フランクさんのレビュー一覧

天涯の佳人 小説

夜光花  DUO BRAND. 

津軽三味線を弾く無欲受け

津軽三味線…これまた渋い……と思いましたが、読んでみたら面白かったです。

受けの達央がめちゃくちゃ無欲なんですよね。
津軽三味線の達人といわれた祖父の音色や技を引き継いでいるにも関わらず、自分も達人と言われたいどころか、人々に聴かせたい、三味線で食っていきたいとすら思わず、ただ独り弾いているだけで満足なお方。

一方の浅井は、達央の三味線にガツーーン!とやられてしまい、こんな逸材が埋も…

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秘密の純真オメガと溺愛王 小説

名倉和希  蓮川愛 

ヘタレ王様攻め

作家さん買い。
名倉さん初のオメガバースと知って、え??マジで??と思いましたが、そうみたいです。
でも、これぞオメガバース!!って感じではなく、いつもの年の差溺愛モノにオメガ要素が絡んでるって感じなので、オメガバースが苦手な人でも読めると思います。
(最後、妊娠出産してるけど)

好きだなっと思ったところは、攻めがヘタレなところでした。(ヘタレ攻め大好物なので)
成人化した時のリリが…

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王は無垢な神官に最愛を捧げる 小説

釘宮つかさ  みずかねりょう 

超〜溺愛してた

攻めのレオンハルトがこれでもかっ!!てくらい甘い言葉を言いまくってました。
しかも超真面目に、超本気で言ってた。

冒頭で「(出会えたことや俺のことを愛してくれるようになったことなど)すべてが奇跡のようで、いまだに信じられないくらいだ」って言ってるんですよ、レオンハルトが。
私には、「受けのことが好きすぎて念願の初エッチ時に「夢みたい」と呟く攻め」萌えがあるので、結婚して10ヶ月経つのに今…

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王子は無垢な神官をこよなく愛す 小説

釘宮つかさ  みずかねりょう 

攻め、すました顔してやるなー!

神官とはいえ、ナザリオは無垢すぎる!!
そして鈍すぎる!!!!!

でも、そこが良かった。

これ、もしBLじゃなくてNLで、ナザリオが女ヒロインだったら、割とイライラさせられたと思うんですよね。
相手の男が、せっせと毎日お菓子を携えながら自分の部屋に通って、あれこれ気配りしてくれているのに好意に気づかないなんてありえねー!!カマトトぶってんじゃねぇ!!って憤慨したはず。

でも、…

2

純情ポルノ 小説

海野幸  二宮悦巳 

攻めが包容力ありまくり

幼馴染&再会&両片思いという王道路線に「童貞でおぼこいのに、えげつないポルノ小説を書いてる受け」というスパイスをぶち込んだことで、なかなか面白かったです。


私は、二人が喋るようになったきっかけのシーン(攻め視点)が超好きで、ここだけ何度も読み返しました。
小5だった弘文のぽややんとしている様子というんですかね、どんくささ、害の無さがかわいい。
そしてそんな弘文を見て「こいつはトロいし…

1

ホントウは恋のはじまり 小説

火崎勇  タカツキノボル 

男前受けに開花して嬉しい。

なにかと「愛してる」と後輩の深田にささやくんだけど、まったく本気に捉えてもらえない木曽(攻め)。

まぁ、それも仕方ないというか当然だと思うんですよね。
「愛してる」がなんか超〜軽いというか。
そもそも「愛してる」って意味知ってる?みたいな気持ちにすらなってしまうので。

おまけに、深田はかつて先輩の戸部と木曽が「愛してる」「俺も愛してる」と言い合ってるのをこっそり聞いてしまった過去が…

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ロスタイムに餞を コミック

ココミ 

別れてはいないと思ってしまった。

四年付き合って同棲している彼に、別れを切り出して……

冒頭で、LINEで連絡がきて、
「俺ら別れたよね」と言いつつも、元彼の桐生の元へと行ってしまう尽の姿に、あぁ…これは絶対に元サヤだなと確信しました。

だって、自分なら別れを切り出した場合には、絶対に絶対に絶対に行かないので。
どんなに薄情といわれようが、行かない。

なので「別れた」と状況にはなっているけれど、なんだかんだと…

5

黒狼とスイーツ子育てしませんか 小説

榛名悠  三廼 

結構なボリューム

スイーツ&モフモフ&子育てのほんわか話かと思ったら、予想以上にボリュームがあっていろんなものが詰まってました。

パティシエを目指すもパッとしない自分に絶望してた志郎が、異世界でシュークリームを作って、ほんわか生活しつつ自分の道を見つけていく話なのかなーと思ってたら、全然違った。
かわいいケモ耳ちびっ子たちが忌み種とされていて、まるで魔女狩りのようなことが行われていて……。

志郎の夢、…

1

リーマン二人で異世界探索 小説

海野幸  石田惠美 

ゲームの世界にトリップしてしまって……

祖母の厳しい躾(というより虐待だわ)の呪縛にがんじがらめになっちゃってる隼人。
曲がった事は許されず、常に正しさを要求され、失敗も許されず、窒息寸前で生きてきた彼が、このゲーム世界なら「安心して何度でも失敗できる」という気づきをきっかけに、どんどん思考が変わっていくところが良かったです。
なんでゲーム世界にトリップなんだろ??と思いながら読んできたので、なるほど、こーきたか!!と唸りました。

3

下町暮らしのセレブリティ 小説

海野幸  笹原亜美 

家出してきたボンボンと、こども食堂と。

まず言いたいこと。
シャレード文庫、紙の発売と電子化がぐぐぐっと短縮になって嬉しいです。
今まで紙で発売されてから電子化されるのに、半年近くかかっていたのでリアルタイムで読めるようになって嬉しい。
ありがとうございます。

受けの隆二の育ってきた境遇がなかなか辛かったですね。
今日一日生きることで精一杯で、未来のことを考える余裕なんてない。
公的な支援が存在していても、怒られるんじゃ…

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