十五年目の、真実。

リセット 下

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リセット 下
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×26
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
81
評価数
20件
平均
4.1 / 5
神率
45%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
ISBN
9784576111094

あらすじ

上十条の事件を機に再会した橘田と倉橋。高平をはじめとする捜査員たちがが手詰まり感を覚え始めた頃、三人を揺るがす新たな事実が…

……俺は弱い。それを認めて、強くあろうと努力できたのは、君のお陰だ。
上十条一家殺害事件の管理官を任された橘田は、かつて関係を持ったが二度と会わないと誓った義弟の倉橋と再会する。大人になり経験値の増した倉橋の優しさは、仕事に邁進し人のぬくもりさえ忘れていた橘田の心に、六年間ずっと認められなかった感情を呼び起こす。一方、高平に消えない傷を負わせた放火殺人事件は時効を迎え、時の流れがすべてを風化させていくかに思えたが…。私欲にまみれた犯罪、繰り返される悲劇、それでもやってくる明日を生きるため――過去から始まる再生の物語、解決編。

(出版社より)

表題作リセット 下

倉橋祥吾・24歳 フリーライターの義弟
橘田一真・28歳 PTSDの警視庁キャリア

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

同じ傷を共有する無二の相手でも…

リセット下巻です。
わたし、谷崎さんの作品はほぼ読んだことがなかったために、はじめ上巻しか購入しませんでした。
激しく後悔いたしましたが…
軽くないBLでも読まれる方は、下巻もご一緒にどうぞ。


受けの橘田は容姿こそ、厳しさもありながらも優しげですが、自分の信念をその風貌の中にうまく隠す男。
今は警視庁捜査一課管理官で、上巻で起きた一家惨殺事件を担当しています。

攻めの倉橋は、受けの橘田の父親の再婚によって出来た義弟。
上巻では体の関係となりましたが、一方的に橘田から絶縁され、倉橋は心に傷をおい、その後六年会っていませんでした。
現在はフリーライター。


上巻は、橘田が数年ぶりの再会。
捜査で名前が上がった倉橋を訪ねることにした辺りまででした。
橘田の幼馴染で、今は刑事となっている高平も何かを悟り、倉橋宅へ向かい三人が顔をあわせたところまで。

六年ぶりの邂逅は、倉橋に生々しく過去の傷を掘り起こさせます。
学生時代、もっとも感情を揺さぶられた相手の橘田。
その橘田が、悪夢にうなされると必ずすがるように口にしていた名を持つ、高平本人と出会った続き事実にも。

上巻では子供ながらも誠実な男であった高平は、下巻でも良い男でした。
橘田を最も心配し心にかけ、何かあったならどこにいてもどんな状況であろうとも駆けつけるという決意があった高平。
ただ、高平にとって橘田は、恋情の相手というものでなく、庇護する対象、自分と同じ傷を共有する無二の相手であったんですね。
橘田にとっての高平も同様に。

わたし自身は三人の中では高平に同調して読んでしまったようで、彼の幸せばかり望んでいたんです。
上巻では、高平と橘田が共にいられるようになれば良いと思っていました。
でも、下巻を読んだらやっぱりこのラストで良かったのだなと思えましたね。
下巻は上巻よりも事件にからむ内容が多いのですが、上巻同様、三人の心情が淡々と書かれており、BL作品としても充分楽しめました。
オススメです!

4

大好き

のっけからお詫びですが、BLとしての評価ではありません。
甘さとかエチとか夢見ちゃうとかそっちの要素はまったく足りません。
でもっ
男のひと同士の、たぶん女性にはほんとのところ理解しきれない関係、
恋愛感情だけでもなく、友情だけでもなく、同志というかツレというか
わたしたちがわからないけどいいなと感じてるものが書いてあります。

谷崎さんはそんな関係を淡々とした語り口ながら、しっかり書き込んで
くれる貴重な作家さんです。
警察物好きですが、BLでここまで作りこんでもらえば御の字です!
ダブルシリーズが大好きでいつかまた…と思っていたら
昨年真音が出て快哉を叫び、今年は奈良さんとのコンビだなんて
幸せです。またいつか…を気長に待ってます。

最後もお詫びですが内容は茶鬼さんのがめちゃめちゃ参考になります。

4

すごい!

がっつりと、上下巻合わせてすごい存在感と読み応えでした。
本格的な小説を読んだ感じです。
評価が萌×2になっていますが、はっきりいってしまうと、恋愛とかいう意味あいでは、キャラに属性の確固たる萌えがあるかというと本当はそうでもないです。
しかし、話として主人公達の抱えた問題の元である事件と、現在彼等が追っている事件がある一点がリンクしたことで、どちらも明確になるという、その流れを作る手腕にうならされたからです。
そこにご都合主義は見えません。
そして何より働く男という点で、彼等はものすごくよく歩いています。
事件を解決するためにあちこちと訪ねて回ります。
自分によく見知った街の名前や場所が出てくるので、何となく現地が想像できてそれもリアルさを増す要因になっているかもしれません。
主人公達は深夜まで働き早朝出て、帰宅できないこともあったりと、よく身体がもつよなーというくらい動いています。
リアルの警察と比較してはいけませんが、そうしたガッツリと働いている部分というのが、どうにも自分の好みです(だから恋愛がほとんどないんだけど(w)

一真を中心とした尚徳と義弟の倉橋続きの関係は、上巻の流れを見ていた時に恋愛中心に動くとすれば、、、と考えた自分の予想を見事に裏切ってくれました♪
倉橋は一真に執着を、尚徳に嫉妬を持ったりはしていましたが、激しいものではなく、分別を持った存在として動いたからです。
それには、一真の中できちんと尚徳への線引きができていたからだったのですが。
また尚徳も、一家殺害事件を通して再会した一真に執着はしておらず、また恨みも持っておらず、仕事の仲間として、そして二人の抱える過去の事件を何とか明らかにしたいと願う同士としての幼馴染としての存在であったからでした。
一真の気持ちとしても、最後に倉橋を選んだというより、尚徳はあくまでも友人。
倉橋は義弟ではあるけれど、尚徳とは違った彼に本当のトラウマからの脱却を与えてくれた人物として特別であるという位置づけになっただけかもしれません。
倉橋は、一真を好きなんですけどね。
彼が昔の事を恨みにも思わず、人がよく面倒見がよくて、頑張ってる義兄の支えになりたいと願っているから、一真も彼がいると安らぎになるということで、一応彼等がちょっと特別な存在になるという流れに、やはりはっきりした恋愛という感情ではないんだよな~と思いつつも、彼等がアマアマになる予感はします。
倉橋がイイ子でしたので。

メインの事件解決については触れないでおきましょう。
警察の部外者であるにも関わらず、倉橋に情報を漏らしたり、え?警察としてそれはどうなのかな?と思う部分はあるけれど、倉橋がいたからこそ糸口が見つかり、解決したのだと。
一真も尚徳も公務員だけに四角ばったところがあるから、柔軟に考えて動くことのできる倉橋は、フリーライターをしてるだけあって、その人好きする人柄や外見もあいまってお得な性格なんだわvって思います。

何か色々書こうとすると、本当によかった作品をおとしめてしまうような気がしてきてしまうので、中間以降は蛇足ですね(苦笑)スミマセン
しかし、谷崎さんのシリアス作品は本当に読み応えありますよ!

3

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