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表題作躰だけじゃたりねえよ。

小早川卯月(27歳) 暴力団の跡目
澤純耶(27歳) 銀行員

あらすじ

澤純耶は銀行に勤めながら暴力団の跡目である、小早川卯月と恋人関係にある。日々卯月への気持ちが強くなる一方、卯月の立場を理解しつつも、外で会うときの卯月はいつも素っ気なく、純耶は住む世界が違うことを痛感する。そんな中、組内部で卯月のやり方に反発する人間が出てきて卯月の弱みとして純耶が標的に――。互いの想いを伝えることもままならない状況で、最愛の人に危険が迫る。危うい恋の行方は…。

作品情報

作品名
躰だけじゃたりねえよ。
著者
ふゆの仁子 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアノベルズ
シリーズ
愛しかいらねえよ。
発売日
ISBN
9784861340451
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

カタギさんの覚悟、見せてもらいます!

ヤクザとカタギの同級生シリーズ・2冊目です。
前作のラストで愛を確かめ合った…卯月と純耶の、
前途厳しい、その後のお話です。
愛さえあれば…だけじゃラチがあかないのが、
極道の恋人を持った哀しさです。
暴力団組織内で、卯月のやり方に反発する者が、
純耶をターゲットにしてしまったのです!
つい最近まで…真面目な銀行員だった純耶だって、
もはや今までのままじゃあ、いられません。
「卯月が自分を選んだことは、絶対後悔させない!」
命と引き換え、極道相手の真剣勝負! 
文字どうり「体を張って」カタギの覚悟を証明するのでした。
普通の人がここまで腹を括れるなんて、冗談でしょう?!
いくら半年、恋人やってても…これは絶対ありそうで無いコトのひとつ…。
(↑だからBLなんてファンタジーなのよ…って言われそうですが。)
それでもこれは本当です、純耶はヤクザ相手に、
とうとうここまで言わせてしまいました。
「あんたに、自分の運命を委ねたくなった。それだけのことだ。」
どうやったらここまで言わせる漢に変われるのか、それも半年で???
ええ、その答えはやっぱり…覚悟なんですよ、それも生半可じゃない覚悟っ!
この覚悟…どちらかというと、女にとっての「冬の水着」に近いんです(笑)
(↑例えば…真冬のシーズンオフに水着を着るハメになったら…
  大抵の女は慌てふためきます、ここまでは当たり前。
  それでもどうしても…ってコトになったら、なんとか前日に試着でもしてみて、
  仕方なく覚悟して、それなりにまあ、大丈夫って思えてしまうようなパワーです。
  …で、実際こうなれば、けっこうそれなりに見られたりするのよねぇ☆)
純耶の覚悟と男気は、たぶんこういうパターンに一番近いんですねぇ。
しかも彼の場合、腹を決める猶予期間は半年でした。
半年あれば大丈夫とも思えちゃう、だから銀行を辞める覚悟も、とうにできてたんです。
たぶん男ってヤツは、決断すべき岐路があると、信じられないパワーを発揮する生き物です。
だから岐路の多い人間ほど、ドラマチックで強い☆
もちろん用意周到な人間が強いのは当然だけれど、
チャンスさえあれば、カタギさんだって捨てたものじゃありません。
さてエロですが…監禁されあわや寸前までいった純耶が、気の毒…。

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