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表題作枢機卿の氷花

枢機卿 宗麟
教皇の秘書 黎枝

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  • あとがき

あらすじ

長年の天敵である枢機卿・宗麟に、まさかの愛を告げられた教皇秘書の黎枝。衝撃の後に襲ったのは純粋な興味だった。職務に忠実で恋情を解せぬ黎枝に果して宗麟の愛は届くのか?
(出版社より)

作品情報

作品名
枢機卿の氷花
著者
橘かおる 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
教皇の花
発売日
ISBN
9784592876809
3.6

(10)

(2)

萌々

(4)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
35
評価数
10
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

とうとうあの人の登場です

『教皇の花』のスピンオフです。教皇の片腕の黎枝と、教皇と以前争った宗麟のカップルです。

前作で、煌夜をさらったのは、黎枝への愛情からだと告白した宗麟。ならば、弱みをつかんでおこうと、身体の関係を持ちかける黎枝。黎枝は、子供の頃に借金取りから、身体を提供してお金を稼ぐ方法を教えてもらっていて、愛のない関係に慣れていたのです。一方、宗麟は、地位もあってモテるのに、清いまま(童貞です)今まできました。だから、二人の考え方に大きな違いがあったのです。
エッチに愛を求めない黎枝と、愛がないならするべきではないと考える宗麟。結局は、宗麟がしないなら他に行くと言う黎枝に折れる形で二人の関係が始まります。会うたびに熱烈にアプローチしてくる宗麟。最初は冷たい態度であしらっていた黎枝。
でも、だんだん会う回数を重ねるうちに、宗麟と芙蓉の関係にモヤモヤしたり、自分の気持ちを持て余すようになります。最後まで、黎枝からの愛の告白はなかったけど、態度で示せるようにはなっていました。
黎枝の初恋に戸惑う様子が可愛かったです。宗麟は、黎枝に懐くワンコのように、好き好き攻撃がすごくてキュンとなりました。

前作の、教皇と煌夜もちょっと登場します。教皇は相変わらず煌びやかだし、煌夜は可愛くて癒しだし、この二人は好きだな~と思いました。吸血鬼が絡んだり、お話も面白いのですが、黎枝の性格のせいかなかなか甘い関係にならず、そこが不満でした。

4

クーデレツンデレ意地っ張り受け様が陥落寸前

前作の「教皇の花」の続編スピンオフのお話で前作の攻め様の片腕的存在の
黎枝とやはり前作の攻め様の教皇を争ったライバルの宗麟とのラブです。
前作でもかなりの登場回数で物語には無くてはならない人たちだったのですが
前作で宗麟が黎枝を好きなのでは?って丸出しの感じがここで花開く展開です。

前作の直後からお話になるのですが、正義の枢機卿と言われている清廉潔白な
攻め様が起こした事件は、受け様を思ってのことと判明し・・・
受け様は改めて攻め様に気持ちを尋ねるところからスタート、そして正面から
愛を告白されて絶句してしまう受け様。
二人の関係は水と油のような対立関係になっているのですから当然ですね。
でも受け様は、攻め様のその思いすら後々を考えて利用しようと・・・
身体の誘いをかけるのですが・・・なんと攻め様は童貞!!さすが正義の枢機卿!
神の教えを忠実に守っているのですよ~
受け様はもちろん!純潔ではないのです、生きる為に仕方なくですけどね。

受け様は身体だけの関係ならといいと、でも攻め様は躊躇いますがそれを拒否れば
全て受け様に無いことにされて、これっきりと言われるのが怖くて関係を・・・
でも攻め様は東方に行っているので度々逢う事も無いと思っていたら・・・
しかし、主席枢機卿の病の為に代行として攻め様が戻って来ることになり
攻め様の受け様大好きオーラ全開で攻めまくる事になるのです。
でも、受け様はそんな攻め様を見事なまでに冷たくあしらう。
始めは冷たくあしらうだけだったのに、次第に甘やかされ告白されまくると
後半はツンデレさんの状態の受け様でした。
今回は吸血鬼なんていう設定が事件の背景になってるのですが
教皇の指示で二人で事件を捜査する事に、最後はラブハッピー前回まではいかないけど
受け様の精一杯の愛情表現が見えるお話です。
クールでツンデレなんてかなり美味しい受け様でした。

2

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