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表題作あの頃、僕らは三人でいた

片岡希実,高校時代からの親友で帰国子女
岡崎春,経済学部の大学生,20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

片想いが三つ——。正三角形を成す大学生三人の、青春ラブストーリー。

3/13追記
かなしくて。でもいとしくて。(仮)タイトルより変更

作品情報

作品名
あの頃、僕らは三人でいた
著者
愁堂れな 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199007880
2.2

(11)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
1
得点
18
評価数
11
平均
2.2 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数1

センシティブ=豆腐メンタル?

珍しくセンシティブ系に挑戦されたと
愁堂さんのあとがきにありましたが
センシティブというよりヘタレ??
登場人物の三人が三人とも
切ない片想いをしていていますが
健気さよりもズルさやエゴといった
人間のダメな部分の方がクローズアップされており
イラッとしつつも共感できる部分もある作品でした。

大学生の春(受け)と帰国子女の希実(攻め)は
高校時代からの親友。
そこへ、希実のロンドン時代の友人で留学生の
ギルバートが加わります。

春(受け)はギルバートのことが好きで
ギルバートは希実(攻め)のことが好きで
希実(攻め)は春のことが好き。

一番セコいのがギルバートで、
希実の気を引くためわざと春にベタベタ触ったり、
春にフェラさせてその写真を希実に送ったりと、
とにかく清々しいほどのエゴイスト。
希実にフラれたら即効で国に帰ってしまうヘタレでもあり、留学を何だと思ってんだと小一時間

ヘタレといえば希実も相当なもので、
春にフラれたら即大学をやめて
音信不通になってしまう恋愛脳で
勉強を何だと思(以下略)

春は春で、
何でも自分に合わせようとする希実のことを
『重い』と敬遠したり、
ギルバートに想われている希実に嫉妬したりと、
BLの受けにしては攻めの扱いが雑すぎるのが面白いです。

三角関係の拗れ具合がなかなかリアルなだけに、
ラストに希実と春がくっつく展開は
ちょっと都合がよい感じもしました。
しかし希実が、春と会わない間に手当たり次第に
セックスしていたことを告白する等、
最後まで美談でなく人間の弱さがありのまま
描かれているところは好みでした。

作家さんの意図したものなのかどうかは分かりませんが、ちょっと冷めた視点のセンシティブドラマに仕上がっているように思います。

7

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