Sakura0904
最終巻ということで、どんな終わりを迎えるんだろうとずっと気持ちが高揚していたんですが、予想以上に素晴らしい結末でしたね。正直、タウとシュエの出会いから繋がるまでがあまりに急展開で、3巻までは自分が2人の気持ちに追いつけていないような気持ちもあったんです。電撃的に恋に落ちる展開の作品って最近だとそんなに見かけないので、慣れるのに少し時間がかかったというか。でも、この4巻を読むことによって、今までの…
タウとシュエの関係を皮切りに、いろんな関係が新たに結ばれ、あるいは決裂し始める2つの組織。相関図を作ったら相当ややこしいことになりますね。自分の組織に捕らわれたシュエを、安易に自分で逃すのではなく、自分はあくまで拷問という形で彼に触れ、第三者を使って救い出すという組織をけっして裏切らない方法を考えるタウは、やはり幹部としての素質があるなぁと感じます。
結局はシュエとの関係に気付かれてしま…
◆昨日よりいつも違う日
踏んだり蹴ったりな1日を過ごした大谷が、その日の最後に体験したこと。それは、なぜか思い詰めた親友の四谷に襲われること。どうしてそうなった?と大谷も読者も思わず疑問だらけになってしまうのですが、ちゃんとオチもついてすっきり。その日は最悪だと思っても、案外後になってあの時ああなって良かった、と思えることってあるかもしれない、そんな風に思った作品でした。
◆すこしだけ意…
◆供威×黒瀬
128期ルーキー達の中でも、群を抜いてプライドの高い黒瀬がどんな風に啼かされるんだろうとワクワクでしたが、結構あっさり啼いてくれましたね(笑)。他のBC達に対しても面倒見が良く、色任務の教官直属の部下なので有望株だと思っていたけれど、プライドが高いせいで訓練への取り組み方も甘いので、案外深津なんかよりも現場では苦労しそう。たくさん実践を積んで、是非先森のようなBCを目指して欲しい…
◆視覚/触覚『鉛筆とダイヤモンド』
桃子先生の軽やかで繊細で儚いタッチが、存分に活かされている作品でした。生徒のしろを無性に描きたいと思う先生。最初は服を着たままだったのが、ヌードにまで到達し。しろは誰をも寄せ付けない冷たいキャラのように見えたのですが、先生と一緒の時間を過ごすうちに、彼の先生への想いはとても分かりやすいものになってきて、それがとても愛おしかったです。先生のちょっとした一言に赤…
◆ストロボハート(表題作)
この作品に萌え過ぎて、思わず床をごろごろ転がりたくなる衝動に駆られるほどでした。他人の喜怒哀楽が具体的な形になって見えてしまう啓。ネガティヴな感情だと雨や雲がその人の頭上に見え、怒りならその人からナイフが飛んでくるなんてことも。そして、後輩の光太郎は、自分と話す時必ずハートで溢れている。この光太郎のハートが出ている様が、とんでもなく可愛いんですよ。ふよふよと啓の所ま…
本気で告白する攻めと、それを罰ゲームだと思い込んでしまう受け。そう珍しいわけでもない導入だと思うのですが、そこから2人の関係性がゆっくり深まっていく様子が非常に丁寧に描き出されていて、ページを捲るごとに引き込まれていきました。花浦がツッコミ係でもあるので、思わず笑ってしまうシーンも多々ありつつ、要所要所でその時の2人の関係性を振り返り、自分の行状を反省したり、都築とのこれからを真面目に考えたりす…
◆こっちむいて、愛(表題作)
ノンケの西野が鈴原と体の関係を持つまでの抵抗がほぼなく、最初から乗り気でスムーズにできてしまうところだけはちょっと引っかかりましたが、同性を恋愛対象として見ることに嫌悪がなさそうだったので、本人も自覚していないバイの気があったのかなとも思いました。それ以外はストーリーもエロも大満足。彼女とヤるために鈴原に部屋を貸してくれないか頼む中山にはかなり引きましたが、後々心…
◆インモラルと紙袋(表題作)
すごくハマりました。チャットでやりとりをするようになり、そのまま転がり落ちるように、電話する関係、実際に会ってセックスする関係になっていくヒロとイチ。ヒロは会う時には必ず紙袋を被り顔を見せない。誰かも分からない男に犯され続けて、それでもその関係から抜け出せないイチ。気持ちいいことに抗えない彼の素直なところに好感が持てましたし、1つひとつのプレイが濃密で、じわじわと…