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表題作水に眠る月 霧雨の章  2

タクティス
レエナ

あらすじ

どうしたら“一番”になれるんだろう―。
出会いから約一年。
幼いながらもレエナはタスティスに恋していた。
けれどタスティスは、優しく抱きしめてはくれても、恋人のキスはしてくれない。
子供扱いに傷つくレエナに、タスティスは気づけず怒らせてしまう。
互いが大切なのにすれ違う二人…。
そんな折、タスティスはレエナの突然の行方不明を知らされて!?好評シリーズ第2弾。

作品情報

作品名
水に眠る月 霧雨の章  2
著者
ごとうしのぶ 
イラスト
Lee 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199000676
3.2

(5)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

策略

可愛らしい子供だったレエナはも成長し、
タスティスと互いに想う気持ちも成長していく。
そんな二人をさり気なく見守るバイスとクラルテ。
と言ってもクラルテはさり気無さ過ぎてわかりにくいし、
バイスは皮肉屋憎まれ口混じりの優しさなので、
これもまたわかりにくいですが(笑)

夢を見ない月の王の筈のタスティスが、
レエナの影響を受けた時だけ夢見をできる。
でも、アタッシュという補佐のタスティスが本当に夢見をできたら、
ラフィーネは月の王ではいられなくなる。
それはプライドだけは高いラフィーネの死にも値する恥辱で、
だから自分は夢見をできないアタッシュだと思い込もうとする、
どこまでもブラコンなタスティス。

と何でも兄に譲ってばかりのタスティスが優しく切ないし、
そうでないと収まらない性根のラフィーネですが、
でも、譲ってばかりのタスティスにちょっとイラっとするのも事実。
そんなタスティスを気遣ってクラルテが助け舟を出しても、
それすらも兄の為に拒むという……

タスティスもしっかりしろ!と言いたくなるけど、
ラフィーネは屈折しすぎてどうしようもない悪さで、
どうとっても同情の余地がどこにもない性格の悪さ。

とはいえタスティスのブラコン振りがイラっとして仕方なく、
ちょっと嫌いになりそうなくらいでした。
対してレエナはどこまでも健気で強く真っ直ぐで、
タスティスなんぞには勿体ない(笑)くらい。

そんなこんなありつつも何とか互いの想いが通じるのですが、
それでもラフィーネは蛇のように執念深く追ってきて、
普通のBLより読んでてドキドキ感は高いです。
追ってくるラフィーネをクラルテが追っ払うのですが、
そのやり方が鮮やかでカッコいいのがホントに素敵。

そしてまだまだなにかありそうな気配を残して終了。
やっぱり恋愛小説と言うよりファンタジーな内容でした。
はっきりした濡れ場もないのでそれでもいい方にはおすすめです。

0

二巻目

んー。
予定調和のなかだけで進んでいくストーリーが退屈だった。
一巻の最初の数十ページで予想した通りの展開をなぞってるような。
主人公のタクティスの、子供っぽい、ぬるい正義感に、ウンザリした。夢のことは言わなきゃダメでしょ。世界の崩壊がかかってるんだしさー。
レエナの子供じみた行動にもゲンザリ。
幼いなら幼いでいいんだけど、その幼さの中身がねぇ。レエナのようなタイプの幼さには、萌えないのです。

1

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