Sakura0904さんのレビュー一覧

おはようからおやすみまで コミック

梶ヶ谷ミチル 

周りの手を借りたとしても最終的に行動を起こすのは自分

 大学生になって同棲を始めた沢木と水谷の後日談。水谷に迫る沢木が甘いのはもちろん、そんな彼を毎回受け止める水谷も、仕方ないなぁという表情が甘くて、付き合い始めよりもっと熱さが増しているなぁと感じました。ただ、お互い学部も違うし、バイト先や仲間も違って、同じ大学同じ家とはいえ、四六時中一緒にいれるわけはなく。そういう離れている時間があるからこそ、いつまでも相手に会いたいという気持ちを持てるものだと思…

0

夜まで待てない コミック

梶ヶ谷ミチル 

案外一途な2人の恋

 水谷のことが好きだった向井ですが、前巻では振られてしまいましたから、こちらで水谷以上にちゃんと本気になれる人と出会ってくれてとても嬉しく思いました。見た目からしても向井はもっと遊べるタイプのキャラかと思っていたけれど、意外とガードが堅いというか、寂しく1人でぽつんといる姿がいじらしくて放っておけないような雰囲気を纏っているんですよね。アメリカ帰りなのに、そういうギャップがたまらないなと。

0

放課後の不純 コミック

梶ヶ谷ミチル 

欲望に素直な攻めがいい

 高校生らしい爽やかな雰囲気はもちろんありつつ、濡れ場の割合も結構多くて、タイトル通りメイン2人の不純な行為もたっぷり楽しめる作品でした。部活で汗を流したり勉強したりするのも青春、同じように、好きな人と欲求のままに繋がるのも青春ですね。序盤からずっと気になっていた水谷にぐいぐい迫る沢木が男らしく、こんな風にずっと積極的に好意をアピールされたら、性別など関係なく落ちちゃうよなぁと思いました。

0

トーキョートレイン(表題作 新宿ダーリン) コミック

木下けい子 

彼氏希望ヅラ(笑)

◆吉祥寺の戦士
 人はどこで一目惚れするか分からない。そんなにモテなさそうな見た目の人でも、ふとした視線や仕草、醸し出す雰囲気に突然魅了されるかもしれない。そんな導入の作品でした。一目惚れしたパン屋で修行中の黒澤の元に、何度あしらわれてもめげずに通い続ける陽平。スペック高そうなのに、そうやってなりふり構わず夢中になれる性格が素敵だなと思いました。

◆練馬の王子様 / 用賀の騎士
 これす…

0

夢中さ、きみに。 コミック

和山やま 

気になって惹かれて仕方ない

 うーん、面白い。独特のテンポで進んでいく独立しているようで繋がっているストーリーと、少ない台詞と低温度のモノローグでありながら、メインキャラに惹き付けられてやまない、まさにタイトルのままの作品でした。キャラの周りも読者も、その人に夢中になること間違いなし。前半は林、後半は二階堂というキャラがメインとなって、何とも言えない魅力を放っているのですが、2人に絡む各話の主人公達も負けず劣らず別の魅力があ…

2

青く清く コミック

小杜蕗シンジ  

親友と恋人は必ずしも両立できないわけではない

 こういうもどかしい展開の青春物語は、たまに読むとやっぱりいいなぁと思います。夏季のキャラ設定がすごくリアルなんですよね、ビジュアルはちょっと幼くて高校生っぽくは見えないけれど。男同士というのに嫌悪感を覚えるほどではなく、でも抵抗はあって、ただ自分はシュウとずっと友達でいられれば良かったのに、なんで自分に恋なんてするんだろうと戸惑っている。ふとした時に、まあ受け入れてもいいかと思ってしまうこともあ…

0

不出来な悪魔 コミック

麻生ミツ晃 

捕らわれているのはどちらなのか

 ちるちるにおいては麻生先生作品の中で評価の少ない作品のようですが、個人的には今まで読んだ作品の中で一番刺さりました。切なさが前面に出た長編も魅力的ですが、こちらでは多様なキャラを活かしていて、短編集もいい!と思わせてくれました。

◆不出来な悪魔(表題作)
 五十嵐と斎藤の歪んだ駆け引きが最高に面白かったです。斎藤が優位で五十嵐はあくまでワンコなのかと思いきや、彼には裏があって…。でも、五…

0

兄の忠告 コミック

朝田ねむい 

濡れ場は少なくても良質で濃い

 よくよく振り返ってみると、情報欄でも攻め受けがまったく記載されてなくて、確かに本番まではなかったなと改めて思い出しました。けれど、なぜかセックスしていたような気がする、それほど短編でも濃い作品ばかりだったように思います。

◆兄の忠告(表題作)
 カップリングとしては一番好みの作品だったので、もう少し読みたかったというのが正直なところ。むしろ丸々表題作だと思っていたので、思いがけず序盤で終…

1
非BL作品

西洋骨董洋菓子店(3) コミック

よしながふみ 

微笑ましくも、どこか哀しい

 ドタバタ劇と4人それぞれの今までの人生が折り重なって、ぐっと深みを増したように感じた3巻でした。遥々フランスから小野を引き抜きに来たジャンを見た時、この2人の馴れ初めが読みたい!と思ったので、そこからすぐフランス時代の2人の話が始まったのは至福の流れでした。修行中は厳しいけれど、私生活ではベタベタに小野を甘やかすジャンのギャップも素敵で。

 でも、彼はただ小野を愛していただけではなく、気付…

1
非BL作品

西洋骨董洋菓子店(2) コミック

よしながふみ 

誘う小野、出来の悪い千影がたまらない

 小野が橘の使用人・千影にモーションをかけるので、1巻よりは随分BL色が濃くなっています。雨の中くるくる回る大の男2人のシーンは、子供っぽくもあり、色気もあり、ロマンティックで不思議ななんとも印象的なシーンでした。常にサングラス姿で長身な千影はいかにも仕事がデキてスマートな男に見えるのに、実はとても不器用で覚えも悪く、橘の世話をするどころか彼に世話されているというギャップにもすごく萌えました。

1
PAGE TOP