これからも、入院中は毎晩奉仕をさせてもらおうか

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ヤクザ、集団感染

同系傘下の組長でインテリやくざ 剣持司 32歳
同系傘下の組長で任侠やくざ 椿友朗 31歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

同じ傘下の組長同士だが、犬猿の仲の椿と剣持。しかし、組員と共に集団で結核にかかり、二人きりの病室で過ごすことになり…。

門脇組傘下の組長同士である椿と剣持は犬猿の仲。そんな二人が組員とともに結核にかかり、世間から隔離された病棟で三ヶ月を過ごすことに。その上、椿は剣持と二人部屋。しかし、拝金主義の冷徹な男かと思っていた剣持の、組長としての度量を見せられこれまでのイメージを覆される。だが、性奉仕をかけた花札勝負に負けた剣持は、律儀に約束を守ると椿を押し倒し、はては証拠写真を盾に毎晩奉仕をさせろと脅してきて…。これ、なんかおかしくねーか!?

(出版社より)

作品情報

作品名
ヤクザ、集団感染
著者
松雪奈々 
イラスト
高城たくみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576130873
3.6

(43)

(10)

萌々

(14)

(14)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
152
評価数
43
平均
3.6 / 5
神率
23.3%

レビュー投稿数13

すがすがしい読後感!

面白かったです!

感染すると誰でもヤクザになってしまうのか??と思いながら手に取った1冊。
内容は全然違ってました☆


☆☆☆ネタバレです☆☆☆



結核に集団感染しちゃいました。

…ヤクザが。

↑というところが面白い!

強面で屈強なヤクザ達が、
病気を怖がり、感染を恐れる展開、会話が
なんともコミカルで笑えます。

そして、黒塗りの高級車で
集団で病院に乗り付けるシーン。
この間違った迫力(?)は見どころです。

そのまま入院することになった
ヤクザ数名と、剣持(攻め)と椿(受け)。
剣持と椿の二人は同室に。
普段から反りが合わなかった二人の
(そう思っていたのは椿のみですが)
ドキドキの入院ライフが始まるのです。

実は、剣持は長年椿に恋をしていて、
椿も剣持が気になっていたという、
蓋を開けたら両想いという展開です。

序盤から剣持の気持ちは明らかにされ、
隠しきれない想いが言動に表れているのですが
椿の察しが悪く、天然設定のため、
結局ラストまで気付くことがありません。

剣持も、気持ちを押し隠そうとすればする程
言葉や態度の端々に愛情がにじみ出てしまい
その可愛らしさに頬がゆるみました。

つまるところ、
天然同士のお似合いの二人なのです。

気持ちが通じ合った後も、
常に舎弟を気遣う組長の椿が、
デレデレしすぎないのも奥ゆかしく
組長らしい思慮深さがあり、好感が持てました。

舎弟を含めた入院生活はまるで合宿のようで
読んでいてとても楽しかったし、
クスリと笑える会話も多く、
読後感のすがすがしい1冊でした。
ヤクザものでは初めての“神”評価です。

6

他の方のレビューにも、あるように、マンボウもこの作品の方が好きです♪

松雪奈々先生のお話し、設定の楽しさ、そしてちゃんと納得いく所に軟着陸させてくれるのですから、凄いです!今作は、タイトルからして「うわっ!」読んでまた「うひゃ~、」よくぞ、こんなお話し創って下さいました♪この状況の落とし所は???なんて、心配しながら読んでましたけど…皆、健康になって、お家(組)に帰り、幸せに暮らしましたとさっ(~。~;)?…愕然としながらも、スカッとするお話しです。

0

これは読みこんじゃう!!

『なんか、淫摩に憑かれちゃったんですけど』が人気になったこのコンビですが
私はこの作品の方が好きだなあ…w

ノベルは最近ご無沙汰だったので、さっと読もうとしたら
最初どっちが攻めでそしてどっちが主人公なのかわかりにくかったんですが…
これ二人ともヤーさんなのですね(笑)
尻なんかもませてるからてっきりかかりつけの整体師とかかと思っちゃいましたよ。

ヤ○ザが集団で病院の受付で並ぶ様は非常に滑稽でしたw
しかも真顔で並ぶな全員!!受付のおねーさん震え上がっちゃう!!

絵柄は結構淡白なんですが、なんだろう…可愛いんですよねこのヤ○ザさんたち(笑)
尻もまれながら「あ、そこ…気持ちいい…」っておい。おい!!!
わかってやってんのかこの野郎!!!天然かこの野郎!!!
受けさんが非常に柔らかいんですよね…物腰w
でも胸の内を覗いてみるとやっぱ極道のことになると硬派というか…
なんかそんなどっちなんだよ!と言いたくなるようなむず痒さも良かったなあ。
後半、攻めさんが余裕がなくなって、どんだけ受けを好きになったんだよ!ってくらい
必死にアプローチするところがまた人間臭くて良かったですw

しかし、急に結核だなんて告げられたら、真っ青になるってもんです。

5

ヤクザの純情みたり。

タイトル予告からかなり気になっていて、まるで細菌にでも汚染されたバイオハザード
みたいな感じに思っていたのですが、意外な感じでハズされましたね。

確かにこの設定だとヤクザ総まとめで感染してもおかしくないのだろうと不謹慎ながら
笑ってしまった、結核予防法も今では感染症法に統合されているけれど、
子供の頃にいくらBCGを打っていても万能ではないらしいし、ヤクザが主役だから
不規則な生活でなりやすいのかもと思わずうなったりしましたよ。
しかし、よっぽど舎弟さんは感染力の高い肺結核患者だったのでしょうね。

亡き組長の法要の席で舎弟が結核だったことがわかり、周りにいる人にももしかしたら
罹患しているかもなんて事で総勢50名以上の組関係者が一斉に結核検査に出向いたら、
主役である組長二人が仲良くご入院&舎弟も仲良く3人ずつ入院してしまう。
そして初めは6人部屋の大部屋だったが後から入院してきた健二から二人部屋を
組長方にどうぞなんて言われ渋々、椿と剣持両組長が仲良く?同部屋。

二人はもともとそりが合わず会えばケンカのような有様、でもそれは実は椿視点での
お話で剣持にしてみたら全然意味合いが違って逆に切ないくらい狂おしい片思い。
そんな二人が同室になるのだから何もない訳がないですよね。
かなりコミカルな二人のやり取りで進む話なのですが、片思いの相手と同室になり
理性が利かない状態になった剣持が奉仕と言う言葉を免罪符に驀進します。
それを受ける椿は初めは侮られていると思っていたのが、何やら自分に甲斐甲斐しい。
結局は10年に渡る熱い思いを絆されながらも受け入れ椿もまた剣持無しでは
居られない展開のヤクザの純情見たりって感じのラブコメですね。

4

エッチシーンが良かった!

初めての作家さんでしたが、かなりはまりました!
イラストの方も絵がとても綺麗で好みです。

今回は「ヤクザ、集団感染」というなんじゃこりゃなタイトルに惹かれて買ったのですが、エッチシーンも良いし、キャラクターの性格もちゃんと書き込まれていて非常に萌えました。
ノリがちゃんとした小説、というような感じではなく、ネット小説に近いものがありコミカルでさらさらと読めました。

少し鈍い受けと、必死で理性を振り絞る攻めの心理実況が楽しかった。
特に素晴らしいと思うのはエッチシーンです。不意打ちできたときは、かなりドキリとしました。受けがエッチのときでもちゃんと男らしかったのが、個人的な萌えポイントです。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP