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表題作お城でBL

その他の収録作品

  • カバー画:九號「小谷城の戦い」(織田信長×小谷城)
  • 「江戸城 無血開城」(勝海舟×江戸城)七海ユウリ:文/九號:画
  • 「燃える夢幻城」(明智光秀×安土城、+織田信長)春河ミライ:文/minato:画
  • 「会津籠城戦」(板垣退助×会津若松城)春河ミライ:文/deg:画
  • 「一乗谷の戦い」(織田信長×一乗谷城)春河ミライ:文/なすび:画
  • 「南朝の堅城」(北条治時×千早城)春河ミライ:文/はるなやよい:画
  • 「五稜郭の戦い」(黒田清隆×五稜郭)みかづき紅月:文/すぅ☆:画
  • 「大坂夏の陣」(徳川家康×大阪城)みかづき紅月:文/さおとめあげは:画
  • 「銀杏城の攻防」(島津義弘×熊本城)みかづき紅月:文/泥:画
  • 「北条氏制圧戦〈後編〉」(石田三成×忍城)七海ユウリ:文/さおとめあげは:画
  • 「墨俣一夜城」(墨俣城×稲葉山城)みかづき紅月:文/deg:画
  • 「伏見城の陥落」(小早川秀秋+島津義弘×伏見城)みかづき紅月:文/伊吹アスカ:画
  • 「瀬戸内の玉藻城」(松平頼重×高松城)春河ミライ:文/Pompa:画
  • カバー下:みかづき紅月「小谷城の戦い」【小説】(織田信長×小谷城)
  • 「大凧と金の鯱鉾」(柿木金助×名古屋城)春河ミライ:文/LED:画
  • 「北条氏制圧戦〈前編〉」(豊臣秀吉×小田原城)七海ユウリ:文/さおとめあげは:画
  • 「長篠城包囲網」(武田勝頼×長篠城)七海ユウリ:文/司狼亨:画
  • 「静かなる制圧」(真田信之×上田城)七海ユウリ:文/タダモノ:画
  • 「観音寺城の戦い」(京極持清×観音寺城)七海ユウリ:文/すぅ☆:画
  • 各城郭データ図【縄張図】:一尾ニナ

あらすじ

前代未聞!? BLで読み解く「日本の城の落とし方」!

地形や建てられた年代により、様々な特徴を持つ日本の名城。そんな城々を特徴を取り入れた形で擬人化し、城攻めを男同士の絡みに見立てた書籍が登場!
男×男の美麗イラスト&ちょっぴり過激なショートストーリーで城攻めを表現しちゃいます。妄想全開・オトナの貴女のための「城責め」読本です。

【収録内容】
徳川家康×大坂城/勝海舟×江戸城/柿木金助×名古屋城/島津義弘×熊本城/明智光秀×安土城/豊臣秀吉×小田原城/石田三成×忍城/板垣退助×会津若松城/武田勝頼×長篠城/墨俣城×稲葉山城/織田信長×一乗谷城/真田信之×上田城/小早川秀秋×伏見城/北条治時×千早城/京極持清×観音寺城/松平頼重×高松城/黒田清隆×五稜郭/ほか

【イラスト】
九號/さおとめあげは/LED/泥/minato/deg/司狼亨/なすび/タダモノ/伊吹アスカ/はるなやよい/すぅ☆/Pompa/一尾ニナ

【小説】
みかづき紅月/七海ユウリ/春河ミライ

作品情報

作品名
お城でBL
媒体
小説
出版社
一迅社
発売日
ISBN
9784758012713
3.3

(3)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

不覚にも燃えて萌える

収録作品データは順不同にてご容赦ください。

城の側からすれば落城というのは不覚であり恥であること。
ではそれをBLとして読み解けばどういう展開ができるか、
という実験を一冊まるまる使って行なっているのが当書です。

実験作と評者は説明しましたが、データはデータとして
押さえられており、そのデータに基づいて擬人化が構築されて
いると考えればそうそう粗末に出来ない力作です。
一辺倒な味わいではなく各挿話毎に細かな仕掛けが施されており、
その点でも飽きない一冊に仕上がっています。

安易な模倣はまず出来ないでしょうね。
同じ作家陣での続編・スピンアウト作なら楽しみですが。

2

なんと男心をそそるBLなんだ(ん?)

城を見ると登城するけど、城の専門誌は読まない程度のライトな城好きなので
買うかどうかボーダーラインでしたが、葡萄瓜さんのレビュー見て
「同じ腐男子なのでツボは似てるんではないのか?」
とある意味安心感を持ちましたので・・・。

城を攻める→城を責めるに読み替えた城総受け、しかも落城する→攻めに落ちるというのをテーマに読み替えてるのがうまい!のです。
しかも、実際にその城の弱点がそこなのかはともかく、単に勝手に擬人化してるというより城の構造を考えながら慎重に言葉を選んで攻めのテクニックに生かしてたりする所が巧みだと思います。
(もっとも、ヘビーな城オタクからみりゃ隙だらけなのかもしれませんが・・・)

落とす時代も落としにかかる人も鎌倉から明治、大名から泥棒までとバラエティに富んでいて、その中でムキムキな大男城さんを犯すものからショタな空気味わわされるもの、まさに耽美!からツンデレと飽きさせません。

結構史実通り落ちてない城の話もあったりします(忍城とか、千早城とか)が、そこはちゃんと落ちてないというのがミソ。いや、むしろ落としそこなった攻めさんこそ魅力的だったり。
石田三成×忍城とか、どーみてもルックスに攻めのテイストがない(武将としてのセンスより政治家のセンスの強い人です)のに攻めろと言われたから攻めて、あと一歩でやられてしまうようなお話にはクスリときます。

アンソロジーですが、兄弟扱いの城には同じ絵師さんと文字描きさんでツインストーリーにしたり、城の特徴を容姿、さらにそういう容姿に描くのが得意な絵師さんをアサインしていたりととにかくつくりの丁寧さを感じさせる本でした。

でも、この本の2巻は無理でしょう。
落城や攻城戦を経験した著名な城はそんなに多くありませんから・・・。

萌え心というより雄々しさ系の男心をそそられる良作でした。
今後は城を歩くとき、攻めになった気でオラオラと登城する気がします。

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