オレたちの夏、夢はキラキラして、まぶしくて、切なかった。

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A

smells like green spirit

彷佛清新气息

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神165
  • 萌×227
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

277

レビュー数
23
得点
976
評価数
216件
平均
4.6 / 5
神率
76.4%
著者
 
媒体
コミック
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
シリーズ
POEBACKS ~ポーバックス~(コミック・ふゅーじょんぷろだくと)
発売日
価格
¥680(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784893937483

あらすじ

ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。

(出版社より)

表題作スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A

その他の収録作品

  • 第1話 グリーン・スーサイズ
  • 第2話 憂鬱な日曜日
  • 第3話 パンドラの箱
  • 第4話 2人のパラダイス
  • 第5話 セント・オブ・ウーマン
  • 第6話 Familly
  • 第7話 欲望のあしおと
  • 第8話 仮面
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数23

いい意味で裏切られた

表紙からイメージしていたものと中身がいい感じでギャップがあって面白かったです。
BLの男同士のイチャコラっていう感じではなくて性についての悩みが主なのかなって感じました。
他にもシーンによってキャラの描き方変えてくるのできちんとした絵とギャグっぽい絵のギャップがたまりません。
何より柳田先生が雰囲気でてて怖すぎます…
最後はSide-Bに続く終わり方をするのですが、これはAとBセットで買うべきです。
続きが気になるのもあるのですが、Bの方が更に深刻なストーリー展開になるのでオススメです。

1

個性的な登場人物たち

うーん、萌えと言う評価がこれほどピンと来ない作品も。でも、他に楽しい、面白いと言う評価がないのでこれにします。
登場人物それぞれの個性が強くてどこから突っ込んでいいのか迷います。
三島は、髪の毛も伸ばしていたし、口紅もつけたりして、苛められていてもどこか冷めていて、自分をきちんと持ったしっかりしたお母さん思いの子。
桐野は最初こそ本当の自分を出せるところがなくてイライラしてましたけど、三島にバレてからは一気に面白キャラになりましたね。
社会の先生がこれまた屈折した性格で怖いですね。あれ、犯罪レベルです。
夢野くんは好きな子をいじめちゃう性格とのことですが、高校生にもなってあんなこと、でも桐野が仲良くしているのを知ってからちょっとづつ変化してきて、社会の先生の悪巧みににもいち早くピーンときていました、この調子で三島を助けて素直になれたらいいんですけどね。
そして、桐野のうちのお手伝いさんがあの例のおばちゃん、もう、強烈すぎて桐野のうちの陰気さとか飛んじゃってます。
小さな町で芽生えた二人の友情、いつまでもそっとしておいてあげたいなぁ。

1

jender bender

曖昧な言い方をしてしまいますが、たぶん多方面で話題になった作品ですよね。bl未経験の時にネットで見たり、書店で平積みされているのに手を伸ばしかけた記憶があるんです。
その時に読んだらどうだったろう・・・?凄いと感じるのは変わらないとして、もしかしたらそこでblは読まなかったかも、とも思うのです。
面白い、好き、と思う作品は多数あっても圧倒される作品というのはそれほどないものです。高い画力と突き抜けたストーリー構成、一つの到達点に達した作品を最初に読んでしまったならば、沼らしき影をぼんやり見ただけで引き返したかもしれない。それくらいの力を持った圧倒的傑作です。
 主要登場人物は三人。主人公の三島、三島をいじめる桐野と夢野。表紙を見て、三島と桐野という高校生男子のラブストーリーなのかと思いきや、そんな単純な話ではありませんでした。
女子よりもかわいい三島はお母ちゃんの口紅を大切に隠し持っていたりする、女装傾向がある男子(jender bender)、夢野は三島が好きでいじめているおサルのようなガキ(でも、ハーフでイケメン)、そして桐野。桐野が一番の衝撃でした。
クールなイケメン、続き表紙の印象で「おっ、彼が攻めだな」などと思った彼は実は、心は女。
この桐野の真の姿を知って、私も三島と同じく驚き、これは普通のblではないのだな、と悟ったのです。
穏やかさと閉塞感が漂う田舎町を舞台に繰り広げられる、三人の男子の物語。ページを捲るとある場面では笑い、絶句し、タイプの違う三人を好きになり、気がつけば引き込まれていました。ときめきもあるけれどそれだけではない、濃密なストーリーです。
忘れてはいけないのは柳田先生ですね、くせ者の雰囲気ぷんぷんの柳田先生の魔の手が三島に忍び寄る、緊迫した場面でsideArラストです。
リアルタイムの読者でなかったことの長所は、すぐに続きが読めることでしょうか。
鼻息荒く、私は下巻、sideBを手に取りました。

4

あ、なんか目覚めそう……

あえてレビュー読まずに読んでおります。BLで女っぽいキャラって何なんだと思ってましたけれど……全然イケる。絵が美しいからか、ギャグが秀逸だからか。重くなりそうな設定なのに、ほんと笑える。笑わせながら読ませてくれる作者様の優しさが目に沁みる。。

主人公の三島が、自分のことをちゃんとカワイイって思ってるところがいい。ただでさえセクシャリティとは悩み深きもの。だって、人って男と女だけでわけられない。異性愛者と同性愛者の二つでもわけられないと思う。大人になるにつれ自分を理解し受け入れていくことができるけど、自分のセクシャリティもわからない、そんな自分でいいのかもわからない。世間でいうところの「普通」から離れていると自覚したとき、若い頃って自分をなかなか受け入れられないもの。でも、三島はちゃんと自分をカワイイって思ってる。それがとっても気持ちよくて、可愛らしいと思う。

そんな三島に対する桐野の嫉妬めいた思いも、好きな子に意地悪しちゃう夢野も、とっても健全に思えるな。どっちと三島は恋するのかな。ツンデレな夢野とくっついて欲しいけど、もし桐野が相手なら、オネエ攻めに目覚めてしまいそうだ。続き(三島って受けだよね…?)
桐野が自分を「アタシ」と初めて言ったときの嬉しそうな顔に胸熱。愛しい。そうだよ、自分を生きることって素晴らしい んだ。仲間に出会えてよかったね。

さて、sideBへの旅立つとします。

5

桐野くんの衝撃

最初は表紙や帯の煽りからヤバイ…超重そう!!それに主人公の髪型が嫌だ‼︎と敬遠していたこの漫画。でもずーーーーっと本屋で見る度気になってました。

でも、読んでみたらあら不思議。思ったよりも明るくギャグも多めのノリですらすら読めました。
主人公もあんなに嫌だった髪型が全然気にならない。てかむしろロン毛美しい…と惚れ惚れする状態に。

個人的に凄くネタバレになりますが、桐野のパンドラの箱が開いたシーンが大好きで、え!?オネェなの!?うそ!?みたいな。
レビューも何も見ていなかったので、てっきり桐野と三島のBL漫画だと思ってたんです。
どうせ関節チューして好きなことがバレて、いじめっ子×いじめられっ子の恋になるんでしょ。とか高を括っていた私。良い意味で期待を裏切られました。

そうなると、誰と誰がくっつくの??という疑問が起こり、読み進めるものの決まったCPはなさそう。
そこでやっと、この話はよくあるBL漫画とは違うんだと認識しました。

この2人が仲良くなってからは本当に面白くて、その分、Bの結末が切なくなりました。

私は桐野が凄く好きです。途中からは、三島続きよりも桐野がどうなるのか気になって仕方なかった。
だって三島は凄くポジティブだし、顔も女性みたいに綺麗。でも桐野は凄くカッコいいんですもん。普通のゲイなら良かったのかもしれませんが、オネェだったので、これは本当にどうしたものかと。
いっそこの2人、逆のルックスなら良かったのかもとか思ったりしました。

それとこの作家さん、ホラー描写が本当に怖いwww
先生怖すぎました(笑)イケメンショタコンとか普通のBL漫画じゃ報われることが多いのに最後まで不幸でした。
あ、これBの内容ですがあの後どうなったんでしょうか…

個人的には桐野と先生は本当にありのままの姿で幸せになって欲しかった…

2

ホ、ホラー!?

ちるちるでの評価が高かったことと、
家族がテーマの作品とのことで読んでみました。

ホラーもありギャグもありでついていけないという印象でした。
内容は思春期でよく悩む「自分という存在は何なのか?という
葛藤の物語と言った感じです。
そしてBLなので、自分は男なのか?女なのか?と自問自答していく
物語・・・ですかね。
私自身、高校時代、強くかっこよくなりたくて、
男っぽく生きていた学生時代を思い出します(苦笑)
内容は良いのにホラーに気を取られてしまったという感じでした。
(私がホラーが苦手だからというのもあると思いますが。。。)
私個人としての意見ですが、Bの方が好きです。

0

_(:3」∠)_

セクシャルマイノリティの在り方を改めて考えさせてくれた作品の第1巻。
一般的にBLと呼ばれるような要素はなく、それを期待しちゃうとアカン感じです。

重い内容なんじゃないかとページをめくるまでに時間がかかりましたが、読みはじめると一気に読了。起承転結が割とわかりやすく組まれていて、読み進めるごとに深みが増していきます。

主人公の三島太志の前向きな性格も好感が持て、ストーリーも「クスッ」と笑いを誘う作者独特のギャグも程よくブレンドされ読みやすかったです。(個人的には映画監督の矢口史靖作品のユニークなノリに似たものを感じた)

線の粗さも、ここでは田舎の芋臭さをいい具合で表現するひとつの要因になっていて、この作者さんにしかだせない描写じゃないかなと思ったり。

登場人物の色や役割もハッキリとわかり、「なんだよー、こんなキャラどっかでみたよー」という既視感がなく飽きることがなかったです。
イケメン変態なんかパンチが効いててこの作品を強烈に印象付けるキャラになっています。衝撃。(個人的には好きなゲームに出てくる押しメンに似てて威力が3割増し。笑撃。)

1巻ではまだ核続きの部分に触れておらず、締めにいたっては「ふぁ!!?ここで終わるん??!マジかー!!!」となるくらい卑怯な感じになっています。が、1巻と2巻の収録ページ数のアンバランス差に、ここでやっと納得できた私。
(値段一緒かよーとか思ってた悲しみ。(・▽・)<セコイ
2巻に手が伸びるのも時間はかかりませんでした。

このレビューを書いてる時点ですでに2巻を読み終えているので何と言ったらいいかわからないですが、うん、2巻も良いです。

青春のヒューマンドラマの結末、すごく心に響きます。



2

まあ

 この巻はまだよかったです。

2

誰もが持っているパンドラの箱

 小さな存在が、小さな田舎で、パンドラの箱を大事に抱えて。決して開けてはいけない箱。家族のために、母のために、自分を守るために。けれど、箱を開けずにはいられなくなる時期が来ます。
 漠然とした不安の中で、根拠のない期待にも満ちている思春期。何もかもが不安定で、切なく苦しいけれど暗くはない、甘酸っぱく温かく、自分の可能性を一番信じている時期。そんな貴重な時期の、いじめ、友情、恋、家族。

 裏表紙にバイオレンスの香りを感じてしばらく敬遠していましたが、優しく爽やかで明るい比率のほうが大でした。
 BLというジャンルに収まらない素晴らしい話でBL作品として評価するには悩みますが、BLに求めるものは確かに入ってます。SideBではBLらしい嬉しい展開もあり。
 名作と気構えず気楽に、わくわくドキドキしながら読める話です。

1

名作です!!

絶対好きだと分かっていたのですが、外れたら淋しいなあと余計な事を思い、ずっと手が出せずにいました。

名作です。もうBLの域を超えているかと。
マイノリティな人々が好きなので、楽しかったり切なかったり、先生というサスペンス要素もあり、色々なものがぎゅっと詰まった豪華な作品でした。
フトシと桐野が仲良くなってからがもう可愛くて!
フトシくん、髪切った方が可愛いですよね(笑)

今度ドラマCDが出るようですが、この話は普通に単館系の映画でやってもいいんじゃないですかねえ。
サイドAというから視点を変えた同じ話かと思ったら、1巻2巻でした。何故、こんな名称に?

2

こんなBLがあったとは。

タイトルに惹かれてレビューを読み、
レビューの内容に興味を抑えられず書店へ走りました。

イジメる側とイジメられる側って、
必ずなにかしらの理由があるんですよね。

すごく重たいテーマでありながら、
永井先生の絶妙にデフォルメされたギャグタッチで
妙に軽~くスルスル読ませてくれる
不思議な本でした。

主要な登場人物は4人、

イジメられている(女子よりカワイイ)三島
イジメ主犯格の桐野
先頭にたってイジメる夢野
イケメン人気教師の柳田

イジメのシーンはあるものの三島が達観しているので、
読者としては痛みをそれほど感じずに
淡々と流すことができるのかな、と。
心の声の呟きも「え?そこなの!?」と笑えたり
ただ単に暗くないというか。

そして、ついつい桐野に肩入れして読んでしまいます。
私は現実ではイジメを受けていた側ですが、
親との関係性とかがとても他人事とは思えない。
反対に三島の母ちゃんみたいな人に育てられていたら
今とは別人の私が出来上がっていたかも。
親とか周囲の大人って重要ですね。

あと柳田。
こういう教師っ続きてリアルにいるだろうな。
本性を表に出さないだけで・・・
ただこの本を読むと、そんな人物に育ってしまったのも
過去に何かしらの出来事があったんだろうな~と
思わずにいられないのですよ。
本人ばかりを責められないというか。

BL枠を飛び越えて、
いろいろ考えさせられる内容でした。

3

引き込まれる

満を持して、皆さんのレビューで高評価の作品を入手しました。
まずは一言 面白い!! 
絵力があるので表情や感情がダイレクトに伝わってきました。
ド田舎ならではの苦労や、悩みもビンビン伝わってきます。もう続きが気になってしょうがない、直ぐBを読めるようにしておくことをおススメします

2

桃源郷を夢見る子供たち

スタートがいきなり、髪を切るいじめのシーンだったので、
「これは大失敗?!」と思ったんですが・・・とんでもない!凄く良かったです!

三島は、女の子の様な可愛い顔で髪を長く伸ばし、
夜中にこっそり女装するのが趣味で、初恋がマッチョの男の先生というホモ。
そして、その三島を「キモい」と言っていじめている、桐野と夢野。
ところが、三島が亡くした口紅を、桐野がこっそり自分の唇に塗っている所を、
三島は偶然目撃してしまいます。
桐野が三島に対してどうしようもなくイラついたのは、同族嫌悪だったんですね・・・
三島に秘密を知られたことでパンドラの箱を開けてしまった桐野。
同じ悩みと秘密を共有した二人に、友情と絆が生まれます。

そして夢野はというと・・・
男の子が好きな女の子をいじめちゃう、本人はまだ無自覚ですが、そんな感じです。
三島と桐野が急に仲良くなった様な気がして、気になって仕方ないんですが、
それを夢野自身はなかなか認められません。

三島と桐野が、二人きりの楽園の屋上で過ごす様子が、本当に微笑ましいです。
憧れのマスカラを塗ってみたり、大好きな江戸川続き先生の話をしたり。
女の子との悲惨な初体験を告白したり(笑)
自然体で居られるこの時間が、二人には本当に楽しくて大切だったのでしょう。
「いつか堂々と『自分はこういう人間だ!』って言ってる日がくるといいな」と、
自分達に寛容な国と言われている「桃源郷」と夢見る二人が切なかったです。

そして三島に忍び寄る魔の手・・・
女子に人気の柳田先生は、じつはゲイでしかも美少年が好きらしい。
最初は三島を「かわいい」と言うだけのやさしい先生だったんですが、
なんかどんどん怪しくなっていって、三島、大ピンチの予感?!
というところで、一巻は終わります。

自分たちの今生きている世界は、田舎で、世間体があって、
それぞれ自分の母親を愛していて、親孝行がしたい三島と桐野。
二人で過ごす時間は楽しくて夢のようだけど、どこか現実を諦めている二人が、
子供心に切ないです。
この後、二人はどうなっていくのか、続きが凄く気になります!

4

BLの根本を考える

BLとつくからにはどんな作品も「男同士」の恋愛がテーマになってくると思うのですが、
多くのBL作品が暗黙の了解だから飛ばしてしまう男同士にまつわるアレコレの過程がここには描かれていると思いました。

例えば年頃の男の子が女の子のような可愛い顔をしていて、女の子のように髪を伸ばしていたら、現実にはこんないじめが起きてしまうかもしれない。
と、嫌なほうの想像ですが、それを田舎の閉鎖的な空間を使ってBLではあまり描かれない部分をあえて表現しています。
今時ここまで理解のない人間は少ないようにも思いますが、現実にはホモフォビアや、それを恰好のネタとしていじめるような幼稚な人間もいるでしょう。
それらを極端な表現を用いて、ストレートにリアルを突きつけてきます。

しかしながら、永井さんの作品のいじめ表現は単に「ホモだからいじめました」、そこで終わらない。
主人公の三島はクラスメイトから「キモロン毛」といじめられていましたが、いじめている側の桐野や夢野には、人には隠しているけれど、女の子のような三島の存在が自分のコンプレックスを刺激するような、パンドラの箱をあけてしまう存在で「怖続きい」からいじめているという、深層心理があったのです。ここの描き方が素晴らしいなぁと思いました。(念のため、いじめる側を擁護する意見ではないことを付け足しておきます)

暴かれたくないものを刺激する三島の存在が、桐野や夢野たちのいじめ行動につながっていたという、ちゃんとオチがある。意味のない描写どころか大きく作品の根幹に関わっている描写で、単なる過激さを求めた結果の展開ではないところが良かったです。しかも過激に見えるけれど、実際にはそこに桐野や夢野の優しさのようなものがこっそり仕込まれていて、相手を単に虐げるためだけの快楽的ないじめではなかったのも、救いのある描き方でした。

そして桐野はパンドラの箱が開けられてしまって、いじめる側から、三島と同じ気持ちを共有する秘密のオカマ友達になるのです。
そして桐野がいじめをやめると言い出して、それまでの過激だったいじめは嘘のように消えてなくなります。

それからの桐野と三島は屋上で化粧をしてキャッキャやったり、女の子とそういう関係になって気持ち悪くなった話をしたり、桃源郷タイランドに行こうなんて話したり、今まで誰にも言えなかったことや家庭の事情などをお互いに話し、打ち解け合っていきます。ここは面白かったけどやっぱりリアルな話でした。
そんな現実の壁を感じ、時折胸が苦しくなりました。

ところで柳田先生がゲイで三島のことを狙っていましたが、あのくすぶった頭上の黒が怖い!表情も怖くってゾクゾクしました。ホラーも大好きなので、脇役として柳田先生はすごくテンションが上がりました。

あと、三島の母親が元レディースで、頭がプリンなところが永井先生、芸が細かい!
あれですね、若い頃はやんちゃもやったけど、大人になって良い社会人になるパターンのほうのヤンキーですね(笑)三島のかーちゃんはホント良い人だ。
他にも夢野んちのお父さんがアメリカ人でオバーリアクションだったり、いつもの永井先生らしさも満点でした(笑)

作品の描きかたは極端で分かりやすいし、所々ギャグ絵がはさんであるため、重々しいテーマなのに読みやすさを感じます。
この作品は今はBL枠でしか発表できない作品かもしれませんが、それにしてもBLだとはっきりと言い難いものを感じます。
分かりやすいBLらしい萌えもないですし、どこにカテゴライズすればいいのかよく分からないけれど、
とってもとっても心に突き刺さる良い作品だと思いました。

6

多くの人に読んでもらいたい作品

久しぶりに夢中になれるBLに出会いました!美麗な絵柄としっかりしたストーリーに引き込まれます。

女子のような外見で虐められている三島、三島を虐める側の桐野、夢野、そして三島に異常な関心を寄せる教師の柳田。
これらの登場人物それぞれの想い、秘密、抱えているものが複雑に絡み合い、ストーリーが展開していきます。

多くのBLが軽視しがちな、同性愛への偏見や自己葛藤がきちんと描かれています。それゆえに歯がゆく切ない。現実の世界では、きっとこのように同性愛への理解は少なく、多くの壁にぶち当たることでしょう。その描写がリアルでした。

絵が非常に綺麗で、特に主人公の三島は女子に見間違えるほどの美少年です。しかし、所々でギャグ顔が入るので、そこでは顔面崩壊しています(笑)そのギャップが魅力的ですし、物語の重苦しさを軽減していて読みやすいと思いました。

個人的に、好きな子を虐めるという、典型的な小学生男子な夢野君が好きです(笑)最初は嫌な奴だと思いましたが、読み進めるうちに可愛い部分が見えてきます。彼が今後どういう行動を取るのか、楽しみです。

とにかく、続きが気になる作品で続きす。皆さんぜひ読んでみてください(*^^*)

1

読まないと損

文句なしの素晴らしいの一言に尽きる。

だが、女性向の所謂BL=ファンタジーと捕えるならば 

好き嫌いが出てしまう危うさもあるかも知れないが
 
                          
リアルで実のある作品は1度は手に取り読んで欲しい。

SIDE:AとSIDE:B、合わせて読めば一層良さが伝わると思う。              

女性目線とは違うリアルな心に突き刺さる内容に酔いしれる。
              

2

BOYS LIFE 〜hello, how low?

かのNIRVANAのヒット曲「Smells Like Teen Spirit」を彷彿とさせるタイトル。
若者の閉塞感を綴る言葉が散りばめられたこの歌を連想させながらも、
全体の雰囲気は、あっけらかんとしてそれが不思議なリアリティと切なさを醸す。

何もない田舎の鬱屈、イジメ、ゲイに対する偏見……
それぞれ重いテーマが、決して軽くなくでも重すぎずに描かれる。

主役達はまだ中学生、ティーンエイジの入り口に立ったばかりだ。
美しい顔をして髪を長く伸ばした三島は、同級生の男子達にイジメを受けている。
彼は夜になるとこっそりと口紅を塗って女装をするのを密かな糧に、
いじめられても淡々と日々を過ごし、そして自分の性癖を受け入れながらも、
将来は女手一つで育ててくれた母の為に「普通に」生きていこうと思っている。

実は、イジメのリーダー格の桐野にも秘密がある。
彼もまたゲイで女装癖があるのだが、三島以上に自分の性癖を持て余し抑圧している。
彼もまた母とのしがらみを抱えている。

そんな彼らが、互いの秘密を知り屋上で素の自分をさらけ出して語らう日々……
自分たちに続き寛容な国、桃源郷を夢見て。

イジメ仲間のハーフの夢野は、ゲイという自覚はないけれど三島が気になって仕方がない。
女子に人気のあるイケメン教師柳田は、三島に欲望を抱き、そして危ない魔の手を伸ばしかけ……

というところまでが、SIDE:A。
シリアスな話なんだけれど、時におかしく、時に柔らかく、押しつけがましくなく訴えてくる。
彼らの桃源郷はどこに?
どんな未来が待っているのか?
続きはレコードを裏返して、針を落として、さてじっくり味わいたい。

4

snowblack

クリボウさま♡
コメントをありがとうございました。
SIDE:Bのレビュー拝見してきました。

Bのレビュー、いろいろと心が一杯になって書きあぐねていたのですが
彼らの桃源郷の話とか、まさしく私が言いたかったことを書いて下さっていて
ますます書きにくくなっちゃったじゃあありませんか〜?!

ニルヴァーナ、久しぶりに聞いてみたいと思います。
でも、これもパッと連想した人っていうのは、年代が分かる話かも……(^_^;)

クリボウ

snowblackさま

こんばんは~(`∇´ゞ

私もside:Bのレビュータイトルにニルヴァーナを使いましたー!!

巻数?の表記にsideを使うところなんて意識してますよね?

渇いたようなザリザリとした読後感が余計にあの曲を彷彿とさせます。


「普通」と「自分」。

シリアスな内容を、ギャグ調を交えてぐいぐい読ませてくる。
永井三郎さんすげえええ!!!って
本当に心から思いましたわ。。。

画風はきれいなんだけど、
ギャグ顔アリだし、女の子も可愛いし、
なんだか少年漫画を思わせる印象。
BLで、こんなにリアルな女の子のハダカ見れるとは
思ってもなかったよ(笑)。

パンドラの箱の中身を見られて・見せ合った後の
三島と桐野の関係性がとてもよかった。
桐野が三島に毒吐いたりしながらも、
心から心配してるのがひしひし伝わって来た。
この二人は恋ではない、なんか絆で結ばれてたんだろうな。

「普通」と「自分」の間で葛藤しながら
日々を過ごす三島・桐野、それからそこに絡んでいく夢野。
三人の家族も、タイプがそれぞれで
家族についても考えさせられてしまう。

全体のレビューはSIDE-Bの方に書いてますが、
とにかくBL読まない人にも勧めたい位
私にとって印象深い作品。
そしてAのラストはほんとにハラハラするよ…

4

なんなんだこれは!

いじめられても一切精神的ダメージを受けない女装癖ありの三島
いじめの首謀者というかボス猿というか無口で怖い見た目の桐野
好きな子ほどいじめたくなる、の典型的なタイプな夢野
彼らが暮らすのはガチムチな体育教師がいたり、いまどきまさかそんななレベルのおばちゃん保健の先生がいたりで三島のお母さんに至っては元レディースな、そんなド田舎。

すごく狭い世界にえらく濃いメンツの集まった希有な世界でした。
これ一体誰と誰がくっついたり離れたりってことなの?と困惑。どうやらただのボーイズラブ漫画じゃないらしいと気がついたのは、一冊が終わる頃でした(笑)
途中、桐野が『おネェ』だということが判明して、ようやく表紙で口を拭う桐野の意味がわかりました。私はあれを血だとばかり思っておりましたので…そうか口紅だったのかと。

不意に、シリアスな展開になるのかな?と思うほど、ゾクッとするところがあります。たとえば三島が縛られてサッカーボールを思いっきりぶつけられるところとか。見ている側の『怖い』と思う感情をぐいぐいと押していきます。
でもそれを極端なほど感じないのは、三島の能天気と言いますか、続きどこか夢の中のような、ちっともダメージを受けていないところに救われている節があります。
いじめだとか、わいせつ行為だとか、両親のことや同性愛者だとか、取り扱う題材として明らかに重いものが満載なのに、ちっとも苦しくありません。ギャグもふんだんに取り入れられています。絶妙なバランス。

最初こそ いじめられる側 と いじめる側 で立場が異なっていた三島と桐野でしたが、物語が進むにつれていい友情関係が生まれていて、ホッとしました。この狭い世界のなかで、お互いの家庭環境も含めすべてにおいて心許せる相手が居るということはなによりだなと思います。
そして柳田先生がとてもこわい。怖くない内容なはずなのに、得体の知れなさがとっても怖い…。無事であってくれ三島。

2

インパクト大

期待を裏切る面白さでしたヽ(・∀・)ノ
うっかり面白そう!と買ったのはsideB。
え?BってことはAがあるの?とソッコー取り寄せ読ませていただきました。
これがまた面白い!衝撃的。
黙ってれば美人で可愛い男の子、三島はゲイ。
夜こっそり女装をしているのだけれど、雰囲気と伸ばされた髪の毛のせいでクラスではホモ島といじめられる日々。
なのだけれど、存外頭の中がお花畑なのにちょっと引いたw
アホな子は好きだけどな。

そんな三島をいじめてるイケメン。
桐野くんwww
や~なんてツンデレww可愛いじゃないかとおもったら
ある意味衝撃的真実!
七転八倒、読めない展開がいかんなく面白かった。

アホの子、夢野は癒しw
美形台無しw

あと面白いなと思ったのはあの気持ち悪い教師。
優しい笑顔で近づいた恐怖の性癖。。。闇と影を纏った
彼の表現がものすごく影があって読み終わってみれば面白かったです。
怖い、気持ち悪い、ホラーな一面もウマ。
次回を期待させる今回、絶品

2

ラブがなくても、ボーイズラブマンガでしたっ!

ゲイでいじめられっ子の三島と、イジメのリーダーで女子にモテる桐野…、共通項などなさそうな二人だが、実は共通することがあった!?
うっかり三島にバレてしまったことから、二人はこっそり秘密を打ち明けあう仲になるのだが…

三島と桐野が語る「本当の自分で生きられない辛さ」は、自分たちがド田舎に住む(母親が大切なので、将来も住み続けざるを得ない)中学生という立場故に、大きいんだろうと思う。
これが東京在住だったら現実的な桃源郷を思い描けるだろうし、せめて高校生ならもう少し上手く気持ちの折り合いを付けられるんだろうけど。
そんな二人の姿は切ないものの、作者の脱力系センスのおかげで暗くはなく、飄々とした味わいの作品になってます。

主人公たちを含め、いじめっ子仲間の夢野も、失恋続きで可哀想な(笑)藤井も、みんな一生懸命でいいなーと思う。
後編は、柳田先生の策略がどうなるのかとか、夢野の気持ちや三島と桐野の夢にどんな結末をつけるのかとか、エロの入る余地はあるのか?(なさそうな気はするけど)とか、いろいろ期待してます!

(余談だけど、将来を考えると桐野の方が大変そうだよねぇ。三島続きよりも、理想の自分と離れてるもん…)

4

先の読めない展開に、き、気になる~!

とっても面白かったです!
萌えとかそういうのではなく、キャラ設定やストーリーの構造・展開が斬新で
いい意味で予想・期待を裏切ってくれたというか!
今後の展開に全然予想がつかず、飽きることなく読ませていただきました~。

まったく予備知識なしで購入した作品だったのですが、表紙だけを見ると
そのままのカップリングでいじめっ子×いじめられっ子でちょっと暗いシリアスな
感じなのかなーと思って読み進めていたら、まさかのちょ、え、桐野ー!?でした。
パンドラの箱…!(笑)

ド田舎を舞台に繰り広げられる中学生の青春ものですが、ただそれだけではなくて
自分の性癖や家族に対する想いや悩み…題材だけだと暗めなイメージが浮かびますが、
そこは永井先生の抜群のセンスで上手い具合にコミカル×シリアスがミックスされていて
キャラ達の魅力にどんどんハマっていきました!

主人公の三島→女子のような可愛い容姿、ゲイ。母子家庭で育ち、母を大事に想っている。
母が眠ったあとに三つ編ビンボーパーマをして口紅を塗って軽いお遊びの女装を
するのが楽しみ。物語の前半はいじめられっ子。
桐野→続き美形で大人っぽくて周りの女子から人気な同級生。クールな印象の彼ですが、
実は…なイケメン。いいキャラしてます。好きです!(笑)
夢野→好きな子ほどいじめてしまうというまさに小学生のような典型のいじめっ子。
もうわかりやすすぎてむしろ可愛いです。ハーフであろう彼は、黙っていればのイケメンです。これからの夢野に期待しちゃいます!
柳田→主人公たちの学校の社会科の教師。三島に目をつけている。いつもニコニコ笑顔で
イケメン先生。女子生徒からも人気の彼ですが…。

個性豊かなキャラ達で繰り広げられる日常に、気になるところでこの【SIDE A】は
終了します。き、気になる~!
今後としては、まったく予想がつきませんが個人的には夢野に期待です。
そして、お互いの性癖を認め合い、そしてお互い親を大事に想っている三島と桐野。
ゲイだと自覚しながらも、母を支えて生きていきたい、普通に結婚して普通に子供を
作って普通に…と話していた三島も桐野も、どのように成長していくのかとっても
気になるところです。
【SIDE B】が出るまで少しかかりそうですが、楽しみに待ちます!

6

マイノリティの少年達

神様擬人化の「珍神」、おバカギャグ満載だった「少年よ大志~」
今度の新刊は青春漫画なんだけど、とてもとても田舎を舞台にしたマイノリティ嗜好をもつが故の少年達の物語が、ちょっとシリアスな感じで展開されています。
もちろん、ギャグ化する場面もあったりする箇所もあるんだけど、基本真面目です♪
また、違う永井三郎さんという作家さんの表情が見えていいのではないでしょうか?
実はまさかもう単行本化になるなんて!?
だって、今月発売の雑誌分まで載ってますよ!!
2巻まで長く待たなくてはならないという試練(w)もありますが、リブレで単行本も出たし、この勢いで永井三郎を売り出していきたい出版社の狙いか(?)
しかし、とっても気になるこの物語。
一体終息はどこへ向かうのでしょう?

ちょっとした店も遠くにある田舎の山奥の学校に通う三島はとても長い髪の毛から、同級生の夢野や桐野達に苛められています。
三島がどうしても髪を切りたくない理由は、女装ができなくなるから。
三島は自分がゲイであることを自覚しており、男が好きという点で夜こっそり母親の口紅を付けていたり密かに女の子みたいにするの続きが好きなのです。
そんな時、三島が落とした口紅を桐野が付けようとしている場面に遭遇。
実は、桐野もゲイで彼の場合は女になりたい願望のあるおネェ言葉を使う姿が本性だったのです。
お互いにゲイであることから、何となく理解しあって仲好くなっていくのですが、
ペド(小児性愛)嗜好から離婚された教師の櫛田が、三島に目を付け始めます。

三島も桐野も家族に理由ありで、そして母親を大事に思っていて守ってあげたいと思っている。
そして、この性癖。
まだ彼等の設定が中学のようなので、しかもド田舎設定ですから、他のBLのお話の流れのようにはスムーズに進んでいきません。
好きだからつい苛めてしまう子供の性格、
自分と同類だから憎んでしまったホモフォビア。
ベドフィリアの教師。
存在するのものは、マイノリティだけに深く暗いものかもしれないのですが、
そこは永井作品らしく、ライトな乗りで乗りきって安堵感を与えています。

三島と桐野が望む桃源郷はタイランド~♪桐野はそうかもしれないけれど、ひょっとして三島は違うかも?
でも、そんな発想も子供らしいなって思えたりします。
今のところ、櫛田の魔の手が脅威ですが、二人の性癖については一体どうなっていくのでしょうか?
ラブというよりは同士や友達といった部分が大きく、三島を実は好きな夢野がどうなるか?
ラブは家族愛で今のところ補われているようです。
でも、本当に先が全く見えないお話だけにすごくすごく気になる作品なのです!
リブレ作品でギャグが駄目だった方も、これならどうだろう?そんな作品だと思います。

6

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