fandesuさんのレビュー一覧

君は明るい星みたいに 小説

ひのもとうみ  梨とりこ 

主人公が秀逸

読んだだけで何となく泣きたくなるようなタイトルに惹かれて購入。
ひのもとさんのご本でこのタイトルですから『くそ攻め』vs『健気&不憫受け』(vsというのは間違っている様な気もしますが)だと勝手に思っていたのですが、全然違いました。
受けの和斗くん、元気な『男の子』とでもいった方が良い、おぼこいけれど潔い人でした。
この子が真っ直ぐでとても感じが良いのです。

対する排川は『嫌な奴』として…

6

純情秘書の恋する気持ち 小説

名倉和希  佳門サエコ 

甘くて、時々笑わせてくれる

上司に対する初心な恋心がさらりと書かれていて実に読みやすいお話でした。
結構シビアなシチュエーションがたくさん出てくるんですよ。
会社でのいじめで体調を崩して退職するとか、創業者一族が幅を利かせていた過去のある会社に役職付でヘッドハンティングされた場合のやりづらさとか、顧客名簿の持ち出しとか、同時収録作品ではストーカー被害とか。
でも、全然ドロドロしないの。
主人公の葵が『自分の窮地を救っ…

0

狗神サマにお仕えします!  小説

小中大豆  鈴倉温 

王道シンデレラストーリー

あら、可愛らしい。
受けさんの朝比くんも、攻めさま(なんと神様!)の大真名神さまも、秘書(?)である桔梗と蘇芳のちびっ子2人もとてつもなく可愛いのです。
嫌な奴も数人、敵役として出て来ますが、大真名神さまの安定感でしょうかね?あまりハラハラしません。
真面目で健気な主人公が愛されて幸せになるという、お話の幹がズドーンと通っていますので、最近心身共にお疲れ傾向の強い私もストレスなく読みました。…

0

虎と竜 外伝 小説

四ノ宮慶  黒埜ねじ 

強面が恋に振り回されるのを見るのは楽しい

バイオレンスに萌え滾った『虎と竜』の外伝。
多分、同人誌に書かれたもののまとめ出版なのではないかと思われます。
なので、本編をお読みになっていない方は、多分楽しめないと思います。
また、本編に比べれば暴力描写はライトですが、エンコ詰め等の暴力シーンがあります。本編をお読みになれた方なら大丈夫だとは思いますが、R15、下手をすればR18位のエグさでございました。

3編のお話が入っています…

4

ご主人様とマゾヒスト 小説

さくら芽留  亜樹良のりかず 

恋に落ちる理由ってなんなんでしょうね?

うーむ……考え込んでしまったんですよ。
人を好きになるのってなんなんだろう?って。

睦月は自分のことをMだと自覚しています。
以前の恋人達にもそのことを話し、合意してもらえればそういうプレイも『してもらって』来ました。
睦月の支店に人事異動で来た史郎は、そのイケメンぶりで最初こそは女性社員に騒がれるものの、付き合いは悪いし、素っ気ないしで、輪の中からは外れ気味。でも睦月としては、その素…

2

白百合王の調教 小説

西野花  石田惠美 

母か?

何故か疲労困憊している時に無性に読みたくなってしまう西野さんの本。
そして何故か読み終わった時には、たまった疲れがスッキリしていたりするんですよ(これ、私だけ?)。

このお話は、表紙も中身もエロエロオンパレードなのですけれど、西野さんのお話としてはえらいソフトだと思ったんです。だって、エリスって最初から最後まで『紛うことなく白百合のような潔癖さ』を持ち続けているんですもの。どんなにとんでも…

3

愛と欲望のロマネスク 小説

桐嶋リッカ  カズアキ 

邪道の萌え方をしてしまいました

何も考えずにポチって読み始めたら、なんと膨大なシリーズの完結編でした(涙)。
調べてみたら初出が2007年なんですね。
「12年越しのシリーズだわ……こりゃ失敗した」と思ったんですよ。

だがしかしなんと、楽しく読み終えられてしまったのです。
当然の如くずっと追いかけて読んだ方が面白いと思いますけれども、大きな「?」なしに読み終えられたのは、このお話がキャラクター重視のつくりだからなんじ…

2

ラバーズリバース 小説

栗城偲  日羽フミコ 

『特攻服』って久々に聞いたなぁ

『お仕事もの』なんだと思うのですけれど。
奥歯にものが挟まった様な書き方をしちゃうのは『再会もの』でもあるからなんです。
それもね、初回に会っているのは『族の抗争で』なんですよ(笑)。

『族』って言っても『走り屋さん』ではありません。
短ラン・長ラン、リーゼント、あるいは特攻服を身に纏い、徒党を組んで喧嘩をするという、アレです。
お若い姐さま方はご存じかしら?
あ、ドラマとかで知っ…

2

狼の末裔 囚われの花嫁 小説

和泉桂  金ひかる 

もう少しよろめいて欲しかった

勝手な行いで申し訳ないのですが私は和泉さんに『昼ドラの女王』という二つ名をつけています。
ジェットコースターに乗っているかの様な数奇な運命に弄ばれる受けさん。
幾人かの男性の間で翻弄されるけれど、彼が想うのはただ一人の人。
けれども、彼に恋情を迸らせる想い人以外の男性の心情も理解しちゃう。だから、相手に酷いことをしてまでその男の下から逃げ出せなくて、引き離された想い人とはなかなか結ばれない。…

7

臆病ウサギのお嫁入り 小説

石原ひな子  古澤エノ 

あったかくなりました。

初読み作家さんです。
出版社あらすじの『実はそこは、ウォルトリアの客人を貴族たちの花嫁として送り出すための場所で…!?』が気になって、気になって。
メッチャクチャ『可哀想な受け』のお話かと思ったんですね。
思ったのとはかなり違ったのですけれど、ゆったりと進むお話が心地良くて、かなり癒されました。

お話の最初、ちょっと頭にきたんですよ。
二度と帰ってこられないと解っているミミと家族の別…

3
PAGE TOP