そばにいて。ぎゅっとして

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表題作好きのきもち

当間但泰,35歳,投資会社社長
木檜真穂,18歳,姉と二人暮らしの高校生

その他の収録作品

  • 恋のきもち

あらすじ

「恋人にしてなんて言わないから、そばにいて」
失踪した姉の代わりに『散歩』のバイトをすることになった真穂。
だが、散歩をするだけのはずが、初めて会った男・当間に誤解され押し倒されてしまう。
キスも初めてで震えることしかできない真穂に、彼は真摯に謝罪し、その手を止めてくれた。
そして、ひとりぼっちの真穂に同居話を持ちかけてくる。
大人から虐げられてきた自分を優しく見守ってくれる当間に、真穂は次第に惹かれていくが……。

作品情報

作品名
好きのきもち
著者
高峰あいす 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773085099
2.2

(11)

(0)

萌々

(0)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
6
得点
20
評価数
11
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

健気な受け様は好きですか?

今回の受け様は、これでもかってくらい自分を卑下して
まわりの人間に気を使っている主人公です。
一歩間違えたらイライラしすぎるくらいなのですが
初心な天然も入っているのであまり気になりません。
攻め様は、投資会社社長で仕事人間、そのせいで
本人的にもまわりにもゆとりも関心もない生活をしてます。
そんな時、お節介な友人から男の子相手に散歩しながら
過ごす変わったクラブに入会させられ、急きょ会う事に。
また、受け様も姉が駆け落ち失踪してしまい、
その失踪相手の代わりに、クラブの散歩の案内人に・・・
姉が迷惑を掛けた会社に自分の出来る償いをしたい思いで
対人スキルの低い受け様は、頑張って案内を務めますが
デリヘルと勘違いした攻め様に襲われそうになり
必死で謝りながらやめて欲しいと・・・・
攻め様は、そこで自分の勘違いに気づきますが
その時の受け様の尋常ではない様子が気になりクラブへ。
受け様は攻め様のマンションで暮らすことになりますが
攻め様は、あまりにまわりの顔色を伺うようにしている
受け様に違和感を覚えていきます。同時に庇護欲も。
受け様が知らず、深層に抱え込んだトラウマが雨とともに
浮上してくる描写は良かったですが、後半部分での
攻め様の活躍が無く、ちょっとがっかり。
良い感じで淡々と進んでいたのでもう少し二人の精神的な
繋がりを踏み込んで書いて欲しかったかな。

0

ひとりにしないで

両親を交通事故で亡くした真穂は、姉、志乃の駆け落ちでとうとうひとりぼっちになってしまいます。
 一方、志乃の勤務先である「プロムナード」でも、志乃の駆け落ち失踪で頭を悩ませているのです。

 「プロムナード」とは、散歩のお相手、案内役を派遣する会社なのですが、内容が内容だけに、人に説明するのが難しいお仕事です。

 姉、志乃と一緒に駆け落ちした高科の代わりに、案内役をすることになった真穂ですが、初めての相手、当間から、無体なことをされそうになるのです。

 無体なことをされそうになっても、「自分が悪い」とだけ言い、消極的な真穂ですが、これは当間だけではなく、他の人でも心配になってしまいそうです。

 庇護欲をかき立てられるようなくらいな真穂でしたが、最後には、真穂が成長して、初めて自分のことを自分で決めたことを嬉しく思う1冊でした。

0

健気です・・・

親戚から邪魔者扱いを受け、自分の事を卑屈に考え
自分より他人を第一に考える気を使い過ぎな受け様ですが
イラつくこともなくいい子なのです
攻め様は気真面目と言いますか、受け様を勘違いで
売りだと思いおそってしまいますが、
きちんと謝りに行って・・・

個人的には結構好きなストーリーなんです(*´∀`*)
お金持ちな攻め様に助けられる受け様
攻め様も受け様のおかげで人間が柔らかくなる!ってやつです

他にもホモ枠になりそうな自分ぶつがわんさかいるので
次回作が欲しいところです

0

材料はいいけど、完成品は陳腐

この作家さんは花嫁もの系のお話が多いのかな?
今回もそれに近い話で、受けちゃんは初心で純粋でかわいい系の男の子。
攻め様は、地位も財力もある大人の男性という、組み合わせでした。
イラストがとってもかわいいのですが、18歳男子・・・性格描写も見た目もショタの雰囲気が満載です。

不幸でトラウマのある少年が、健気に生きているのを周りが温かく見守る。
そして、恋人と幸せを手に入れるという定番の流れで、その骨格はしっかり見えているのですが、その主人公の設定と、周りの大人の態度、攻め様の気持ちの持って行き方が強引に、このカワイソウを強調して展開をさせるために、ありえねー!な存在になってしまっているのが、不可解でした。
思わず、オレは子供じゃねー!騙されないぞ!!と・・・
けなすようで悪いですが、児童文学的エロありのBLって感じでしょうか?
こういう不幸ものは本当は好きなんですがね・・・

まず、主人公真穂の姉が駆け落ちしてしまうことから始まります。
セレブ相手の純粋な「お散歩」をエスコートする、というクラブのオペレーターをしていた姉だったので、そのクラブのオーナーやら会社の人が、何とか穴埋めをさせてくれという真穂をいきなり、初心者なのにそのエスコートに出しちゃうんですよ。
絶対安心だから、とか言う割に見張りとかついていたりとか、全然安心じゃないじゃん!
で、案の定無理矢理友人の西園寺に申し込みされて引っ張り出された当間が、勘違いとはいえ、真穂を襲っちゃうわけで。
真穂の事情を知った当間が真穂の面倒を見たいといって、同居するのですね。

早くに両親を亡くし、親戚との折り合いが悪くて二人だけで何とか生活していたという姉がいきなり駆け落ち!
それは、わからなくもないですが、その理由が後半出てくるのですが、ビックリ!
そんな事情なら、弟も一緒に連れていくべきでないですか?
主人公、真穂は過去の傷から、周りに気を遣って自我を出さない性格という設定なんですが、しょっちゅう「ごめんなさい」って謝ってばっかりいるんです。
これがイラっとする原因。
当間や西園寺はじめ、エスコートクラブの面々もいい人すぎて、上手く運びすぎ。
クラブはイイ人揃いで、秘密とかセキュリティが厳重な割にボロが多い。
それが真穂を危機に陥らせる原因になっているのだが、またそれが晴天の霹靂のように、間抜けな展開で登場するので、あきれ果ててしまった。
肝心の攻めの当間は、真穂が健気で頑張っているのにほだされるのはわかるが、全くノーマルの人だったので、これって幼児趣味じゃないか?愛とかじゃなくてさ~と疑いたくなって来て。。

建築に例えれば、それぞれの設定に該当する柱はきちんと立っているんですよ。
だけど、その長さや太さが違ったり、壁や屋根がデザインとか素材がマッチしていないもので家を建ててしまったので、欠陥住宅、みたいな感じがするんですよね。
どうして、こんなに長々と、これのどこが好きじゃないか説明しなくてはいけないのかと情けなくなるのですが。
材料は嫌いじゃないので、”趣味じゃない”ではないのです。
ま、そういうことでありますよ、、

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猫はとっても良かった♪

久しぶり?って事はないのですが・・?前作は買ってないな~・・
なのでちょっぴり久しぶりに高峰さんの本を読みました・・

びっくりしました・・なんて可愛らしいほのぼのなお話・・・
確か?こんな可愛らしいお話は初めて?では・・と思うくらい記憶がないのですが・・

きっと穂波さんの挿絵が輪をかけてるんでしょうね~・・

何やら、トラウマを抱えている少年のお話なんですが・・トラウマの内容は最後に分かるのですが・・
ふ~んってぐらいの内容ですね~♪BLにはよくあるお話ですが、その中でもとても軽めのトラウマなのでは・・
それに彼にはその記憶がないらしいので・・

突然、二人暮らしだった姉が駆け落ちして家出してしまい、一人ぼっちにされてしまう。姉の仕事場に行って姉の職場で仕事を手伝う事になるのですが・・そこで「お散歩の案内係」・・なにやらあやしそうですが・・
健全な所謂本当に健全なデートです。なのに勘違いしたお客様に押し倒されて・・・みたいな感じで攻めの当間と出逢います。もちろんその時は未遂です。

一人ぼっちで可哀相な真穂なんですが、周りの大人はとても彼に親切にしてくれますね~・・

小さい頃から親戚に苛められてきた真穂は結構ウジウジ?というよりなんか卑屈?まではいかないんですが、警戒心がないし、すぐに自分の性にして謝るんですよね~・・
そこはまぁ設定なんですが、読んでてちょっとイライラするポイントでしたね~♪

今回の高峰さんは陵辱やら監禁やらはなくほんと、ほのぼのの恋愛を描かれてるな~と思いました。
ある意味新鮮で、私的にはまぁ満足しました。が初読みさんとかだと、結構何処にでもある内容かなぁ~とは思います。

魅力といえば、猫のエカテリーナですね~♪まるで人間の様に賢いです・・人間の好き嫌いが激しい彼女なんですが、
元飼い主が当間の友人の西園寺なんですが、彼は結構煩いキャラです。そのご主人様のやたらと構うのをうっとおしく感じて・・当間の鞄の中にこっそり入って家出したらしいというエピソードには笑ってしまいましたね~♪

とこんな感じでほのぼのと愛を深めて?行くお話しでした・・
いつか真穂も我儘の言えるようになるといいな~って思いました。

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