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表題作星は願いを

高崎流星,25歳,IT企業代表取締役
小谷未来,22歳,養護施設育ちの事務員

あらすじ

両親に育児放棄され、養護施設で育った過去を持つ小谷未来には忘れることのできない相手がいた。養護施設で同室だった高崎流星。流星は中学を卒業すると同時に養護施設を出ていってしまいそれっきり連絡を取っていないが、彼と過ごした3年間の記憶は、22歳になった今なお未来の中に鮮明に残っていた。そんなある日、勤めていた工場が閉鎖されることになり転職先を探し始めた未来は、事務員の求人を出している会社の概要欄に、流星の名を見つける。流星に会いたい、その思いで面接を受けた未来は無事採用され、流星の会社で働くことに。しかし感動の再会と思いきや、流星は未来を避けるような素振りを見せる。流星は施設育ちの過去を隠したいのだと理解した未来は、仕事の関係に徹しようとするが……。

作品情報

作品名
星は願いを
著者
桜部さく 
イラスト
桜之こまこ 
媒体
小説
出版社
くるみ舎
レーベル
スピカ文庫
電子発売日
3.6

(16)

(5)

萌々

(3)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
55
評価数
16
平均
3.6 / 5
神率
31.3%

レビュー投稿数1

主人公視点で展開する物語

丁寧な心理描写。エロ少な目。読み物として楽しめる作品。

両親に育児放棄され、養護施設で育った小谷未来
養護施設で同室だった高崎流星は、父の暴力で保護された

暴力事件で内申評価を下げられた流星は中学を卒業すると同時に養護施設を出て、音信不通になる。
数年後、未来は、勤めていた工場閉鎖で失業。
流星が代表に就く会社で募集があることを知り、応募、未来は流星の会社で働くことになる。
流星が未来を避ける素振りを見せるので、流星は過去を隠したいのだと思い、未来は距離を置く。

ある日、流星は、虐待を受けたトラウマがあり、暴れる衝動を制御できないことに悩んでいたと未来に打ち明ける。
未来の優しい性格に惹かれていた流星は、ずっとそばに居ると言う未来の言葉を得て、安堵する。

・・という流れで、全体の三分の二は、淡々とした調子の作業日誌のような進捗。
流星はつれないし、未来は自分が悪いと内省してばかり。
このまま終わるのか?と諦めた後半、一気に二人は歩み寄ります。
不自然な急展開で、前半焦らしを貯めすぎたんじゃない?と思うくらい、結末があっけない。
ハピエンです。

「星は願いを」のタイトルは、
流星=星が,創業した会社の社名は、未来の名前からとっていて、
何時か未来と再会したいとずっと願っていたこと。
流星は、未来と再会をした時、想いを告げたかったこと。
・・等を示したものだと思います。
流星は、孤独だった。
私にも、いつも味方をしてくれる家族が居るので、流星の気持ちがよくわかる。

2

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