chikakumacoさんのレビュー一覧

蔓草の庭 コミック

加東セツコ 

じっとりと汗ばむ様な、隠微なメロドラマ風。

加東セツコ先生の作品はいつも、食い足りない感というか、余韻を残して終わるショートストーリーが多い。多過ぎるので。ジダジタは妄想で補うしか無い。なので、既読作品にしても、何処かでこの続きを読んだ様な気がしていて。それが自分の妄想だったのかどうか。今となってはもぅ分からない。

◆ 表題作「蔓草の庭」
加東セツコ先生作品にしては比較的中編寄りの作品。
ジリジリと暑い夏休みのある日。義行の従兄弟…

4

王子様は捨て猫になつかれたい コミック

井伊イチノ 

昔から、男はあざと可愛い天然系に弱いのです。

王子ぃー!逆にチョロ過ぎないか⁈ オイッ!ってツッコミ入れたくなる、この王道にして王道。こんなにチョロくて大丈夫なのか。逆にドンデン返されるのかも⁈ なんて、途中からハラハラしてしまったくらい。甘くて甘くて、なんていうか大丈夫なのだ。

イケメンでモテて来た吾郎は、恋をした事が無い。恋なんて、多分面倒クサい事はきっと自分の人生には不要なものだと何故か思い込んでいる。
そんなある日、馴染みのバ…

5

いとしのモモンガ彼氏 コミック

平喜多ゆや 

愛おしいのは、まん丸きゅるるん眼のモモンガ 小太郎の可愛さ♡

平喜多ゆや先生の動物シリーズ。本作はなんとモモンガ‼︎ モモンガって、懐くの⁈
ペットが癒しの名脇役なのは平喜多先生の作品ではデフォですが、本作はタイトル通りの主役級の働きなんです。ファンタジー色も濃ゆく。不思議なチカラが働いて、幼馴染みの浬はモモンガの小太郎と身体をシェアする事になってしまう。
「浬とずっと一緒にいたい。」という司沙の願い通りになったから? 慌てる司沙。思いの外落ち着いている…

3

恋愛ルビの正しいふりかた コミック

おげれつたなか 

恋愛に正しいとか、間違ってるとかはきっと無い。

恋は本当の自分を知らされる。受け入れたく無かった自分を詳らかにされる。
だから怖い。

一念発起にしては激しすぎる。陰キャを卒業してリア充然としたヒロの前に突如現れる忌まわしい黒歴史を知る男、夏生。しかし夏生はヒロに気付かない。どころか一目惚れしたと言い、2人は付き合う事になる。ヒロの望みはただひとつ。付き合うフリして夏生を捨てること。何故、そうしたかったのか。
「カッコ悪い自分を受け入れ…

3

錆びた夜でも恋は囁く コミック

おげれつたなか 

全ての発端。錆び付いた夜。

「はだける怪物」下巻で完結したシリーズをおさらい読みしています。
タイトル違いのこの物語がそもそもの発端です。
今読み返すと、最新巻と本作とでは弓の印象が大分違う事に驚かされます。そりゃ数年経っていますしね。この頃の弓は、高校から付き合っているかんちゃんと卒業後も惰性で付き合ってて。ブラック企業に勤めているかんちゃんのストレスを暴力という最悪のカタチで受け止めている。「ははっ、痛てぇよ、かんち…

4

プリフェクトの箱庭 1 コミック

左藤さなゆき 

息の詰まるこの緊迫感。まさしく箱庭の閉塞感。

佐藤さなゆき先生の作品では、「インザゲージ」以来の「囲い込み愛」かと思う。さなゆき先生もこの「囲い込み愛大好きです。」と、扉に書かれていて。本領発揮といったところ。
本作では完結しておらず、続きが待たれます。

澪斗は普通の家庭に育ったが、両親を事故で亡くしてから父の実家である祖父の家に引き取られ、佐倉グループというまぁまぁ資産家の跡取りとなるべく資産家の子息が集う全寮制の学園に通う事となる…

7

初恋エスケイプ コミック

平喜多ゆや 

初恋から逃げないで。

おはぎ!裕翔の飼っているおはぎがめちゃくちゃ可愛い!平喜多先生の作品群には必ずと言っていい程出て来る癒しの動物。今回はワンコです。こーんなにシンプルにデフォルメされて描かれているのに、散歩中ふて寝する様に動かなくなったり、はしゃいで遊んで貰おうとしたり。ペロッと舌を出していたりと、とっても表情が豊か。可愛くって癒されます。
表情が豊か、という面ではもちろん、登場人物達も負けてはいません。描き殴っ…

3

カスタマスカレード(蜜愛篇!) コミック

瀬戸うみこ 

恋の最終形態へ。

本編よりも「きしもとくんとえとううさぎさん」にジワリ来ました。「本当の自分」を見せられるのは恋人にだけ。
そんな甘い甘い後日談かと思いきや、です。
前巻までで、互いを思いやるをテーマに推し進めて来た恋人たちですが、やっぱり恋の最終形態としては。互いに見つめ合うのでは無く。肩を並べて同じ方向を向いて。前に進んで行く。という、非常に理想的な最終形態へ向かうというお話。
意外や意外。岸本さんパパの…

3

「す」のつく言葉で言ってくれ コミック

高野ひと深 

嬉し恥ずかし自意識過剰の甘きゅんラブで良かったのに。

むっず!評価むっず!
ちるちるのバナーでチラチラ出ていたのが気になって、読んでみました。冒頭は、キラキラ系男子・可維会長が、自意識過剰過ぎて、勝手に乙坂から告白されるのを待っている。ジレジレしながら待っているのが、恥ずかしくて。可愛くて。素っ気無い素振りの乙坂なんだけど、ホントは彼の方も満更じゃ無いんだろうなって、私たちも期待している。期待させられてしまうのだ、この後の嬉し恥ずかしい展開を!とこ…

6

キューピッドに落雷 コミック

鈴丸みんた 

恋は雷(いかづち)の様に。ビリビリと身体を貫ぬくのだ。

「追撃」を読んだので、おさらい読みしてみました。
そうそう、慎吾はキューピッドをしていたんだったっていう。そもそも物語の冒頭でしかそれらしき事はして無いんだけど。綺麗でカッコよくて女子たちにも人気なのに塩対応で、一匹狼風で。情報の少ない蒼生先輩に近づく為に、美しい顔にひらめく傷痕のワケを知る為に近付いただけだったのに。
恋は身体を貫ぬくいかづちの様に。ビリビリと慎吾を貫いたのだったー。きゃー。…

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