chikakumaco
とうとう真宮はΩである事が結構な人数にバレてしまう。この世界では、性別詐称したΩは直ちに銃殺刑かもしれない、という。そう、バレた時点で人生は詰んでしまうのだ。
しかし。バレるだけバレまくったところで、皆それぞれの思惑があり。そんな簡単に物語は終わらない。おさらいしてみよう。真宮がΩと知って、利用しようとしている犀門。犀門の企みを知り加勢する執事の斯波。発情した真宮を前に、知る事になるリリィ様こと…
不遇のΩであった真宮はαを擬態する。その為に甥っ子に 未遂とは言え手をかけ、事故とは言え妹の家の使用人を死なせてしまった犀門。哀れな主人公かと思われた彼は悪の道へと転がり落ちて行く。そんな犀門の策略に乗ろうと、手を差し伸べる斯波。もー‼︎ 彼の真っ黒に塗られた眼が怖くて。怖くて。本作ではまだ彼の本当の企みは分からず。
征十郎に愛情と言うには異常過ぎる執着を見せる犀門は、もう少しずつ狂い始めて…
おおお。聞きしに勝るドロドロ度に早々にノックアウトされました。皆さまのレビューを読んでいたとは言え、これはおぞましいですね!うねる様な感情の縺れ、怒涛の展開。
昼ドラも真っ青。往年の韓流ドラマみたく。
また、オメガバース設定なのに。そこここに漂う昭和(しかも前期)感。一筋縄では行かなかったであろう財閥の腐臭漂う悪しき風習。しっちゃかめっちゃかになりそうな設定をこれでもかと盛り込み、練り上げてし…
久しぶりの新刊!嬉しい!んだけども。そもそもが、2巻でめでたく成就して終わっている、と思って読んでいるので。それ以降は甘あま後日談、だと思っている。もしくは、BL脳の幹くんの、BL的萌えを延々と語られる「BLあるある」ザ・ワールドに突入。
3巻で、曽我部さんの大学時代の先輩、圧倒的攻め属性の四条さんが続投。3巻での悪戯のお詫びに、と旅行券をプレゼントされ、BL的ド定番、温泉旅行に盛り上がる幹…
新刊を読んだら、旧作も読みたくなって。藤峰式先生の作品は集めてしまうくらい大好きなのですが、まだ未読なものもあったので、購入してしまいました。
少々絵の旧さは感じてしはうものの。最新の原点はそこここに。
◆「純恋クライシス」
これは、まぁ。冒頭からちょっとビックリ。藤峰式先生と言ったら、攻め受けのキャラデザがほぼ固定。それなのに⁈ 黒髪きゅるるんのあたるが攻め。鋭い目つきのヤンキー・純く…
知らずにバイトに行ったら、エッチなことを色々されちゃうトンデモ・ラブラブコメディ♬
テンポ良く気持ち良く、流されちゃう高音と、常にクールだけど単に研究バカで、常に真顔!のムッツーリ教授・一斉さん。
一応深刻な少子化対策として、ラボで「男性妊娠」の可能性を研究する小町一斉教授は、治験者として選ばれた高音を妊娠させる為、夫婦として生活し、高音の身体のありとあらゆる部位で快感を得られる様にすると…
一貫して一つの物語で、丸っと表題作なのだが、小さくて可愛いエピソードを連ねた物語集の様でもあって。雰囲気的には散文詩の様でもある。月の夜に訪れたファンタジー。
五十嵐はどういうわけか、多分、気が緩むと、いや、嬉しくなると。犬の様な耳が生え、もふもふの尻尾が出てしまう。最初それは五十嵐自身には見えていない。
不思議な力を持つ雅にしか視えなかったのだ。何故か。
雅は幼ない頃から人には見え…
恐ろしい物語で。行き場が無い。
日本では「イキガミ」と呼ばれる、選ばれし特異体質の若者達は、命を賭して最前線で闘う。
あらゆる武器を跳ね除け、武器の売買を暴落させた彼等は、ただ自国の利益の為に。終わりの見えない戦いに臨む。如何なる武器の攻撃にも、爆破にも耐える無敵の彼等は、イキガミ同士の闘いにのみ甚大なダメージを受ける。
彼等の傷を治癒する為に選ばれ、これまたイキガミを支える為だけに生きる事…
あっと驚かされるのは下巻へと。
最初、可愛いらしいランの表紙が上巻だと早とちりした私は15ページほど読み進んで、何かおかしい、と気付いて慌てて表紙を見返して。ムロが表紙の上巻を読み直す。
中学生から仲が良くて。ずっと一緒。飄々として掴みどころの無いムロは、女にも男にもモテる。下巻でグッと雄みを増してくるムロは、本作ではまだぽややんとした顔で。
こんなにもモテるとは思えない。一方でランはほんの…
上巻では。可愛い幼馴染的な、中学生から高校生になるまでの。恋未満のワチャワチャを描いていて。
このまま続くのかと思いきや、である。物語は唐突にオカルト志向へと突っ走って行く。
そもそも。ちょっと不思議体験に憧れていて。ランがそういう本が好きとか。端々に伏線のようなもの、が描かれていたにしても。やはり物語が突然うねり出した様に思えて。戸惑ってしまう。しかしそのうねりは急激で。読み手側をも強烈…