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檻
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
41
評価数
13件
平均
3.4 / 5
神率
23.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥514(税抜)  ¥555(税込)
ISBN
9784199004612

あらすじ

封印されたあの庭には、決して入ってはいけない―。幼い頃から憧れていた、優しい従兄の宗司と同居することになった稔。けれど、日毎に募る仄暗い想いを持て余した稔は、ある夜禁断の庭へ足を踏み入れてしまう。ところが、庭の茶屋で自慰に耽る稔を目撃した宗司は、様子が一変!!「なぜここにいる」と猛々しく稔を抱いてきた!!宗司の激情に、稔は歓喜と恍惚の中で陵辱されるが。
出版社より

表題作

優しい従兄(?)の宗司
母親の介護をしながら日々過ごす稔

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レビュー投稿数7

こんな愛もいい

許可証シリーズとは雰囲気が全然違いますが、登場人物たちの心理描写やお話の作り方が自然で面白いのはさすが烏城先生だと思いました。こんなに不思議な感じだとは少し意外でしたが…。
お屋敷も庭も茶室も、想像すると美しくて、日常の自分の安っぽい生活を忘れて楽しめました(笑)。
檻、というタイトルが監禁・凌辱を連想させるかもしれませんが、そういう内容ではありません。それは読んでのお楽しみ…。
終盤に色々の理由が分かってきます。悲しくも辛くもあるけど、みんなの気持ちとか選択はそれぞれすごく共感できました。私は。こういう愛のかたちもあるよな、と。
素敵なお話だと思います。

1

ちょっと不思議テイスト?

ちょっと不思議テイストの話。
稔の元に突然おばが訪ねてきて、同居をして稔に仕事を手伝ってほしいと言ってきた。
ある理由から美大を中退し、会社社長だった父親の残された蓄えでほそぼそと母と二人で生活をしていた稔だったが、体の弱い母の面倒を一人で稔が見るのは大変ということもあり、その話を受け入れることにした。
実は、おばには息子が一人いて、稔は、従兄であるその息子・宗司に許されざる想いを寄せていた。
当然、この想いを伝えるつもりはなかったものの、その宗司と一つ屋根の下で暮らせることになって、稔は喜んでいた。
けれど、宗司に優しく接しられるたびに日毎に膨らんでいく想いを持て余し、稔はその想いを発散するために、かたく入ることを禁じられた庭に足を踏み入れる。
とあるお寺の茶室を真似て作られたという茶室があるその庭は、鍵がかかっているわけでもないのに、入らないように、と昔からかたく言いつけられていた。
その庭で稔が時間を過ごすうちに、茶室の中で誰かが生活していた気配を感じ取るようになる。
そして、屋敷の人たちの奇妙な態度。
普段は優しい人々が、その茶室のことになると態度が一変するの続きだ。
そんなある日、稔が茶室にいるところを見た宗司は態度を一変させて襲いかかってきて……

という話でした。
作者さんとしては、ちょっとうっすらホラーテイストな感じの話にしたかったんだろうなーというのはよく伝わってきました。
真っ当に見えるけど、みんなちょっとずつ歪んでいてうすら寒い的な感じ。
でも、個人的にはもう一つだったかなーと思います。
もうちょっと幽霊みたいにいるのかいないのかわからない痕跡を感じさせるとか、後はもう少し登場人物が思わせぶりな行動をしてくれるとよかったかもしれません。
ホラーというか、背筋をぞくぞくさせるにはなんと言っても、登場人物の行動が正直過ぎる感じがちょっとしました。
何にせよ、そういう感じの話ってかなり難しいと思うので、仕方がないかなーと思ったりもします。

0

終わりよければすべてよし。

檻という題名がぴったりくる、しっとり暗い雰囲気のお話でした。キーポイントである庭の秘密が明らかになった後、みんなの歪みと変態っぷりがよく出てきて楽しいです。特に主人公である稔の母と伯母がいい味出してます。
稔の母が具体的に何をしたのかが気になります(>_<)


1

静かで激しい

キャラというよりは(もう少し濡れ場表現を抑えれば)ホワイトハート、もしくは講談社ミステリっぽいお話だなあと思いました。
淡々とした中に激しさを潜ませる登場人物達。
主人公の稔と攻めの宗司より、
稔の母由美と宗司の母聡子に感情移入してしまったのは
二人が強烈だったからか、それともわたしが女だからなのか。
結局檻を作るのは人間なんですよね。
真相が次々と語られるラストに向かっては一気に読み進められました。
お話自体はエロエロという訳ではありませんが、静かだからこそ際立つエロス。
今市子さんのイラストも世界観にとても合っていました。

ミステリがお好きな方にはおすすめだと思います。
萌と神で迷ったんですが、BLにはめずらしく(BLらしくないからかもですが)最後の一行がお気に入りなので神評価にしました^^

3

“檻”という名の他人の“業”を読者として覗き見る行為はサイコホラーにも似たスリルがありました。

檻というものは
害を及ぼす恐れのあるものを閉じ込めておく場所。
逆を言えば檻の中の出来事であれば、危険はないんですよね。
で、もっといえば檻の中のものが幸せであれば
檻の外からどう歪に見えようと良いのである。

この物語の“檻”は、まさにそれ。

資産家の家の庭にある“偽湘南”という茶室は
秘密の“檻”なのです。

BLモノで“檻”とくれば監禁調教陵辱・・・と
連想してやまないと思うのですが
“偽湘南”の秘密は、業が深い。

裕福な資産家というだけで、庶民の私には、すでに“檻”で
奇異なものを覗き見るというドキドキ感がありました。

丸く収まったように見える“檻”の中
でもよくよく考えるとちょっとゾゾっとします。
他人の業というものを覗くというのは
サイコホラーにも似たスリルがありました。

2

螺旋階段を上っている気分に

烏城さんの作品には珍しく、内に籠ったようなお話でした。

1回読んでもなんだかよくわからず、2回3回と読むうちにスルメを噛むかの如くじわりじわりと判り始めました。

愛憎のすべてが家族の中から起こり終息していくので、第3者は何も気づかず傷つかないのですが、その分精神的には非常に濃厚な関係が展開していきます。
自分の今居る場所を確認した時には、もう引き返せないような… そして、それを自分自身も、表にはださいなけれど母親もそれを望んでいて――

小説Juneに嘗て載っていた、耽美小説を思わせるアンニュイな空気を纏っているかのような、しっとりとした仕上がりです。

2

変態だらけなのに、誰も困っていない・・笑

父親をなくし、会社も重役達にわたし、母親の介護をしながら日々なんとなくすごしていた稔(みのる)
叔母(母親の義姉)のすすめで叔母親子の住む邸宅に同居して、叔母の仕事を手伝うことに。
幼いころからあこがれていた従兄弟と同居するようになり秘めていた男性を好きだという性癖が稔を苦しめます。
そんなときに、出入りしてはいけないといわれていた禁忌の茶室に入り、やっと一人に慣れる空間をみつけ自分を解き放つ行為に没頭するようになります。
この辺りから、あれ、あれって登場人物の精神構造のいびつさが出始めるんですね。
どうも、おかしい皆様。だんだん変態チックな形相を呈していきます。
どの人も精神がゆがんでいるんです。なにげない日常をすごしている振りをしているだけで、その心根には昏い淵をかかえていました。
旦那の情事の現場に息子を向かわせる母親、一家を崩壊させるとわかっていながら弟をそそのかし、弟の幸せを祈った姉、父親の情事に欲情する息子。
そして、再び息子達をむすびつけようとする母親達。
みんな自分を抑制しようと葛藤するけど、激情に押し流されます。でも、だれも困っていません。ヘ(^^ヘ続き)(ノ^^)ノ
それぞれの息子たち2人が仲良くなって、仕事も、家庭も充実してるハッピーエンド(?)だからいいか・・^^;
主人公稔が、彫塑で無意識のうちに男根をイメージした作品を作ってしまうというエピソードが、鬼気迫るものがありました。
螺旋をえがくとんがりをつくりながら、欲情する主人公・・濡れ場じゃないのに、すごくエロティックなシーンです。

3

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