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表題作少年アリスの憂鬱

佐渡島竜人(22) 大学4年生 便利屋のバイト
野守八尋(11)  小学生 女優の隠し子

同時収録作品青年(?)アリスの乱入

佐倉(佐渡島)竜人 俳優
野守八尋 新人俳優

同時収録作品少年アリスの葛藤

佐倉(佐渡島)竜人 俳優
野守八尋 高校生(16歳)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学4年で便利屋「ロビンソン」のアルバイター・佐渡島竜人が今回請け負った仕事は、引っ越しを済ませ、その後、母親が仕事から戻るまで子どもの面倒をみるというものだった。だが、有名女優の母親が都合で帰れなくなり、竜人は小学生の八尋と一晩過ごすことに…。おねしょ癖があるという八尋に竜人はちょっとエッチなおまじないを仕掛けて…。

作品情報

作品名
少年アリスの憂鬱
著者
水無月さらら 
イラスト
えのもと椿 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592872153
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

今ならきっと世に出てない

攻・佐渡島竜人 大学4年生で便利屋のバイト。
受・野守八尋 女優の隠し子で小学生。

…年齢差なんて、よくある設定です。
でも、受が11歳というのは…今だったら絶対に発売されないですよね?
しかも最後までやっちゃってるんだから…販売出来ませんよね?

竜人は便利屋のバイトで女優の引越しを担当する。
そこには隠し子である八尋が1人で留守番をしており、母親の女優は仕事で帰ってこない。
見かねて子守を買って出た竜人ですが…八尋のカワユさにノックアウト。
相手が小学生だとわかってて…手を出してしまうんですよ(犯罪)。

八尋は耳年増の強がりさん。
母親がいなくて寂しくても、寂しくない、1人で平気だと強がっちゃう健気な子です。
そのくせ口は悪くて生意気なのですが、まだまだ小学生ですからね、可愛いものです。

おねしょをしてしまって自分でシーツを換えようとしていた八尋なだめ、おねしょを直す方法はないかと縋られて、「おまじない」だとマスターベーションを教える…竜人、変態っ。

母親が帰ってくるまで面倒を見るのですが、2人の生活は甘々ですよ。
一緒にお風呂はいるし。
母親のベッドで最後までコトに及ぶし…どちらかというと八尋が積極的に誘ってますが、常識的な大人としてはそこで耐えるべきかと(苦笑)。

最後までやっちゃった翌朝、帰宅した母親にとっ捕まった竜人は八尋との件をネタに芸能界に引っ張り込まれます。

「少年アリスの葛藤」
八尋16歳。
人気俳優になった竜人とは未だにラブラブですが…竜人の仕事が多忙を極め、同じマンションに住んでいるにもかかわらず逢瀬のチャンスがほとんどありません。
八尋は竜人の出演ドラマを見て共演の子役に嫉妬するんですよ。

竜人がホモのロリコン(ショタコン)なら、自分はもう竜人の好みから外れてしまってるんじゃないだろうか、と。
成長してしまった自分は竜人に捨てられるんじゃないだろうか、とね。
子供の頃と同じ事をして竜人の気を引こうとする八尋が健気です。

竜人は子供好きですが、ロリコン(ショタコン)ではないんですよね~。
あまりにも幼いときに八尋に出会ってしまったから、ホモではあるけどロリではない。
周囲はわかってるけど、八尋だけが勘違いしてたわけです。

「青年(?)アリスの乱入」
八尋18歳 高校3年
進路に迷う(困る)八尋が、恋人の竜人を追いかけて撮影現場に乱入し、そのままスカウトされてしまう話。
相変わらずラブラブです。

11歳の年の差も、八尋が18歳なら問題はないんですけどね~。
いやいや、11歳の八尋のイチャイチャも楽しませていただきました(私が変態?)

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・・・小学生です。

ショタです。もう何のためらいもなくショタ。受が小学生ですからね~。

私は基本的にショタはダメなんです。好みがどうこう以前にまず読めないんですよ。でもこれは、嫌悪感なく『読めた』だけでもある意味すごいのかもしれません。
たぶん、『無理矢理』とか『年上の攻が幼い受を丸めこんで云々』がなかったからでしょうね。

竜人(攻)が、最初に八尋(受)に手を出したのは、まあ思わずって感じなんですが、竜人がちゃんと自分の責任を感じてて、しかもお互いに気持ちが通じてて、ってあたりでかろうじてセーフだったかもしれません。それに、竜人は八尋の成長を待ち望んでて、『1日も早く大人になってほしい』と思ってるんですよ。

2編+SSで、1編目では小学生だった八尋が、どんどん成長していくんですね。2編目では、高校生になった八尋が、もう子どもじゃない自分は竜人の好みからは外れてしまったんじゃ!?と悩むんです。

そこで、八尋の母親が、『子ども好きとロリコンを一緒にしちゃいけない(竜人は子ども好きであって、ロリコンじゃない)』って言うんですが、たしかにこの2つは別物だよね。
この八尋の母親は、いかにも『BLのさばけた母親』そのものって感じです。まあ、これくらいのコメディならちょうどいいキャラクターだと思いますよ。

あとがきで水無月さんが、『男の子2人のママになった自分にショタが書けるのか』と挑戦し、『心配無用で書けた。自分が仕事と家庭を分けてることを確認できた』たと書かれてました。
『書く・書かない(読む・読まない)』の問題ではなく、『フィクション(BLファンタジー)と現実はまったく別』って意味では、これ当たり前なんですよね、大人なら。

こんなコメディ(しかもショタ)読んで言うことじゃないんですが、やっぱりBLは少なくとも『現実とは別物』という常識がある大人の楽しみだよな~と思いましたね。

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