ふばばさんのレビュー一覧

シェフは強欲につき 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

ちょっとバブリーだけど

秀香穂里さんのルビー文庫「〜につき」のラブバトルシリーズ?の中で最も面白かった!
舞台は、格式の高い老舗フレンチレストラン。
格式の高さ故に当然敷居も高く、顧客の固定化と先細りを案じ若い感性でまた盛り立てたい、という思惑で同じ28才の副支配人とシェフを起用する…という冒頭。
そのフランス帰りの新進気鋭のシェフと若き副支配人のカップリングですが、正にラブバトルの設定通りバチバチと散る火花。

2

ひめごと コミック

高緒拾  神室晶 

一途な年下x臆病な作家

こちらは、「抱かれたい男」収録の「秘密のダイアリー」の図書館司書・御薗が登場します。
(「秘密のダイアリー」は読んでなくても、一応大丈夫です)

作家である平井の自宅は、蔵書が多すぎて管理が行き届かず本がただ積み上がっているだけの状態になっていた。それを見かねた担当編集・伊佐見が、いとこの御薗という者が司書をやっているので片付けを手伝わせる、とテキパキと話を進め、あれよとその御薗が家にやって…

1

予約は金曜日に コミック

かみしまあきら 

激しさと可愛らしさの融合エロ

お試し読みでどーしても先が気になり購入。
短編集です。

「予約は金曜日に」
自分から集団痴漢+集団レイプ?の餌食になり、お金ももらわない美形のリーマン・加瀬部…
どことなく影も感じさせる受けが、何故見も知らぬ男性たちにカラダを自由にさせるのか?
深〜い闇・病みを覗くような気持ちで読み進めましたが、この先は意外な展開!
はじめの病み系な雰囲気からいつの間にか甘々恋物語のハッピーエンド…

5

秘密のくちづけ コミック

高緒拾  神室晶 

トンデモからダークまで

大好きなんです。神室+高緒コンビの作品!
久々の再読で、やっぱり絵柄もストーリー展開も好きだなぁ!と感じました。
この場合の「ストーリー展開」は、どエロいエロシーンをどのように短編の物語の中に的確に、不可欠的に描くかっていうことなんだけど、そこが完璧なんですよね。
本作は短編集でどの話も短く、かつエロエロ、それでいてどの話も独自の世界・筋立てがあるのです。

「秘密のくちづけ」
ラブラ…

1

どうぞ美味しく召し上がれ コミック

不破慎理 

パーソナルシェフって憧れますね

とっても萌えました。すごく良かったです。
主人公は、料理人の緒川伊吹。
19才で単身イタリアへ。6年の修行ののち帰国してリストランテを立ち上げて9年、そして今パーソナルシェフという仕事を始めた伊吹。
さて、新しいクライアントは雨の日に車で水しぶきを浴びせて謝りもしなかった傲慢な男性で!
でも伊吹はプロに徹しようとこの仕事を受けます。
受けてみると、この男性・鰐淵は高名な心臓血管外科の権威…

2

与一とツグモ コミック

琥狗ハヤテ 

いとしいたからもの

琥狗ハヤテさんの大ファンです。
久しぶりの新作、待ってました!
本作は、2千年の時を生きた狸の産土神(うぶすながみ)と新たに生まれた狐の産土神の物語。
琥狗ハヤテさんお得意の人外ものであります!
今回は、身体は人間のように二足歩行的、顔は完全に獣で体も体毛(毛皮)に覆われており、手や足は人間に近くて爪が鋭い感じ、と描かれています。

元の産土神・与一は狸というより熊のような感じ。強く逞…

8

新庄くんと笹原くん (1) コミック

腰乃 

アワアワ・ドタバタ頓珍漢

「鮫島くんと笹原くん」のスピンオフ。
笹原くんの弟・真希ちゃんのドタバタなせーしゅん!

「鮫島くん〜」で、ノンケながら必死に好き好き言ってくる鮫島にほだされて、ガッツリヤられつつもヘタレ鮫島に上から目線の笹原くん。
その笹原くんの「弟」が主人公の本作。
弟・真希ちゃんは兄・笹原くんとは性格が違って、ラノベ好き2次元好きのリア充嫌い、人間嫌い、女怖い、ちょっとコミュ障、ぶっきらぼう。

1

鮫島くんと笹原くん コミック

腰乃 

ザ・腰乃

腰乃さん作品の中で最も得点の多い本作も、2011年とは意外と昔…の作品と言ってもいいのかな。
久々に再読しましたが変わらず斬新さを感じました。
正に「ザ・腰乃」!って感じ。
美麗とかカッコ良さとかそういうのの追求はなくて、すごく等身大の男の子の感じ。
攻め攻めしさも受け受けしさもなくて、対等というか平等な関係性の感じ。
そんな2人が思いがけずの恋愛感情に慌てる、という描写。
腰乃さんら…

4

地下鉄の犬 コミック

草間さかえ 

ヘタレ乙女とお茶目おじ

久々の再読です。
草間さかえ先生の紡ぐ物語は、その「感想」を言葉で書き表すのが妙に難しい。
この「地下鉄の犬」は、途中で出てくるその地下鉄で見かけた迷い犬の荒んだ目や、その犬は自分だ、と感じる妻に去られた課長…というイメージがありますが…
読んでいくとそんなイメージは変わっていきます。
篠田課長は、眼鏡を外した夜道で自動販売機にぶつかったり、人の家を喫茶店と間違えてコーヒーもらったり、のど…

3

ノンフィクションで感じたい 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

燃え盛る残り火

私は非常〜〜に好きでした!
過去に付き合っていた2人が、今また編集者と小説家として再会して、悩みもがき、そして恋を再燃させていく、という展開。
つくづくこのような「お仕事+切な系恋愛、のち成就」みたいな話が私の根本的な好みなんだなぁと再確認しました。

大学時代、初めて想いを受け入れてくれた恋しいひと、でも愛が重いと離れていった忘れがたいひと・神尾が、今自分の担当編集者として目の前に現れて…

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