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表題作鏡の迷路

吉永辰也,多少短気だが優秀な整形外科医
内海尚之,豪胆な消化器内科医

あらすじ

佐倉総合病院に勤務する整形外科医の吉永と内科医の内海のつき合いも早3年。
お互いに充実した多忙な日々を送っていた。
そんな中、外科系医師補充のため、留学から帰国したばかりの整形外科医、春谷が赴任してくる。
腕も人あたりもよい春谷はあっという間に院内の信頼を集め、吉永は次第にその存在に圧倒され始める。
初めて“焦り”という感情に支配される吉永にさらに大きな事件が…!?迷宮をさまよう吉永に内海の心は届くのだろうか…。
待望のメディカル・ラブ第3弾。

作品情報

作品名
鏡の迷路
著者
春原いずみ 
イラスト
雁川せゆ 
媒体
小説
出版社
桜桃書房
レーベル
ヴァリオノベルズ
シリーズ
逢えるかもしれない
発売日
ISBN
9784756705594
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

吉永の苦悩

新たに整形外科、それも脊椎系に新しく外科医がやってきます。春谷というその医師は、優しげで落ち着いて、しかも海外経験もある優秀な医師。
看護師人気もあり、どうも吉永より春田に寄りに周囲がなっていき、患者も担当医を変えていくという八方塞がりな状態。
さらに吉永が基本的な見落としにより患者が再発を起こすということに。

自分にしか自信を持っていた吉永は葛藤しながら出口を探すが…

後半は、吉永の苦悩とそれを認識しながらも、単に甘やかすのではなく、一蓮托生とばかりに吉永のことを本当に想う内海のやりとりが心に沁みました。
「殺したければ殺せ、一緒に行ってやる、堕ちてやる」
このセリフで吉永も前を向こうとするし、出口を見つけた後の「僕以外の人を連れていく方が…」も内海の気持ちをしっかり吉永に伝えているわけで、あぁ、吉永は愛されてるなぁって思いました。

ただ、この本の中で、看護師たちが吉永寄り春谷を好み?吉永を孤立させていた件や、患者がどんどん減っていっていたってところは、回収されてないような気がします。そこが気になっちゃって。
看護師の信頼は取り戻せたのかなぁ。うーん。
春谷に担当替えした患者さんはそのままなんだろうし。


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