十年後にあがった、あの日の雨。

jyunengo ni agatta anohi no ame

十年後にあがった、あの日の雨。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×212
  • 萌10
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

30

レビュー数
5
得点
168
評価数
40
平均
4.2 / 5
神率
45%
著者
幸田みう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥710(税抜)  
ISBN
9784813032557

あらすじ

「ずっと好きだった」

高校時代、クラスの中心にいるマサと、
それを端から眺めているのが好きだった鳴海。
学校では全く接点のないふたりだが、外では偶然に会って話す仲だった。
正反対なはずなのに、ふたりでいる時間は居心地がよかった。
だけど、あの日、初めて行ったマサの家。
────ふたりはセックスをした。
それ以来、ふたりで過ごす時間はなくなってしまった。
あの日、あの時、それぞれが見ていた景色。
十年後に繋がる想い、同級生再会ラブストーリー。

表題作十年後にあがった、あの日の雨。

桐生(マサ),高校生〜社会人
鳴海,高校生〜社会人

その他の収録作品

  • short walk
  • カバー下漫画

レビュー投稿数5

優しい色彩の表紙がとても素敵。

お話を読んで、「あぁここはあそこか」と分かるともっと好きになりました。
他の人にとっては何でもない街の一角、というのが逆にロマンチック。
ふたりだけの思い出の場所ですね。

さて、今作は再会ものということで、高校の同級生だったふたりがクラスメイトの結婚式で十年振りに再会するところから始まります。

コミック名『十年後にあがった、あの日の雨。』と同タイトルの第一話は、受け・鳴海視点で進みます。

僕はずっと あの日に囚われている――…

時間の流れを感じさせる鳴海のモノローグに胸がきゅーっとさせられ、どんな切ないストーリーになっていくのTT?
と思いきや、です。
さら〜っと回想が流れ、あれよあれよという間に恋の答え合わせを済ませ、あっさり結ばれるふたり。
ここまでたった一話なのでちょっと肩透かしをくらうと思います。

つづく第二話以降は『十年前に聞いた、最初の雨音。』というタイトルに変わり、攻め・マサ視点に。
恋人になった現在の様子を交えながら、高校時代が明かされていくという流れです。

ここからが面白い。
マサ視点から見るとふたりの印象ががらっと変わりました。

『HELLO』を読んだ時も感じたことだけど、幸田みう先生が描く臆病者、好きだなぁ。
愛すべき臆病者。
鳴海、マサのこと救ってくれてありがとう。

犬の散歩を口実にあの場所で待ち伏せ、待ちぼうけに耐えた末にマサに会えてぱぁっと笑顔になる鳴海に、わたしもとても癒された。
200点の可愛さでした。

0

心が雨に洗われた

再会ラブストーリーが大好物です。
エロが控えめ。淡い切なさが漂い、全体的にゆっくりとした感じと言っていいでしょうか。
再会してしっかりと自分の感情を伝え、あっさりと交際する2人。
困難や葛藤を乗り越え交際に至るまでの過程が見たい方にはもしかしたら少し物足りなさを覚えるかもしれません。
十年前の悲しい経験や出来事も、時間の経過によって美化された思い出の1ページのように見え、攻めの葛藤や受けの悲しい気持ちに感情移入するよりも、「こんなことがあったんだ」という穏やかな心持ちのまま。

最近読んでいるBLは割とエロが多めや激しい感情をむき出しにしている作品中心だからか、この作品を読んだあと、毒気を抜かれたような気持ちになりました。
受けの笑顔が本当にかわいくて、愛犬の麦もかわいくて、攻めもかわいくて、気づいたら何度も「かわいい」と口ずさみました
カバー裏の描き下ろし漫画も、ふたりのやりとりがかわいくて癒されます

0

許されて、甘えて。

この絵でしっとりした大人の恋愛ものを読んでみたいと思っていました。
ええ、思っていましたとも。うーん、ですがやっぱり幸田みう先生は高校生ものだなぁ、って思えてしまう。高校生だった2人の10年後だというのだけど、2人はそれほど成長していない。見た目だけじゃなく気持ちも、その恋も。10代の時が止まったままなのだ。

女子にモテモテのマサはいつも人に囲まれていて。そんなカッコいいマサをこっそり見つめているだけだった鳴海。学校では話さなかったけれど、家が近所という気やすさから、鳴海が犬の散歩をしている時などは話す。家庭が不穏だったマサにとっては、そんな時間が楽しみだった。鳴海の優しい屈託の無い笑顔に癒しを求めていた。マサはどんどん鳴海に惹かれて、鳴海を欲しいと思うことが不安になって。恋が終わるのが怖くて。逃げてしまう。
それから10年の時を経て。2人の時は動き出す。

…動き出してからはあっ‼︎ という間に合体!だったので、ちょっとびっくりしました。
えーと、10年も離れていたけど、気持ちは同じだった、めでたし!って事なんだろうけども。そして鳴海がそんなマサをすぐさま許して甘やかす。そして可愛いもんだから、マサはたまらなくなってしまう。幸田先生史上一番エッチなんじゃないかな。細っそりした、ゆるく修正されたモノは割としっかり描かれていて。耐えている鳴海の表情も、切羽詰まっているマサの表情も、とってもエッチだった。

新緑に濡れる雨の様に、しっとりとしてるんだけど。雨上がりにはさぁっと日の射す様な。
そんな爽やかな読後感でした。でもショートストーリーみたいだったな。
10年の重みは感じられないかも。

0

タイトルと表紙から伝わる

幸田みう先生の新刊ですが、とても楽しみにしていました。
というのも、表紙とタイトルがとても気に入ったからです。
きっとハッピーエンドだと感じさせてくれるタイトル通り、
切ないけど優しくて愛溢れるお話でした^^

『十年後にあがった、あの日の雨。』
『十年前に聞いた、最初の雨音。』
前半は、高校の同級生だった鳴海とマサが再会し、当時を思い出しながら結ばれるまで。
後半は、付き合いだしてからの二人、高校当時の二人を時系列行ったりきたりしながら描いています。


高校当時、家庭環境に恵まれないマサの癒しは、学校では交流のない同級生の鳴海。
二人は偶然会って交流し、惹かれ合っていきます。

屈託のない笑顔と裏表のない性格、そんな少し天然で可愛らしい鳴海に惹かれながらも、人を愛する事に怯えるマサ。
それは、誰かを好きになっても必ず捨てられる母親を見て育った家庭環境のせい。

その不安を吹き飛ばす精神安定剤的な存在の鳴海。
マサは、鳴海なしでいられなくなりそうな自分が怖かったんだろうなと思います。
一度は鳴海とセックスしたものの、怖くなって逃げ出してしまうのです。

鳴海がすごいなと思ったのは、これでマサを恨んだりしないところ。
自分と関係を持ったあと、他の女子と付き合いだしたマサに少しは怒ってもいいと思うんです。
でも、ただひたすら健気に10年間マサを思い続けている。
この一途な気持ちに心打たれました。
まぁ、それはマサも同じなんですけどね。

再会してから恋人になるまでは、比較的あっさりしています。
付き合いだしてからは、お互いからの愛情がダダ漏れ。
自分の方が好きーーいやいや、自分の方が好き♡
みたいなやり取りも可愛くて好きでした。

10年を一冊にまとめるの?と少し不安だったのですが、
卒業してから10年間すっぽり抜けている関係なので、実際には高校時代と再会後が詰め込まれた一冊です。
あっさりしてるけど、しっかり愛を感じました。
鳴海の飼い犬・麦がまた可愛くて癒されます♡
鳴海の変なTシャツにも注目です!(カバー下もお忘れなく)

修正は、白短冊とトーンですが甘くて驚きました!
幸田先生の作品にしてはH多目だと思います。
ぎゅっと抱き合ったままする幸せHが、可愛くてたまりませんでした。

9

10年越しの晴天

10年越しの再会ラブのお話。

多感な思春期の後悔を経て、現在。
今度こそ間違えないよう素直に1歩を踏み出すストーリーを
雨・雨上り・晴天でなぞらえて展開していきます。

陽キャ×陰キャのCPで、
1話目は受け視点・2話以降は攻め視点になっています。

個人的にこの構成は好きです…!
受け視点では攻めがクールな男っぽいのに
攻め視点になるとただの拗らせヘタレ野郎にしか見えないw

想像していたより切なさは感じませんでした。
あらすじをみて痛いほどの切なさを期待していたので
あれ?アッサリしてたな…というのが正直な印象かな。

逆に言えば重くない切なさなので読みやすい。
評価は萌えと悩みましたが
繰り返し読む面白さはあったので萌え×2です。

さてさて。内容はあらすじにあるように、
高校時代のすれ違いをキッカケに縁が途切れてしまった2人が10年越しに再会。
あの頃には言えなかった言葉を伝えてやり直していくストーリーです。

受け:鳴海は所謂陰キャ。
暗いというよりちょっと天然かな?穏やかな笑顔が良きです。
高校時代は教室の隅でコッソリとマサを眺めるのが好きでした。

攻め:マサはクラスの中心人物。
そこにいるだけで周りがパッと華やぐ空気を持っています。
しかし学校内の明るさとは違い、家庭のコトで鬱屈していて…。

たまたま話すキッカケが出来たことにより
学校外で「偶然」を装って何度も一緒に過ごす2人。

マサの鬱々とした気持ちを鳴海の笑顔が癒やしてくれる。
少しずつ惹かれるようになるけど、男が男に欲情する戸惑いがあるのですね。
同時にマサは母親を傍目から見ていて恋愛は身を滅ぼすと思い込んでいて。

結局逃げ出したマサに対して
鳴海は何も言えないまま嫌われたと思い込んでいるのが切ないです。
10年ぶりの再会でドキドキ緊張しているのはキューンときました(;///;)
(マサが何考えているかわからない笑顔だから余計に…;)

マサはニヒルっぽいのに、
鳴海に対してだけは感情をかき乱してくのが良きですヾ(*´∀`*)ノ

マサ視点になると鳴海視点の時のような表情が出てこないんですよ!
この違いは鳴海がいかにマサをカッコよく思っているかが伝わります。
(実際はただの拗らせヘタレなのに…w)

いつもいつも鳴海の笑顔に救われる。
10年経っても変わらないまま。
けれど今度こそ見失わないよう、弱音をさらけ出すのが良きです…!

2人の両片想いは、
鳴海の♡矢印は細かいのが無数に出ているいるのに対し
マサの♡矢印はドデカいのが1つドーンと出てる感じ?
という印象を持ちました。
(ううう語彙力…。これで伝わるだろうか)

初読ではアッサリ感が否めなかったんですが、
繰り返し読むとマサの拗らせ感がクセになりますね。
すっごい必死になってるマサかわいいぞ。
そして鳴海の気の抜ける笑顔が素敵。晴天にピッタリ!

7

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