう。

「目蓋の裏にて恋は躍りき」
美大の学生同士の2人。
沼上はシニカル、馬原は子供っぽい。沼上は馬原が好きというより、馬原の持ってる感性みたいなものが眩しいということなのでしょうか…

1

ジュテーム、カフェ・ノワール コミック

ヤマシタトモコ 

ジュテーム、ヤマシタトモコ

新装版が2015年10月に発表されています。今から読む方はそちらをどうぞ。
本作は2009年発表。
ヤマシタ作品らしくエロはごく薄めの作品が多く、純文学系の短編小説のような読後感。
初読時、何と言っても好きだったのが「サタデー, ボーイ, フェノミナン」。
私がUFOとか好きだからかな…?
というのはさておき、再読してやっぱり好きだ。
高校時代ゲイバレしてイジメの対象に。そんな暗い話で…

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