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表題作ずっと甘い腕の中 ~迷い猫の憂鬱~

秋山,32歳,霊の見える同寮の関連会社部長
日野観月,23歳,霊感のある不動産販売会社社員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

家庭の事情で独身男子寮に入った日野観月は、その夜嫌な気配を感じて怯える。日野は、言葉では突き放しつつも優しくしてくれる秋山に次第に惹かれていくが――
(出版社より)

作品情報

作品名
ずっと甘い腕の中 ~迷い猫の憂鬱~
著者
宇宮有芽 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784904835104
3.1

(9)

(0)

萌々

(2)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
27
評価数
9
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

本物でした

1冊丸ごと表題作です。
日野(受け)が主人公で彼の視点でストーリーが進みます。

日野が引っ越した部屋に嫌な気配を感じるという始まりなのですが、本当に幽霊がいると思いませんでした。そしてもっと霊感がある秋山(攻め)があっさりと女の幽霊がいると話します。しかし、それでどうにかしてくれるわけじゃないという予想外な序盤でした。

秋山が「怖いなら部屋に来い」と誘うのも下心があったわけじゃないです。しかし幽霊に怯えて一緒に寝ているうちに…とはいえ徐々にという展開ではなく、日野は最初から秋山に懐いていましたし、そんな日野を可愛いと秋山が思って、抱き合うのは全体の3分の1くらいで早かったです。とはいえ、そこから二人がちゃんと恋人同士になるのはラストまでかかってしまうのですが。

汞りょう先生の素敵なイラストがぴったりな、可愛らしい受けと男前な攻めの作品です。私はメガネをかけてるキスシーンが好きです。最初からどことなく甘めの雰囲気が漂う気がしました。
ただ、後半は幽霊の「ナナちゃん」がかなり登場しますので、苦手な方はご注意ください。

1

後半とても甘い

みずかねりょう先生のイラストが素敵です。
眼鏡が似合う優しげでカッコイイ攻めと可愛らしい受け。 しかし電子書籍で読んだためイラストが表紙だけで残念でした。

あらすじを見て幽霊が実際に出るのではなくて何かを誤解してるんだろうと思っていたため、本当の幽霊でビックリでしたが怖い話しが苦手な私でも大丈夫でした。(夜に読むとやっぱり怖いかもしれません)

霊感のある受けは引っ越した社員寮で霊の気配を感じ怖くて眠れずにいるのですが、同じ寮に住む霊が見える秋山に「どうしても無理そうなら部屋においで」と言われ一緒に眠るようになります。
優しい秋山に日野は早いうちから惹かれていくのですが秋山の気持ちがわかりにくかったです。

後半秋山が気持ちを伝えてからはかなりの独占欲ににまにましましたが、それまてば日野の告白に対してちゃんと反応しなくて日野がかわいそうでした。

元婚約者ときちんと話してから日野と付き合いたい気持ちはわかりますが、それにしても一言何か言えばいいのに…と思いました。
同じ寮に住む宝生と佐橋も気になる存在でした。
佐橋の事を異様に気にしてる宝生も以前秋山に片思いしていたらしい佐橋も深くお話に関わってこないため非常に気になりました。

佐橋は秋山にフラれたらしいのですが、佐橋ではダメで日野に惹かれた理由がちょっとわかりづらかったので「可愛い」」「何とか助けになりたい」以外にも好きになった理由が知りたかったです。

1

黙っているから話が進む

事情があって家を出なくてはならなくなった社員が、寮に入ったところそこで起きる怪奇現象!
霊感のある彼は怖くて眠れなくて、面倒見のよい部長と呼ばれる管理人室に住む男の部屋にしばしばやっかいになるうちに好きになってしまって。
何だか唐突な展開に、何を考えているのかわからない攻め様。
受けちゃんは、男性同士を見ていて知っているとはいえ、いきなり誘い受けしてしまう積極ぶり。
”迷い猫”と銘打っているわりに、猫っぽくないのです。
ただ攻め様の布団にもぐりこんでくるという部分くらい?なもので、サブタイトルにするほどには猫っぽさは出てなかったかも?
かといって犬でもないし、、

とにかく攻め様・秋山がよくわからん~!!
最初は人の良いセクハラ部長だったんです。
それが、日野が自分の過去をボツボツ語りだしてキスしたのをきっかけに身体の関係を持ってしまうのです。
その後から、何だか秋山の態度がおかしくなって、それがどうも日野にとまどっている風というでも、後悔というでもなく、仕事や何か悩みがある風な感じで距離が空いてしまうんです。
それがラストまで続いて、全然攻めの気持ちや事情が見えてこないので、何だかな~と、話の途中で飽きてきてしまって。

受けちゃんも、攻めの事で悩んだり戸惑ったりはするんですが、その性格設定にもよくわからない部分が。
彼には家族に縁が薄いという設定がついているんですが、それがラストでドドドドーって、叔父との電話で明かされたという、黙ってる必要があるんかい!?みたいな、もったいぶった割にさほど彼には影響してないような作りになっていたんですよ。
そんなちぐはぐ感がぬぐえなくて、

家はできあがったけど、良く見るとあちこちボロがある、みたいな小説になっていたような感じがしました。
見栄えはいいけど、中は今一つみたいな?
とどのつまり、幽霊が出たから2人がくっついたって話なんですね。

1

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