表題作ここからどこにもいけない

岩泉一,青葉城西高校3年バレー部
及川徹,青葉城西高校3年バレー部

あらすじ

付き合ってない二人の夏祭りにまつわる話。
二人が引くほどお互いをだいすきでどうしようもなくなってる感じです。
岩及とも及岩ともとれます。

作品情報

作品名
ここからどこにもいけない
著者
ぐさり(キヅナツキ) 
媒体
漫画(コミック)
サークル
刺傷<サークル>
ジャンル
ハイキュー!!
発売日
5

(4)

(4)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
4
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

どこにも、いかないで

来たァァァアアア!!!キヅナツキさんの岩及本2冊目ですよ!!
でも前作『百万回愛を叫べ』とは繋がっていないようです。
キヅナツキさんの同人誌は大抵こういう傾向にありますが
どれを読んでも楽しめるし素晴らしいので無問題。

地元の夏祭りで神楽舞を踊る及川サンは
松つんとマッキ―に見つけられていつものような態度で
「岩ちゃんとタイコとか似合い過ぎてウケるから探してみなよー」と言うけど
一緒にはいない。
何かあったかと心配する松つんとマッキ―、
上半身真っ裸の岩ちゃんを見つけます。
いいいいいい岩ちゃああああああああんんんんん!!!!!
マジで似合い過ぎてどうにかなりそうなレベルですどうしよう。

三人で及川サンの舞いを見ると、その美しいことと言ったら…。
きっとめちゃくちゃしなやかでしょう。
普通に舞っているように見えて、
岩ちゃんは「キョロキョロしてんな」と言い当てます。
さすが幼馴染阿吽超絶信頼関係……。
岩ちゃんを見て、微笑む及川サン。探してたのは、他でもない、岩ちゃん。
そこで「あの中だと一番及川がキレ―だよな?」なんて
松つんとマッキ―をフリーズさせるってどんだけ!!

その後、境内で二人きりになって、
毎年及川サンの舞を見ていたと言われテレまくる残念なイケメンw
恥ずかしさ余ってリンゴ飴買ってとねだると
既に買ってたってもうこの幼馴染阿吽(略)

二日前、実は岩ちゃんが及川サンの寝こみを襲って、
我に返った時には及川サンが笑っていたという状況だったようですよ。
冒頭の及川サンのシャツのボタンが取れかかってて
岩ちゃんの切羽詰まった様子がわかりますぐわぁぁああああ!!

肩にもたれてわざと下衆い言い方をするのも、岩ちゃんには御見通し。
そんな及川サンに欲情しちゃう岩ちゃんも相当です。
「どうしようもないね」なんて言いながらポツポツ想いを語り
手を繋いで過ぎ行く夏を見送るのでした。

切なくて甘くて、
“いつかきみが手を離す日がきても”なんて思って欲しくないくらい。
ずっとずっと、二人でいられますように。

そんな余韻を残しながら、奥付で「烏野メンバーでウォーリーを探せ状態」と
手書きで小さく書いていらっしゃったので急いで探しましたw

主将くんとさわやかくん、トビオちゃんとチビちゃん、ノッポくん(一人?w)
ヒゲちょこと守護神…で合ってるかな、どうかな。
こんなサービスも嬉しかったですが
舞っている及川サンのふつくしさ…!!
そして岩ちゃんの漢っぷり…!!

ホントもう末永くお幸せに。
キミたちの幸せは私の幸せでもあります。

6

むぼち

私も、初めて読んだ『ハイキュー!!』同人誌が、こんな神本だなんて、自分は幸せ者だと思いますが、決して「運」ではないと分かっていますよ!
東雲さんの、このレビューあったればこそ、ですからね。

この本を読んで、自分の黒歴史青春時代まで美化して回想してしまいました。

ところで、烏野メンバー、私には今のところツッキーしか探せていません。
東雲さんの探しだされたメンバー名をヒントに、再挑戦してみます!

青春の甘苦しさが、沁みる

懐かしくて、どこか哀しい夏祭りの雰囲気が、刹那の青春に身を置く二人には、これ以上なく相応しい。

私が初めて買った、及川くんと岩ちゃんの『ハイキュー!!』同人誌です。

それぞれが、御神楽を舞い、太鼓を打った後、そのままの出で立ちでの、一時の逢瀬。

祭りの喧騒から少し離れた境内に座って、手をつなぎ寄り添い合う姿は、それだけでも絵になります。

交わされる言葉はまるで独り言のようで、ただ居るだけで二人の心は通じ合っているんだ、と言わんばかりです。

でも、そこにあるのは恋の憧れだけではありません。
「岩ちゃんのザーメン飲みたい」(及)、「勃ちそうだ」(岩)という台詞が、十代の生々しい欲望を表していて、ドキリとさせられます。

はち切れそうな思いを抱えながら、ただ手をつなぎ寄り添う二人を見ていると、甘さの欠片もなく、しょっぱくてひたすら痛かっただけの我が青春までもが、なんだかとても貴重なもののように想い起こされて、切ないの何の。

「死にたい。こうやって、」という独白も、十代の感傷が言わせたと思えば、決して大げさにも、不謹慎にも思えません。
思えば、あの頃ほど、性と死が身近だった時代はありませんでした。

痛いほど感じ易かったあの頃に、二度と戻りたいとは思いませんが、遠く離れてしまった今、若いという事は、それだけでとてつもなく美しいのだと思えます。

こんなことを考えるなんて、私も年を取ったなあ、と思いながら、何度も何度も、読み返しています。

5

東雲月虹

むぼちさんのハイキュー‼本の初めてが
キヅナツキさんなんてラッキー過ぎです!!
(いえ、私的についそう思ってしまったのでw)

岩ちゃんと及川サンの二人にしか共有できない時間が
そこには流れているんだろうなと思うと
なんかもう叫びたくなりますよね…。

若い二人のパッションと私たちの置いてきた何かが符合しそうで、
でもやっぱり彼らには到底及ばないような気がしてしまいます。

私も何度も読み返してしまいますよ!
神評価、ありがとうございました!!

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