フランクさんのレビュー一覧

in August コミック

畠たかし 

言葉ではうまくいえないけど何だかいい。

二つの作品が収録されています。
どこにもin Augustという表題作はありませんが、どちらの作品も八月で夏の気配が漂っています。

【彼らの変  前編&後編】
ゲイの友人が欲しくてゲイ限定の学生サークルに勇気を出して参加した太一。でもそこはヤリサーで出会ったのは美大生の芝井。
ヤる相手じゃなくて「普通の恋人が欲しいんだ」と言う太一に、じゃあ俺がなりましょうか?と言う芝井。あっけなく恋人…

4

恋文十色(表題作 書画喰う虫も好き好き) コミック

ミナヅキアキラ 

ノスタルジックで美しい

セピア色の表紙から受ける印象のとおりノスタルジックな雰囲気をまといながら、恋のきっかけについて描かれた短編集です。

【書画喰う虫も好き好き】【つまみ喰いの言いわけ】【子供騙しの机上の恋 前編後編】【大人と絵本】
町の小さな書店で出会った小説家×大学生を描いた一連のシリーズ。

遊び人の小説家は懐いた大学生に早々に手をつけようとしたけど、大学生があまりにもウブで…。
おぼこい大学生が恋…

1

年下彼氏に拾われました コミック

みよしあやと 

攻めが男前で将来超有望株

帯より「イケメンで気遣い上手な学生×トラウマ持ちの女々しい社会人
少女漫画みたいな恋がしたい!!!!!!!(!の数を数えてしまった)」

受けはトラウマ持ちとあるけど、虐待とかそういう悲惨なものではなく、ずーーーっとノンケの親友に片思いをしていたけど親友は結婚してしまい恋に破れたというやつです。
女々しいとあるけど、私は女々しいとは感じなかったなぁ。

好きだった相手の結婚式に出席した…

7

非常階段 コミック

梅太郎 

ぐるぐるじれったいけど、そこがいい。

江島(受け)が長く片思いしている相手は友達の修也。その修也に惚れた相手(男)ができて付き合って、振られたという一連の様子を傍で見ているしかない状態。(スピンオフらしい)

修也の好みは小さくて可愛らしい修也の元恋人のような男だと判っているのだけど、諦めきれない江島はなんでもないそぶりをして、失恋した修也の逃げ場になれればいいと思ってキスをする。
キスをしてその感触を反芻しているのは自分だけで…

1

たつのおとしご コミック

池玲文 

エロくてめっちゃ可愛い

【たつのおとしご】
頭に角の生えた奇妙な子供を拾い、ツノと名付けて一緒に暮らしはじめたけど、ツノは実は竜神の子で、父親の竜神 大雷公やらお付きのものまで天界から下界にわちゃわちゃやってきて…というちょいコメディー寄りのお話です。

いにしえの日本のような世界と思いきや、ととさま(攻め)の生業はロボットを作ったり家電を修理するメカ屋という組み合わせ。
そのファンタジーの世界をきっちりと支える…

3

誘惑ツンデレーション コミック

間宮法子 

きちんと読ませてくれるストーリー&じんわりくる作風

全部で四つの短編が収録されています。

その中で好きでときどき読み返しているのが以下の二つ。
【放っておけない系男子】【その後の放っておけない系男子】
ヘタレワンコ攻め×小ちゃいけど男前受け。
中学時代は小柄で気が弱く、何だか弟みたいでほっとけなかった和が、見上げるほど大きくてガタイのいいイケメンになっていた。ところが中身は中学生のとき同様に気弱で女の子が怖いまま。そんな見た目なのにもっ…

1

ちんつぶ 1 コミック

大和名瀬 

電子化ありがとうぅ!!

ずっと読みたかったこちらの本、ようやく電子化されて読むことができました。電子化ありがとう!そして爆笑をありがとう!!

電子書籍で265ページもあり一冊の中にちんつぶ15話、その合間にちんつぶ裏話を描いた漫画が8話に、珍古新聞なる「ちんこな日々」やら四コマ漫画やらもいっぱいあってとにかく読み応えがばっちり!

ストーリーは修学旅行中のバス事故で、昏睡状態となって肉体から離れてしまった取手の…

6

しあわせのはなし コミック

歩田川和果 

石橋を叩きまくった末に

初読みの時は「めんどくさい二人だなぁ」と思ったのだけど、何度か読んで兄の佳久の立場からすると、佳久も可哀想だなぁと思うようになりました。まぁめんどくさいのには変わりがないのだけど。

前作「ねくたいや」の弟も天邪鬼ツンデレちゃんでしたけど、兄の佳久はさらに家業を継ぐべき男としての責任感が加わっているので、24年間好きだ好きだと言い寄って来る環に対してけんもほろろ。
お互い長男で家業の跡取りと…

2

ブルースカイコンプレックス 3 コミック

市川けい 

祝・卒業

よーやく電子で読めました。
紙書籍と電子の発売日のタイムラグ、どうにかならないのかなぁ…。読みたい読みたい読みたい!!という時期を過ぎてしまったので、若干トーンダウンした状態で読んだのが悔しい。

卒業後の進路が現実となって目の前に立ちふさがる二人。自分だけの希望だけはどうにもならない現実にぐるぐる悩んだりする様子が描かれていました。
この二人なら何があっても大丈夫だろうなぁと思えるので、…

2

ラーメン青島屋の死神くん -ドントセイバイ- コミック

我守丸 

どこかユーモラスで味わい深い

我守丸さんの最新刊「臆病者はしたたかに愛す」の受けが健気なんだけどどこかおっとりしている様子が妙にツボりまして、それなら遡って2ndコミックの「がむしゃらカタルシス」はどうだろうと読んでみたら、これまた清々しいほどのわんこっぷりが最高で神評価を進呈。それならば、とファーストコミックのこちらを読んでみました。

やっぱり我守丸さんいいわぁ。
基本どこかユーモラス・コミカルなんだけど、きゅっと切…

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