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霞が関ラヴァーズ。題名でやられました。
お堅いですね~。
でのその堅苦しさにぐっとくるんです。
御手洗も、逸見も、素晴らしい。是非この2人の官僚に国を動かしてもらいたい!!!素直にそう思えます!!!
いつき朔夜先生の無理のないキャラクターや、エピソードが本当に大好きです。
今回も、現実離れしたエピソードや、わざとらしいキャラクターが全く無かった。自然です。
少し物足りなく感じるという感想を持たれる方も、確かにいるだろうな、とは思います。
でも、ここまで自然なストーリーと無理のないキャラクターを、気取らない文章で書ける作家さんてあまりいないです。
番外編の二人も、とっても好感が持てました。
ドキドキ感でいえば本編を上回っていた気もします。
だからこそ!!!!!!!!!!!!!!
ちょっとページ数足りなくないですか!!!!????????
あんなにさらっと終わらせないで欲しかったです。
せめてあの二人で、その後の話に20ページでもあれば、満足度がもっと…という贅沢を言いたくなります。
しかしそう思わせるキャラクターたちに乾杯…、ということで神です。
何なんでしょうねえ。このフォトジェニックっていうかカメラ目線。こんなイケメンスーツの二人に「ねえ、買って」みたいに見つめられたらそりゃ「はい。買わせて頂きます。」ってなりますよ。高階佑さんのスーツ男は本当にかっこいい。
帯の「エリート官僚BL(ハートマーク)」はちょっと恥ずかしかった。でも内容は正にその通りなので何も言えません。とても簡潔に表しています。官僚もののBL小説を2冊続けて読んで、恥ずかしながら官僚の世界について知ったんですが、官僚になるだけでも相当なエリートなのに入ったら、たった一つの「事務次官」という頂点をめぐっての正に椅子取りゲームが繰り広げられるんですね。しかもなれなかった残りの同期は退庁するとか・・シビアー!まあ天下りするんでしょうが。
そのエリート中のエリート、省庁の同期のツートップが恋人になるなんて、やっぱりBLは楽しいぜドリームだぜ!と思ったのでした。パラレルワールドみたいなものだと思えばわりと何でも受け入れられます。
受けの性格がカタブツのエリートっぽくて良かったです。初めてコトに及ぶ時も十分下調べした上で「俺がネコということか」とか「俺がお前に勃つかどうかわからないから受けでいい」みたいな発言がやたら男らしくて笑えました。さすがエリートです。結局感じまくってたのはお約束です(笑)
私が求めるBLそのものって感じの作品でした。
絶対「神」っていう心をぐらぐら揺さぶられる作品も大好きですが、そういうのばかりでは疲れます。ちょっとした空き時間に、サラッと読めて、いい気持ちにさせられる毒の少ないBL、というのが一番量を求める作品です。が、意外とそれがない。小説だと、まず文体が気に入らないと読み進めるのが苦痛だし、あまりに悲しくて泣きじゃくるような作品は、そういうのを読みたいっていう時に気合い入れて読みたいし(電車の中で泣かされると困る)、程よくほっこりして満たされるというのは、意外と難しいのです。
が、これはその条件を満たしておりました。そこが物足りなさを感じる要因になるのかもしれませんが、私は大満足です。
番外編は、確かにこれ雑誌で読んだわ! と気づきました。スピンオフが表題作になるって珍しいですね。おっさんと介護士のラブはもっと見たかったかな〜。
でも、満足しました。
初読み作者様です。
官僚とか、同僚とか、ライバルとか、相棒とか、スーツとか、お堅さとか、お仕事ものとか・・・そんな作品を読みたい気分だったので、あらすじを見て購入しました。勿論、ある程度の年数共に過ごしていて・・・というシチュエーションも私の重要な萌えポイントであったので、決め手になりました。
あとがきを読んで知ったのですが、この作品は、雑誌掲載した作品のスピンオフなんだそうです。
雑誌掲載作品(掲載時作品から大幅改稿されているようです)は後半に収録されていて、スピンオフである表題作のほうが前半に収録されています。そして内容もたっぷりです。
お仕事描写もしっかり描かれていて、また、受け様が生真面目で、黒髪で・・・という点、個人的にはとても嬉しかったです。
それに、なんといっても2人が結ばれる時の流れもドキドキ萌えました。
ロマンチックで、でもただ甘々なだけじゃない、ちょっとした社会派ドラマのような感じもあったりして、読み応えのある作品でした。
先が気になってどんどんページをめくり、一気に読んでしまいました。
また、後半に収録されている作品も、ちょうど時系列的に「霞ヶ関・・・」に絡んでいるので、楽しく読めました。
どちらも美形のエリート官僚が「同期として出会って、最大の強敵にして、最高の相棒になる」表題作はおもしろかったです。
高名な画家の父と元アイドルの母を持つ御手洗に、地方の公務員家庭で育った一橋大出の逸見、入庁早々の研修で二人はお互いに一目置くようになり、互いに切磋琢磨しながらキャリアを積んで行くのですが、、、
まず、この二人のキャラクター設定のBL的ゴージャス感の盛り具合が絶妙。
御手洗のスペックだと、ともすれば自信満々のオレ様男になっちゃいそうなところが、財務や経産省を落ちて第三希望の厚労省に来て、恋愛に関しては玉砕より友情を選んで自己完結しているヘタレ。
逸見は、真面目で、出世街道の上位を走っているけど、御手洗が隠している恋愛感情はもちろんのこと、自分の中にある御手洗に対しての感情にも全く想像がつかない鈍感さん。
こんな二人が、ようやく恋人同士になっても、その行為は妙に理屈くさくてすんなりとは甘くはならない。
普段はあくまで仕事優先で、やっととれた休暇で出かけた先は御手洗家の別荘だけど、半分は掃除のために行かされた感じ。
と、他にもいろいろなエピソードのあちこちが、スーパー過ぎず、ハード過ぎず、さくっと気持ちよく読める。
後半は、御手洗が査察のため潜入した先での出来事で、この雑誌掲載作から派生したのが表題作になっているとの事だが、この話、これはこれで、ここに一緒に入るしかないのはわかるけど、ちょっと駆け足で物足りないかな。