Sakura0904![]()
感覚で生きているヴァイオリニストの律がとても率直なキャラで、彼に好かれる人は幸せだろうなと思いました。対する清春は彼の大ファンでありながら、そんな彼と同棲し好意を向けられても、のめり込んだり恐縮し過ぎたりせず適度な距離感を持って接していて、律とのバランスが良いように感じました。潔癖症の人の絶対領域を崩せるくらいの関係性を築くことってとても難しいと思うので、真っ直ぐ向かっていける律だからこそできた…
クラスの人気者と目立たなかった子の再会から動き出す物語。最初、マサがいかにも軽そうな雰囲気に描かれていたので、再会後もまた拗らせて一筋縄ではいかない流れになるんじゃないかと思いました。が、意外にも結構純情で、鳴海に負けず劣らず高校時代のことを引きずっていて。再会後はお互い長年溜め込んできた想いを吐き出すには今がチャンスとばかりに素直になって、あっさりくっつくんですよね。その展開が新鮮で、気持ち良…
烏丸先生の綺麗なタッチでヤクザものを読めて嬉しいです。どちらかというとシリアスな物語を描く方が好きなのだな、と感じました。ワンコ攻めが多いなか、美人でありながらワンコ属性の受けであるランというキャラが可愛らしかったです。窪田の方は酸いも甘いも噛み分けた本物の大人の男という感じだったので、そんな彼が随分年下のランに本気で惚れる過程はもう少し詳しく描かれると説得力があったかなと思います。過去の話なの…
蜜月、という言葉がぴったりな続編でした。寿も真央も気持ちがとても安定していて、高校生にして出来上がっているなぁという印象を受けますね。お互い映画や演劇について触れたり考えたりする機会が多いことが、豊かな心に繋がっているのかもしれません。一方で、もらってばかりの自分は相手に何を返せるのか、どうしたらセックスで相手を満足させられるのかなどを考えてしまうところは恋愛初心者らしく、可愛らしさも感じました…
剣道を通して描かれる、長年に亘る拗らせた想い。高校時代の青春で終わらせず、2人とも大人になってからも剣道に関わっているところがこの作品の1つのポイントだと思います。陽介があそこまで当時の事故を悔やんだのは真面目だからなのかなと思っていましたが、昔からの憧れの人から剣道を奪ってしまったからだと知り、後悔の深さに納得しました。陽介と比べると一見ネガティブそうな冬月の方が、案外物事を客観的に冷静に見て…
蜜月というタイトル通り、尊も誠志郎も相手を思いやって穏やかな生活を築こうとしているのがよく分かる3巻目でした。尊が奥様方の集まりに駆り出されるのも、同性婚と同様、男性が女性に混じって料理を習ったり、普段家の中にいる側ならではの感情を共有したりすることは新しい時代に繋がっていく感じがして良いですね。礼央という子供がいるのもこの作品のポイントですが、彼が型にはまったようないい子に描かれていない所もや…
恐らく100%理解はできていないと思いますが、大筋は掴めただろうという前提でレビューします。苦痛に満ち、大切な人からは忘れられる人生でもいいと、他人を守る選択をした翼。過去にあれだけ酷いことを経験し、穏やかな日々を手に入れられなかったのなら、普通はもう辛いことからは解放されたい、何もかも忘れたいのではないかと思う。
でも、彼にとっては大切な人を守ることが、自分の安らかな生活よりも幸せに感…
上巻だけでは掴みきれない部分が多くて、評価が難しいですね。ファンタジー要素もあり、翼というキャラが重過ぎる過去に加えてどういった背景を抱えているのか気になります。一方の五百利は、とにかくお人好しな性格が目立ち、寂しがりやで常に誰かと一緒にいたいというようなキャラ。私にとっては自分自身の性格から遠いタイプなので理解に時間がかかりそうですが、翼にとっては既に光となっているようですね。最後に五百利にも…
新しい出会いに刺激されて、べなと壱の関係性がまた1つ深みを増す、そんな3巻でした。べなは2巻でも自分の力の強さに対する不安と闘っていましたが、なかなか簡単には乗り越えられないようですね。自分でコントロールできない力ですから、当然かもしれません。ただ、お互いある程度知った仲になった後であれば、鬼の子であることがバレても関係を絶たなくても済むという経験をしたのはかなりの糧になったのではないでしょうか…
自分が普通の人間ではなく、いつどんなきっかけで周囲や壱を傷付けてしまうか分からないことを不安がるべな。特に、壱は自身の痛みには無頓着で、他人のことばかり優先してしまうので、余計に心配になってしまう。自分よりも他人を労るのって素晴らしいことのように聞こえるけれど、実は周りのことを考えてないエゴでもあると思うんです。自分が傷付いて悲しむ相手の気持ちを無視しているし、結局他人を守って安心を得られるのっ…
