Sakura0904![]()
◆星をかぞえること(表題作)
下巻の2人に期待が膨らむ、素敵な出会い、距離の詰め方でした。偶然映画館で隣になって、1人泣いていた初対面の江森に、ハンカチもないから買ったばかりの新品のシャツを渡す。優しいけれどちょっとガサツな牧島の性格が絶妙だなぁと。料理はできるけれど、部屋は汚い。そんな彼のペースに巻き込まれつつ、段々一緒にいるのを心地良く感じ始めるお堅い職業の江森。ビジュアルも生活感もリアリ…
◆どこにもない国(表題作)
戦時中から戦後にかけての話でした。戦地だった島にいた頃と、本土に帰ってきてからとで2人の関係が少しずつ変化しているのが面白かったです。表向き上官と部下という上下関係をはっきりさせておかねばならず、秘密裏に2人きりの時間を持った、それでもどこか楽園のようだった島。本土に帰還すると、お互い家があって、上官の竹内は早川の家族を無視した自分に悩む。でも、それは杞憂に過ぎなく…
『媚の凶刃』2巻並みの修羅場、再び。邵堅による加賦の父親への復讐、そして、それを受けての加賦の復讐。憎しみが憎しみを呼んで、物語はただ組の利益や矜持を守るために戦っていた時よりも、ずっとたちの悪い抗争へと展開していきます。ストーリーは非常に練られていたんですが、どうも以前のような緊張感はあまり感じられませんでした。邵堅の小物感が浮き彫りになってしまったためなのか、加賦と韮沢の関係が安定しきってい…
◆オーマイヒーロー!(表題作)
子持ち、同性というハードルを軽く飛び越えて、トントン拍子に話が進む作品だったなぁという印象です。表紙の雰囲気からもそれは想像できていたので、特に悪いというわけではありませんでしたが。ただ、千尋も稔も喋り方が幼いというか、年相応の感じがしなかったのが少し残念だったかな。2人とも心が綺麗なのは分かるけれど、喋り方でそれを強調されるとリアルさが薄れてしまうと思うんです…
シュールを極めるとこんな作品が出来上がるのか…と、新しい世界を見せてくれた作品でした。シュールさと勢いで突き進む感じなので、濡れ場がしっかりあってもそちらに気を取られ過ぎて、一般的な作品を読む時のような萌えは得られなかったのですが、この唯一無二の感性はBL界で重宝されるべきものだと思います。「やばい」といってもダーク系や痛い系ではけっしてなく、ただただ発想がやばい、これに尽きますね(笑)。
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5人組バンドのメンバーが繰り広げる日常を、ユーモアたっぷりに描かれていました。ずっと同じキャラクター達が登場する、1話読み切り型短編集のような感じ。ギターのワカとボーカルのタニさんは既に出来上がっている関係なので、くっつくまでの経緯を知ることはできませんが、オープンなんだか秘密なんだか曖昧な恋人同士の2人のやりとりは微笑ましく、存分に楽しめました。年上のタニさんがワカに迫られて赤面するのがとって…
◆スロウデイズ(表題作)
前作の『スロースターター』が心情描写も丁寧で、電車の中で少しずつ距離を縮めていく彼らが甘酸っぱくて可愛らしく、綺麗にまとまっていたので、続きであるこちらの作品は前作ほど印象には残らなかったかなというのが本音です。お互い卒業してもう電車で待ち合わせることもないし、とりあえずBLではセックスするのが一般的なゴールだから、一応そこまでの過程を描きましたという感じ。この2人な…
青春の甘酸っぱさが詰まった作品でした。同じ時間同じ車両に乗り合わせる相手が気になっていく展開って、ベタでもあるけれどやはりロマンチックですよね。その時間その車両に乗っているのが当たり前になれば、顔を見ない日はどうしたのだろうとちょっとそわそわする。学校が休みなのか、風邪でも引いたのか、はたまた避けられているのか…。互いにあれこれ思いを巡らす2人に、その気持ち分かるなぁと共感せずにはいられませんで…
◆睨めば恋2(表題作)
2巻まで来ても、やはり私にはテンプレ感の抜けない展開に感じてしまいました。ブラコン兄に志摩がすんなり受け入れられてしまうのも、竜之介が料理上手で志摩にキャラ弁を作るのも、志摩がその弁当をぶちまけてしまって竜之介に許されるのも、全部読めてしまう展開。1巻同様発売時の2014年に読んでいたら、もっと新鮮味を感じられたのかもしれないけれど、志摩も竜之介も次はきっとこんな反応を…
◆睨めば恋(表題作)
ギャップのあるヤンキー受けの王道、を感じる作品でした。なんというか、王道過ぎて、気恥ずかしさすら感じるような…。あんなに睨みが凄くて喧嘩も強くて、なのに実は優しかったり少々抜けていたりするところもあって、そのギャップにやられる攻め。その描き方があまりにもテンプレートで、いまいち乗り切れなかったです。ただ、それはあくまで私がそういう作品をたくさん読んできたから感じることであ…
