Sakura0904![]()
牧があまりにも浩太を信用していなかったので浩太が気の毒にも思えましたが、確かに浩太が深津にまったく未練を感じていないのかと問われると、何かしらの感情はあるように見えてしまう。信用したくてもできない理由があるのだと言われたら、納得できてしまうなぁと思いました。まだ19歳の未熟な子供ですものね。大人だってそう簡単に過去の恋愛を割り切れない人間が山ほどいるのに、あんな形で唐突に終わってしまった初恋の相…
予想通り萌え度がぐっと増した2巻でした。エロとストーリーのバランスが本当にちょうど良く、どちらを求めても満足できる作品なのではないかなと思います。ハレンチな下着や尿道に綿棒を突っ込むか突っ込まないかという攻防で笑わせてくれたかと思いきや、浩太が以前好きだった男性・深津が登場して一気にシリアスな雰囲気にもなったり。牧のナンパさに一人前に余裕を見せる浩太も芯がしっかりしてるし、牧もそうやって自分が簡…
(※旧版投稿不可のため、こちらへ投稿。)
テンポもギャグも濡れ場も満足できる1冊でした。ストーリーはそこまで読ませるタイプのものではないけれど、萌えとエロ重視なら十分に楽しめる作品だと思います。がたいのいい攻めと体格の小さい美人受けという王道の組み合わせを存分に味わえるので、最近のタッチに慣れてる方にも是非読んでみて欲しいですね。受けが初っ端から攻め以外に襲われ、その後も何度か襲われるシ…
オメガバースのストーリー展開としては王道をなぞっていた感じでしたが、教師と生徒という組み合わせはあまりなかった気がして斬新だったのと、恋煩先生の憂いを含んだタッチにオメガバースの世界観がとても合っていて楽しめました。なんせ教師の月ヶ瀬の顔がイイ(笑)。黒髪でスペックは高いけれど周りを見下している感じはなく、マンツーマンで補習を行うほど教育熱心で生真面目。さらに、今より人生を舐めていた若い頃にはΩ…
◆おかえり電車(表題作)
タイトルからも表紙からもどんな話なんだろうとワクワクしていましたが、想像以上に可愛いらしい甘酸っぱい作品でした。学生の康平がかなりの口下手というか、自分の頭の中でぽんと思い付いた単語がそのまま口に出てしまうタイプで、文脈を読み取るのが難しいのだけど。社会人の正三はまったく苛立ったりせず、こういうこと?と丁寧に聞いたり、察しが良くてすぐ理解したり、とにかく常に物腰柔らか…
有名な史実(説止まりの話も含め)をなぞらえながら、BLに落とし込む吹屋先生の手腕がお見事でした。もちろん若い男同士の絡みがメインでありながら、冒頭の『鬼ノ島』では耄碌した僧に若いかつての侍童が自ら抱かれるシーンも描いていたりと、当時の綺麗なだけではない同性同士の関係にも挑戦されていました。この作品を読むと、当時の僧侶や武士は男しかいない世界だから皆女の代わりに男を走ったのではなく、性別は関係なく…
タイトルから大体想像のつくストーリーなんですが、アキの男を虜にする表情や乱れっぷりがすごくて、とても余韻の残る作品でした。高校生の時、不良友達に犯されてから諦め癖がつき、いかに早く相手を受け入れてせめて乱暴されないように自分から絡め取るか。そんな手段を覚えてしまったアキが、彼らに不細工と言われた本当の笑顔をまったく見せなくなり、色っぽいと言われた不敵な微笑みばかりするのが痛ましくて、切なくて。高…
1巻が殺伐としていたから2巻に手を伸ばすか迷っているという方がいれば、2巻には間違いなく萌えがあると伝えたいです。もちろん、1巻から引き続きノーバートの謎を解明し、彼との決着をつける流れにはなるのだけど。ウィルとオズの関係性は2巻で一気に濃いものになるので、1巻では2人の絡みが物足りないと思った方も2巻では満足できるのではないでしょうか。何と言っても、ノーバートの下で喘いでいたウィルが、対オズで…
今回もキャラクターが一癖も二癖もあって、とても魅力的で面白かったです。ユーモアたっぷりにもちろん誇張されてはいるけれども、掘り下げていけば私達現代人の中に実は少なくなく潜んでいるキャラなんじゃないかと思ったり。たとえば攻めの八雲。顔も良くて仕事も料理も器用にこなし、人当たりも良く言うことなしの男。でも、器用貧乏というか何でもそつなくこなせる代わりに、本当に自分がしたいことが分からず、個性の強い人…
まさか翔とのことがここまで長引くとは思っていませんでした。正直今まで終止符を打つならいくらでも場所があったと思うんです。翔のDNA鑑定結果が出た時、岩城と翔が喧嘩して和解した時、岩城と香藤が翔の父親と和解した時。このいずれかの時に話にケリが着いていても、綺麗な終わり方だし読者も納得したんじゃないでしょうか。でも、新田先生はそうしなかった。岩城と翔との関係が世間に暴露され、それをいかに乗り越えるか…
