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表題作運命の花嫁

クレイグ・ヒース・シーモア 伯爵家嫡男で軍人
海棠連 病弱で気弱な少年(17歳)

同時収録作品運命の花嫁

アーサー 蓮を引き取った侯爵夫人の息子
藤枝郁(かおる) 蓮の友人・アーサーの恋人

その他の収録作品

  • 月光の花嫁
  • あとがき

あらすじ

喘息を患い三歳の頃から十三年間、英国の療養所で誰にも顧みられずに育った海棠蓮は、療養所に慰問に訪れた侯爵夫人に不憫がられて侯爵家に引き取られることになった。
そこで蓮は、次期侯爵の友人で、明るい栗色の髪に金色の瞳を持つ精悍な容姿のクロムウェル伯爵家の跡継ぎ、海軍大尉のクレイグ・ヒース・シーモアと出会う。
蓮を少女と勘違いしたクレイグに求愛され、その誤解をなかなか解くことができないまま、蓮は強引なクレイグに流されてしまうが―。
日本人の少年と英国貴族の繰り広げる華麗な束縛愛。

作品情報

作品名
運命の花嫁
著者
弓月あや 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
シリーズ
侯爵の花嫁
発売日
ISBN
9784778105211
2.8

(5)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

強引萌え?

幼い頃から病弱だった蓮は、母親にまるで捨てられるかのようにイギリスの療養所へ入れられ、大分健康になっても迎えに来てもらえず、孤独に過ごしていました。
そのせいで、とても人に対して臆病になっているのですが、何故か突然その療養所を訪れた侯爵夫人に引き取られます。
攻爵家にはもう1人、日本人の男の子がいるから、というのが引き取った理由なのですが、それともう一つ。侯爵夫人にはある趣味が(笑)
この趣味が元で、蓮は最初クレイグに女の子と間違えられてしまい、大変な事に。
あんまり大人しい受は好みではないのですが、攻が「これでもかっ!」というくらい、ガンガン攻めていくのがちょっと笑えつつも、いいな~、と思った次第です。
頭は悪くないんでしょうが、思い込んだら回りは見えない、みたいな(笑)
そんな一直線な愛情を受けて、少しだけ連も心を開いていくのが見所でしょうか。

色々、他にも設定があるのですがちょっと残念な事に全て使いきれてないかな~、とは思いました。(充分楽しめましたが)
この倍の厚さ、もしくは上下巻だったらより深みが出たんじゃないかな~、と。
主人公以外にも別のカップルが出てくるのですが、もしかしてシリーズだったりするのか。まだちょっとそこまで調べてはおりませんが(^^;気になる所です。※調べました。やっぱり前に出ているようです。今度読んでみよう!
そしてやっぱりこの二人で続刊希望!

2

ベタで甘~いシンデレラストーリー

『侯爵の花嫁』の続編・スピンオフ?前作のCP(アーサー×郁)も普通に登場してます。弓月さんお得意の(と私は思ってる)、『不幸・不憫な健気受』と『お金持ちの格好いい男』の年の差・身分差もの。もちろん女装付き。
いえ、なんだかんだ言ってそういうのもキライじゃないので、それはいいんです。

ぜんそくで、3歳からずっと療養所に入れられたままの蓮(受)を、前作の攻・アーサーの母である侯爵夫人が、不憫に思って手元に引き取ります。

そこへやって来た、アーサーの友人で伯爵家の嫡男であり海軍大尉のクレイグ(攻)が、自分の父と蓮の母の因縁を知って、『自分が責任を持って淑女教育をする』と無理矢理に自分の家に連れ帰ります。クレイグは蓮を女性だと勘違いしたんですね。

クレイグが、『朴念仁の軍人』なんですが、設定以外でそれを実感することがまったくありませんでした。正直、読んでたら(アーサーとかぶってても)単なる貴族の子弟でもまったく違和感ないですね。あとがきにもありましたが、まさしく『設定がかぶるから変えました(軍人にしてみました)』というだけに感じました。

作中ほとんど説明が入らなかったので、結局よくわからないままなんですが、蓮がクレイグに見る『光』ってなんだったの?オーラかなんか?
思わせ振りなわりにラストには『もう見えない』で終わり、って、わけわかりません。

別に『光が見える』ということ自体がアホらしいというわけじゃないんです。それならそれで、こんな中途半端じゃなくて、作中できちんと納得のいく説明が欲しかったですね。なんとなく~じゃなくて。

それに、蓮の母親やクレイグの父親(&祖母・母親)は、結局放置ですか?
結構重要な役割振られてたと思うんだけど、フォローし切れないんなら最初からさらっと上辺だけでいいんじゃないのか、と思ってしまったんです。弓月さんにはこういうのがよくある気がします。ちょっと残念。

あとは、う~んやっぱり私にはHYPERレーベルはどうも合わないなあ。『ショコラ』らしいのはいいんですが。
ハッキリ言ってしまえば、『Hが多過ぎて邪魔』なんですよ。こんなにHいらないから、その分もっと心情描写がある方がいいと感じてしまうんです。とくに蓮は、せっかく繊細なキャラクターなんですから。

とにかく蓮は自虐的で誰も(何も)信じられないし、クレイグは一方的で言葉が足りない。ラブ面では、どうも2人の気持ちが噛み合ってないんじゃ?という気がしました。そのあたりをもっときちんと書いてもらえた方がよかったです、Hよりも。

でも、結局ベタ好きなので、言うほど悪くはなかったんです。 それなりには好きですよ。

2

あまあま~

「侯爵の花嫁」の関連作になりますが、前作ではクレイグも蓮も登場してないのでこの作品単作で読んでも問題無いです。
蓮が引き取られた侯爵家が「侯爵の花嫁」の舞台になっているので関連作でスピンオフって訳ではないですね。
持病の喘息の為に母親に疎まれ、3歳から療養所に入院させられて以来13年間そこで育っている蓮[受]
母親は入院費だけは払っていますが何の連絡もないし、連絡も取れないといういわば置き去りにされた状態。
そんな蓮はある日公爵夫人に引き取られます。
そこで侯爵の息子の友人である軍人クレイグ[攻]と運命の出会いをする訳ですねー。

弓月さんらしい甘くてちと古き良きロマンティックというかそんな感じの作品。
蓮は可憐でいじらしくて可愛くて、クレイグはひたすら男らしく格好良く。
蓮の不幸な生い立ちさえ幸せになる為の予定調和みたいなもので、深く考えずにこの甘いロマンティックなシンデレラ話を楽しめたら勝ち~みたいな。
クレイグの砂糖吐きそうな位な甘い口説き文句や愛の言葉もあまあま~。
エロの最中に蓮のイイ所を見付けて「私しか開くことができない鍵穴」とか言っちゃうんですよ、真顔で!!
おもいっきりベタな展開なんで読む人を選ぶとは思いますが、自分は好き。

緒田さんが描く少年が黒髪で割に地味系なので黒髪地味受スキーとしてはそこもちょいツボ入りました。

1

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