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あまさわ蟹
kurinn
ネタバレ
エロはもちろん大好きですが、エロは無くても登場人物の心情や触れ合いが丁寧に描かれていれば良作になり得るお手本のような作品だと思いました。 しかもこちらはデビュー作のようで、これからが楽しみな作家様だとも思います。 最初は相容れないキャラだと思っていた安達に、自分と共通な趣味があり親近感を覚えて行く吉村の気持ちの変化にワクワクするんです。 そしてそんな吉村を意識して行く安達がいじら…
セキモリ
ぼっちが好きな2人が、2人でいる事が当たり前になって行くそんなお話でした。 無感動で無表情な葛谷が、幅岸と一緒にいる事によって表情豊かになって行く様子がとても良いんです。 お互いに譲れないところがあったはずなのに、一緒にいる事が心地よくて少しずつ少しずつ相手に合わせて行くところにとても萌えました。 そして幅岸の思わぬ人物との再会によって、葛谷の気持ちが一気に変化して行くんです。そ…
下條水月
ようやく二人の恋が動き出して、牧生の元カレの伊勢崎の存在がどれだけ憎たらしく思った事か!笑 せっかく渋川が気持ちを決めたのに、牧生のついた嘘によって遠回りしてました。 それが焦ったくて焦ったくて切ないんですよ。 勝てる見込みが無いのにイキる伊勢崎をぶっ飛ばしたかったです。 ノンケだからって言葉で差別しているのはどうかと思いました。 葛西はその点ちゃんと渋川と話をして確認していて、…
何かと看護師の桐ヶ谷を警戒している宋吾ですが、今現在は普通に医師として晶を慕っているだけだと思います。 そんな桐ヶ谷が双子を出産した晶の病室に、ケーキを持って差し入れに訪れるのですが、可愛い双子の寝顔を見てふと魔がさしてイタズラ心を持ってしまうのです。 顎に手を当ててシニカルに微笑むさまは、宋吾のマネなんでしょうか?かなり笑えます。 そして桐ヶ谷が双子の赤ちゃんに「僕がパパだよ」…
黒井モリー
すっかりと落ち着いた家族になってて、宋吾の姉家族と一緒のハワイ旅行から始まっていました。 そこで晶の過去に触れる事になるのですが、宋吾は思わぬ嫉妬心に戸惑う事になるんです。 そして自分の今までの行いを振り返って、反省してるところが良いです。晶のこととなると心が狭くなる執着心に萌えました。 そして二人の子供の翔太が可愛くて癒されます。この旅行で二人の間には更に双子まで授かってます。 …
本編で凛と比呂に交際の挨拶をした時には、事実にだいぶ打ちのめされていたシノでした。 それでも空との交際は順調なようで、シノの家に空がお泊まりに来たようで甲斐甲斐しく空にドライヤーをかけるシノのお話です。 こぶた姿の空がお泊まりバッグの中にパジャマが入って無い事に気がつくと、シノがしかたなさそうに自分のを貸すのです。 「いいか変なことに使うなよ」と釘を刺すところに爆笑しました。 …
本編中では家の事は殆どしない、休日のダメ亭主ぶりを披露していた城之内でした。 こちらは休日に2人で高級スーパーで買い物して、家に帰宅してから2人で料理する様子が書いてありました。 姫宮に尻を叩かれながら慣れない手付きでトマトの湯むきをする様子が面白かったです。 きっと手伝わせるよりは姫宮一人で作った方が早いと思いますが、二人でする事に姫宮には意味があったんだと思います。 例のプ…
わたなべあじあ
いつも「カナリヤ」がどの本に収録されていたのか忘れてしまうのでレビューする事にしました。 初めて読んだ時から妙に記憶に残り、定期的に思い出してはどの本に収録されていたか探し回る程に大好きです。 紫雲のカナリヤが大好きな癖に素直に慣れなくて意地悪してしまうところも、カナリヤが友達が構いたくて言った言葉を本気にしてしまって卑屈になってしまういじらしさとかが、とても萌える幼馴染のお話なんです…
教祖選の前に常盤が実家を抜け出して、学園の薔薇の温室で薔と束の間の逢瀬をする直前までのお話です。 左手の怪我が完治しておらず教祖選を前にして紅子が神経質になっており、実家から抜け出ることも出来ずに学園の薔への思いを夜空に向かって募らせていました。 そして同じ頃に学園で薔も同じ思いでいた事は本編にもありました。 この時、常盤は薔にすんなりと抜け出せた様な事を言っていましたが、信頼の…
愁堂れな yoco
どことなく愁堂先生の「七月七日」に近いイメージのある作品だと思っていたら、近い時期に書かれた作品の様でした。 今の作風とは大分違いますが、こちらはこちらでとても魅力的な作品だと思います。 淡々とした和也視点での進行で、初めは正直言って和美の良さも分からないし流される和也の気持ちも理解出来ません。 でも和也が和美のアパートから出て行って、自宅に帰った時に夢から醒めたように現実に戻る…