ふばばさんのレビュー一覧

夏の果 ~私が殺した男~ 小説

英田サキ  高嶋上総 

夏。満たされない自分に降ってきた美しく逞しい男との夢

電子での短編小説。
書き手はアノ「英田サキ」先生!
短いページ数でのこの緩急のつけ方が、さすが。
体裁は、1人の男のモノローグ…

主人公は大学の若き教授・津々木。
今は、女性の学生から告発されたセクハラ事案で休職中。
だが、津々木はゲイで。女性とのトラブルなど起こるはずもない。
自分の指導教授に全てを捧げていた津々木。
だがセクハラ騒動でも先生は何も助けてはくれなかった…「恋人…

3

ドラマティックスパダリドリーム コミック

野萩あき 

遊び人卒業の攻めxど天然素直受け

野萩あき先生の新作は、ちょっとコミカルな溺愛系。
1冊まるごとの長編です。

主人公は、レストラン勤務の遠野。
ルックスもガタイもなかなかのイケメン。だからよく声もかけられてモテるのだが、Hとなると何故か失敗続きで実は一度も最後まで行った事が無い。
そこでソノ道の有名人、泣く子も黙る最強タチ、誰もが虜のスーパー攻め様、憧れの「月城賢(まさる)」に弟子入りするんだー!そして月城のような攻め…

13

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

長くなってるのは、言いたいのに言いづらいから。

下巻。

相変わらず木内は思わせぶりというか考え無しというか、ゲイを翻弄する距離感で振る舞う。
ただし、ナカジョーは木内をある意味見切っていて、そう易々と絆されはしない。
木内の言わなかった真実を知ったから、なんだけど。
なのに木内は連絡もなしに外泊する。
動揺するナカジョー。
知らず、関係性は変わってしまっている。
だって木内はナカジョーの心を弄んでるじゃないか。ゲイだと知って戯…

5

吉池マスコ短編集(2)あばずれとろくでなし コミック

吉池マスコ 

読めば読むほど沁みるエロと情

出ました!「吉池マスコ短編集」の第2弾‼︎
こちらの内容は、格闘系オネエと一見優男のヤクザのあれこれ、とお懐かしや!神さまとブラザーズ降臨ですよ!


「あばずれとろくでなし」
長髪をリーゼントっぽく結わえた、一見ロケンローラー、口調はもろオネエのしまちゃん。
友人ひろしのスナック?の開店祝いに向かうが、店内に嫌がらせのヤクザがいて。
彼らをボッコボコにするしまちゃん。
そう、しま…

3

旭光に抱かれて眠れ 小説

水原とほる  兼守美行 

愛は「居場所」。護国の鬼としての場所で…

自衛隊内の特殊部隊のお話。
だから、ある意味ハードボイルドで硬派で、甘さよりももっと生に直結した欲求のような行為。

主人公は元特殊部隊員で、ある事故により負傷し後方支援に退いた秋元。
特殊部隊においての後方支援とはすなわち、より地下に潜る事。
「秋元」というのは偽名。
もはや元の名、生まれた時の自分は葬られている、ということ。
秋元が担当しているのは、特殊班のメンバーのスカウトと、…

2

渇欲スキャンダル コミック

倉橋蝶子 

ストロングラブストーリー

イヤ、想像以上期待以上に良かった…!大変失礼ですが。
オメガバースってもうお腹いっぱいで、オメガバース?なら読まんでもいいや。みたいな?
しかし、ちるちるの試し読みで絵柄の綺麗さに惹かれ。
読んでみたらすごく良かったですよ〜。

設定的には、オメガは虐げられている、オメガには人生の選択肢は無い…などなど、基本的に「オメガは可哀想」的な世界観。
主人公の沙里は、本当はオメガなのにベータと…

3

コヨーテ IV コミック

座裏屋蘭丸 

決戦前夜、なのか

作家インタビューでのご自身でのお言葉通り「嵐の前の静けさ」の巻だったと思います。
私は3巻読了後、ついに殺戮が始まってしまう…っ、という感想を抱きましたが、まあ確かにガーランドからヴァラヴォルフへの襲撃は実際始まったわけで。
しかも、それは見境なく一般人も巻き込み多数の人間が襲われ、逆にそれ故に一般の傷害事件に紛れてる。
それはガーランドトップである老人の暴走した復讐心。
彼は「狩れ、人狼…

4

吉池マスコ短編集(1)はつこい コミック

吉池マスコ 

情愛、エロス、純情、仕置き…?

来ました、「吉池マスコ短編集」!
内容は、「エロ忍者 桃尻忍法帳」と「彼と任務とセックスと」という2大傑作とリンクしています。
つまり、「忍び」モノ!
切ないんだよ、これが…
でも笑っちゃうんだよ…
つまり、最高なんだよ…

「泣き虫わんこの永久就職」
長い勤めの後、いとまをもらった忍び・尋佐(じんざ)。自身も負傷し、相方は殉じた。
一人世話役を連れて行って良いと言われ、選んだの…

6

ちょっと待て!俺がネコとか聞いてない! コミック

ミツハシトモ 

愛情は調教を越える

リバ作品という事で、いそいそと読む。
しかし、私は攻めx攻め攻防というのがあんまり…なんですよね。だから本作もストーリーには正直期待してなかったんですが!(失礼すぎですみません)
いやいやどうして。
冒頭からグッと引き込まれたよ…!

元々ノンケの攻め・恭平。
高校時代の友人の健気愛に絆されてお付き合い、今は心から好きになってラブラブ同居中、な訳だが。
実は受けの朔也は恭平のHに満足…

2

理不尽な恋人 理不尽な求愛者(2) 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

嘘偽りのない愛し方…一色冬理という男

「理不尽な求愛者」の続編です。

前作で微生物学者で大学教授の一色の求愛を受け入れて、同性愛者ではなかったけれど一色の恋人となった刑事の清白(すずしろ)。
はじめに取り決めておいた「仕事優先」。お互いが忙しく2人の時間はなかなか取れない。
だが欲しい欲しいと前のめりなのは一色だけ。清白は甘々な関係性には抵抗があるよう。
そんな時、また大きな事件が起きて…

今回の事件は、資産家一家内…

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