みざきさんのレビュー一覧

囀る鳥は羽ばたかない 3 コミック

ヨネダコウ 

矛盾した感情のマーブリング

確実になにかが動きはじめている3巻。
2巻では相関図がよく分からずやや混乱してしまうところもありましたが、3巻では組関係でのそれぞれの思惑も判明し…
BLとしてはもちろん、裏社会ものとしても楽しめました。おもしろかったです。

やはり3巻はなんといっても、百目鬼と矢代の関係性の変化が見どころでしょう。
なにがいいって、じわじわと気持ちが波立ち、彼らの中で何かが本当に少しずつ動き出している…

0

囀る鳥は羽ばたかない 1 コミック

ヨネダコウ 

構成の上手さにうなる

発売当時に数巻を読んだはずなのだけれど、そこからしばらく追いかけられていなかった作品のひとつ。
いたるところで軒並み大絶賛・高評価の嵐だったこともあり、これは完結してから読もうかななんて思ってしまっていたのですが…とうとう我慢しきれず。
9巻発売を機に初読のつもりで再読してみると、冒頭のDon't stay goldから一気にずるずると作品の世界に吸い込まれ、興奮冷めやらぬままレビュ…

3

惑星 小説

木原音瀬 

人生を描く

すべて読み終えて、こちらの作品に惑星というタイトルをつけるセンスの良さにうなってしまう。

読み手を落ち着かなくさせ、感情にざわつきを与えてくれる木原音瀬先生の作品が好きです。
それはBL作でも一般文芸となる今作でも変わらずでした。
主人公となるのは、ホームレス生活と日雇い労働者を行ったり来たりしながら暮らしている42歳の男性・ムラ。
ただひたすらに彼の毎日が淡々と綴られているのだけれど…

14

呪われた黒獅子王の小さな花嫁 小説

月東湊  円陣闇丸 

攻めも受けもいとおしい

ああー、またひとつ素敵な作品と出逢えてすごくうれしいです。
読み始めた途端にグッと惹かれ、少しずつ楽しむつもりが一気に読み終え今にいたります。

呪われた王と小さな花嫁が繰り広げる、おとぎ話のような物語を読んでいるうちに、気が付けばなんだか非常に心地の良い多幸感でいっぱいになれる。
作中にころんと転がっている小さな幸せをひとつずつ広い集めていたら、最後には手のひらいっぱいに大きな幸せを抱え…

1

恋が満ちたら コミック

上田アキ 

暮らしを見つめたくなる2人

ああなんて幸せなんだろうか…!
タイトル通り、なんだかいろんなものが満たされる作品でした。

好きな作品の続編が出るとなれば、やはり否が応でも期待値がグンと上がった状態で読み進めてしまいますよね。
こちらの作品も漏れなく期待大で読み始めたわけなのですが…すっごく良かったなあ…!
期待以上といいますか、そうそう!こんな続編が読みたかったんです!と、求めていたものを全部ドカっと大盛りでたくさ…

2

結婚したけどつがいません~アルファとオメガの計略婚~ 小説

海野幸  伊東七つ生 

グッときました

非常におもしろかったです。大好き。

作家さんの上手さと持ち味が最大限に発揮されていたといいますか…あまりに魅力的で、オメガバース作品を読んで久しぶりに胸にガツンときました。
起承転結がカチッと綺麗にはまっていて気持ちが良かったですし、説得力のある丁寧な心理描写はもちろん、作品の世界に没入させてくれる見事な展開と話運びで夢中にさせてくれるのだからうれしい。
これまでにも数多くのオメガバース…

7

敗北魔王、勇者の末裔と500年後の社会復帰 小説

あかつき雨垂  相葉キョウコ 

むかしむかしのそのあとに

ビーボーイ創作BL大賞受賞&書籍化、おめでとうございます!
あかつき雨垂さんといえば、以前電子書籍でも配信されていたオリジナル同人誌「腥血と遠吠え」が非常に重厚で読み応えのあるハイファンタジー作品だったと記憶しています。
(現在はアルファポリスやカクヨムで閲覧可能なようです)

多くの物語でむかしむかし…と語られるものの定番といえば、みなさんはなにを思い浮かべますか?
正義が悪を…

7

宵星の恋、きらきらと 小説

彩東あやね  夏乃あゆみ 

築50年のユートピア

日常の中にとろりと溶け込んだ、きらきらとした恋の描き方がすごく素敵な作品でした。
なにがどうだとうまく言葉にならないのだけれど、読んでいると心地の良い場所でぷかぷか浮いているような感覚になる。
そんな気持ちになれる、とてもやさしいお話です。

平屋の家に引っ越してきたばかりの四十路の医者と、その家に現れた幽霊の青年。
設定だけを見ればちょっぴりファンタジーな香りを感じますが、決して突拍子…

7

世界でいちばん遠い恋 2 コミック

麻生ミツ晃 

音のないシーンに惹かれる

少しずつ糸を紡ぐように、とても繊細かつ丁寧に描かれた恋の描写が素晴らしく、とびきりやわらかくてやさしい雰囲気が素敵な作品だなと思います。
自分の手元に置いてページをめくりたくなるというのかな。
画面越しではなく、実際に紙に触れて読みたくなる作品です。

年の差・学生と社会人・聴者と難聴者。
彼ら2人の間にある肩書きや記号のようなものは、一見すればあまり交わらなさそうなのだけれど、そっと手…

13

なつめさんは開花(ほころ)びたい コミック

マミタ 

壁となり見守りました

これは個人的な感覚なのですが、すごく萌えた作品の続編って、前作を上回る萌えにのたうち回るor前の方が良かったかも…となるか。
そのどちらかになることが多いのです。

続編!!良かった!!萌えた〜!!
お話的にはまさに続編!といった感じの話運びなのですけれど、王道だからこそ良かったというか、よりこの2人のことが好きになれたというか…
甘さはもちろん、お互いのことが好きがゆえのすれ違いや切な…

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