「拒んでも男をそそるだけだ」

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表題作官能と快楽の砂漠

イスハーク 王様 25歳
碓井朔矢 剣道の師範 27歳

あらすじ

アラブ某国の王・イスハークと幼なじみでかつて恋人同士だった朔矢。彼の将来を思い身を引いた朔矢は、密かに日本で暮らしていた。ある夜イスハークが朔矢の前に現れ「二度と離さない」と強引に快楽で蕩かし、王国へ攫う! 彼は、常に朔矢を傍に置き、昼夜を問わず激しい悦楽で乱し、真摯な眼差しで愛を囁いてきて…!! 自分は彼にふさわしくないと、朔矢は恋情を抑えこもうとするが――。
(出版社より)

作品情報

作品名
官能と快楽の砂漠
著者
眉山さくら 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784862638274
2.5

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
9
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

年下攻め、砂漠。

別離を乗り越えての再会愛。
年下王子様攻めのストイック美人受け。

朔也は9年前とある出来事をきっかけに、砂漠の某国の王子イスハークの侍従という立場を辞し日本へ帰国。
それからは自分の犯してしまった罪深い出来事をそしてイスハークを想う気持ちをも封印して、禁欲的に静かに暮らしていた。
それなのに突然イスハークが朔也の元に現れる。
どうして今更!?と思い戸惑う朔也をイスハークは無理やり引き倒し、朔也や他の門下生が鍛錬に励む剣道場で抱かれてしまい・・・
道場で無理やり抵抗を許さずに道着で着エチに縺れ込むあたりが、傲岸不遜な砂漠の王子様って感じです。
その後、もちろん専用ジェット機で自国へお持ち帰りです。

イスハークは堂々としていて強引で俺様、そして朔也に対する執着が凄かった。
別離は決して望んでしたものではなく、朔也がイスハークの元を去ってから幾度も朔也のことを想っていたと告白したり、離れていた分を埋めるかのように情熱的に朔也を激しく抱いて想いを伝えようとする。
自分が子供で無力だったから、すぐに朔也を迎えに出ることができなかったことを悔しく思っており、やっと今、朔也を再び国に連れ戻しても誰も文句の言えない立場にまで成長することができた。
次期国王。
逆にその立場が朔也の心を苦しめるのですが・・・イスハークとしてはその地位に近づいているからこそ、朔也を国へ再び招き入れる為に必要な強さだと確信している。

互いの想いが強く深いので、イタすシーンはとっても濃かったです。
濃くて、エロかった。
仕掛けるイスハークもエロいんですが、ストイックで禁欲的な朔也のほうがエロかったです。
再び過ちを犯すなんて出来ない!と思いながらも子供のころからイスハークに馴染んだ体は朔也を裏切って快感を甘受してしまい、心が体を裏切って感じてしまってどうにもならない、こんなのはいけない!
という雰囲気で抵抗してみたり思ったりするのですが、本心ではイスハークを誰にも渡したくない、イスハークが自分以外の誰かを抱きしめるなんて嫌だ!と譲れない独占欲も見せてくれるところがなんとも萌えます。

幼いころイスハークから仕掛けられた恋ではありますが、将来国を治めるイスハークのことを思い2歳だけとはいえ自分が年上なのだから、イスハークとの関係を自分が止めるべきだったのだという負い目もあり、どうしても素直になれない。
本心はどうしてもイスハークを欲しているけれど、理性が最後の告白を躊躇わせる。
イスハークはストレートで、朔也への好意を隠そうとしないし、まっすぐにぶつけてくし、女装した朔也を姫と呼んだり妻と呼んだり、デレデレしちゃったりもして意外に可愛い。
そして堂々とした口調で喋るのに朔也の前でだけ語尾に「~~ぜ」とたまに付くところが年下らしくやんちゃな雰囲気をだしていてさらに可愛かった。

最後はトラブルに見舞われた朔矢と花嫁候補の姫を窮地から救い出し、姫はよそに避難させてっと・・・
ふたりは愛を確かめ合い、お互いに想い合っている気持ちを伝えあってめでたしめでたしです。

定番設定の後継ぎ&即位問題・花嫁候補・陰謀有。豪華さもあってイタすシーンも濃厚。
満足いく砂漠モノで面白かったです。

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