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月光坂の花屋敷 秋

gekkouzaka no hanayashiki aki

月光坡的花宅邸

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表題作月光坂の花屋敷 秋

小鳥遊,官僚,花屋敷の下宿人
柏木幸哉,会計士,花屋敷の家主

その他の収録作品

  • 花ざかりの家(描き下ろし)

あらすじ

月光坂の花屋敷に暮らすのは、
子どもがいながら男に抱かれるのを好む大人の男と、
その男に片想いする男。
そして、そんな男に恋している少年。
三人の想いが複雑に絡み合いながら、
求めるものは──…

花に囲まれた屋敷で、新しい時間が流れだす。

作品情報

作品名
月光坂の花屋敷 秋
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
月光坂の花屋敷
発売日
ISBN
9784813030775
3.9

(92)

(37)

萌々

(27)

(16)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
18
得点
348
評価数
92
平均
3.9 / 5
神率
40.2%

レビュー投稿数18

切なさに泣ける完結巻

『月光坂の花屋敷 春』の続編で、こちらで完結となるシリーズ。狡くて弱い大人の恋。

もうこれ、表紙からグッとくる。自分の中では文句なし、の神作です。
風に吹かれながら、幸哉に向けて手を差し出す小鳥遊と、その小鳥遊の目を見返す幸哉…前巻では交わってなかった目線。。

この巻も序盤から切なさマックスです。号泣はしないんだけど、目にじわっと涙が浮いてきちゃう系。とにかく泣けるんだ…

小鳥遊が眼鏡を外して呟く「つれえ…」に思わず泣きそうに、、
「俺を好きになってよ」って、自分が何度も何度も心からぶつけて来た言葉を、愛してる人の息子から言われるなんて( ; ; )

結人から小鳥遊への告白も、断られても思わず縋り付いてしまう結人の姿に、涙。
「たばこはやめえたほうがいいよ。長生きできないし」ーこの言葉に含まれてる幸哉の想いに、涙。
そしてそれに対し「昔の俺なら今のでやめてたな でも今はやめられないでしょ まだ俺に心がないのに」って返す小鳥遊の想いにも、涙。

で、最後の海岸での二人のシーンがもうね…自分からどんどんどんどん不幸になっていこうとする幸哉を、「最低なあんたを愛してる」って言い切れる小鳥遊ーーーー!!!

「あんた」呼びだし、なんだか生意気ではあるんだけど、しっかり見えるその愛がね、めちゃくちゃいいです…(ああ語彙力)

秋になったら、また読み返したくなっちゃうんだろうな。

0

自己評価の低い男を愛するには強い気持ちが必要

自己評価の低いおじさん(受)とイケメンの話。
多分、続き物ですよね?最初の話を読まずに読んだんだけど、背景はなかなか難しそう。
片思いの男の子供を育てている、誰とでも寝るおじさん幸哉。その片思いをしていた男の影をずっと引きずっているのもあり、自己評価が低い。
そしてそんな男に惚れた小鳥遊。冷たくされても嫌いになれない。
そして息子(14)。

幸哉の自己評価の低さには、正直そこまで自分を責めなくてもと思う。普段は天然な感じでホンワカしてるのに、小鳥遊からの愛情にはなかなか厳しい。
でも小鳥遊が幸哉にどんな扱いを受けても好きでい続ける強い気持ちを持ってた。そのおかげでハピエンになれたと思う。
小鳥遊が一途なイケメンなところがカッコイイ。
幸哉の自己評価の低さが改善されるようにこれからも愛し続けて欲しいです。

0

小鳥遊よかったね

木下先生か描かれる黒髪長身クールイケメンがめちゃくちゃ好きなタイプでして。
本作では、小鳥遊がいい。
メガネ越しではあるけれども、いいお顔をたくさん見せて頂きほくほくでした。
おまけにこのタイプはスタイルも良いので、ずっと見ちゃう。
そしてこのタイプは、無愛想だけど、愛が重いしね。好きだわ〜。

お屋敷がステキですわね、この2人どうなるのかしら、とぐいぐい読んでいましたが、だんだん幸哉にイラっときてしまいましてw
それでも、そんな幸哉のことをわかっていてもずっと好きな小鳥遊から目が離せず。
「辛い〜」とまで言うくらいなのに、それでも好きなんだから応援せずにはいられませんでした。

や〜どういうくっつき方をするかと思いましたが、ドラマチックに、2人ともしあわせそうでよかったです。ほっとしました。

0

よかった!

前巻では、なかなか複雑な大人の恋だなぁ…と感じましたが、今回は、幸哉も小鳥遊も幸せになってよかった!
やっと両思いになり、まるで新婚のような2人が可愛くてにんまりしてしまいました。

気持ちが繋がらず、体だけの関係であった前巻の2人も好きなのですが、やっぱり両思いカップルはいいですね。

回想シーンで、若かりし頃の小鳥遊が幸哉とエッチした後の場面で出てくるのですが、若いときの純朴な雰囲気の小鳥遊も可愛くて好きだなぁ。
笑顔がキュートです。

くっついた後の2人の話ももう少し読みたいなぁ。
痴話喧嘩したり、デートしたり、まだまだ2人の話がどこかで読めますように。

0

些細な点が…、いや、些細か?

おわー、気になる点がー。
残留決定なのだがー。

春を読んで疑問に思っていたことが、えー。すっきりしなかったです。
盛大にネタバレしますので、未読の方はご注意をm(._.)m





まず死んだ友人。
もともと病気持ちだったんですね。
それでかおりのことが好きで付き合っていたと。子供ができて焦って、雪哉に相談して、雪哉が全部ひっくるめて面倒みることにした、と。
そうだったのかー。てっきりわたし、かおりに惹かれる友人に先んじて雪哉がかおりに求婚したせいで、友人がこころを病んでしまったのかと思ってました。夏目漱石の世界。
そうなると前回小鳥遊がかおりに事情を聞きに行ったときに語られた内容は、全部作り話だったということですか?
でもそうだとしたら、春の前半にあった回想シーンのかおりがよく分からない。かおりが「雪哉君は遠くで眺めとく系で結婚とかしちゃだめなタイプだった」的な台詞を言ってるところです。
遥斗と付き合っていて子供も遥斗の子供だって認識してるんですよね?それで雪哉とは「便宜上の夫婦」ということではないの?何というか、この回想シーンのかおりの台詞だけ見ると、小鳥遊に語られた「熱心にアプローチされて結婚した」という方が正しく思えてしまう。
ということは、かおりと遥斗付き合って子供できる→遥斗「子供ムリ」雪哉「僕に任せとけ」→雪哉、かおりに求婚。遥斗とかおり、別れる→かおり、雪哉の熱い想いを信じて結婚→かおり、雪哉からの愛情を感じられない結婚生活に不満→遥斗、死ぬ→雪哉とかおり、離婚。ということ?
フィクションで作者が提示していない部分まで知ろうとするのは無意味だとは分かってます。分かってるけど納得がいかない…。
かおりは遥斗と雪哉の間にあった話を知らなかったとして、そしたらもっとすごい女性ですよね。他の男の子供ごと結婚するとか。図太い。
まあ、この図太さがなければ、血縁関係のない父親のところへ子供を置いて出て行けないか…。

この点もすごく謎だけど、遥斗に話を戻します。
もともとウツだったのか、病気を気に病んでウツになったのか分かりませんが、すごく勝手な人間過ぎて…。子供の責任は取らないし、自殺未遂したり、自殺したり。さんざん迷惑をかけた相手に「愛してるから死なないでくれ」と言われた翌日に遺書書いて死ぬとか。本当に雪哉の気持ちに気付いてなかったとでも?善意だけで他人の子を妊娠している女性を引き受けると?
いや、もういい。死んだ人はいいけれど、雪哉もそこまで気に…病むか。病みますね。

かおりもかおりで分からないのです。自分の子、しかも雪哉とは血が繋がっていない子供を置いていくとか。雪哉がお人好しすぎて…。あ、でも忘れ形見として置いていってほしいという雪哉の願いを聞き入れたのかもしれませんね。

ふう、邪推に妄想、深読みし過ぎて頭の中が大変です。

そこまで遥斗のことで責任を感じるなら、雪哉が小鳥遊に手を出した軽率さが本当に軽率すぎですよね。自分はもうひとを好きにならないけど、自分に好意を向けている人間にちょっかい出してからかってやろうって…。
死んだ遥斗に届かない想いを抱き続けるのは雪哉の自由だけど、そこに小鳥遊は無関係なわけで、同じように届かない想いを抱く小鳥遊に自分を重ねるとか悪趣味にも程があるという感想しか出てこない。
だけど実際はそれは建前で、本当は救われたかったんだと思います。自分は愛した人を死に追いやってしまったけれど、まだ誰かに愛してもらえる、許してもらえると思いたかったんじゃないかな。
だから誰にでも「抱かれる」けど、小鳥遊には「抱かれたい」し、小鳥遊の腕の中だとほっとするんだと読んでる方は分かるのに、全然分からないんだなあ、雪哉。

さらに深読みするなら、小鳥遊が「自分は遥斗の身代わり」と言っていましたが、どちらかというと精神的には同じように苦しむ雪哉の分身的存在なんですよね。
誰彼構わず抱かれるのは別に遥斗に抱かれる代わりとは思えなくて、むしろ遥斗への贖罪のために自分の身を汚し続けているようにしか見えませんでした。何というか死んでしまったので何とも言えないけれど、遥斗に雪哉が抱かれてたがっていたようには思えなくて。
より一層深読みするならば、遥斗の子供を育てながら、自分は生産性のない行為に耽ることで「何も生み出さない自分」を再確認しているような。とにかく自傷行為に近いものに感じてしまいました。
その中で小鳥遊とだけは何か意味が違って、自分と重なる人間に抱かれることで汚れた自分を浄化するとか、深読み怖いですね。どこまでも果てしない。

最終的にはいいように収まりましたが、うーん。
遥斗、嫌なやつでしたね、ほんと。

2

攻めがいい男だ

こちらの作品は「春」が上巻、こちらの「秋」は下巻にあたります。

ついに幸哉の息子・結人が小鳥遊に思いを伝えるけど、いかに小鳥遊にとって幸哉が特別であるかを知らされ、きっぱり振られてしまうところからスタート。
あぁ…。

そして幸哉の背負う過去が明らかに…。これがねぇ。。。幸哉の愛が枷となってしまい愛する人(遥斗=結人の実親)を自殺へ追いやってしまったというもので、それがずっと幸哉の枷になっていて。
自分の愛が遥斗を死なせた、自分の心が愛する人を追い詰めたと思って、自分の心は無いもの、心なんて一番信用ならないものとして生きてきた幸哉が小鳥遊の心の機微や息子の恋心なんかに気づく訳ないか…と納得しました。
息子に対してお前の恋を応援すると言って拒絶にあい、小鳥遊に対していつか(息子を)好きになってあげてと言って「サイテーだな」と罵られる幸哉が「誰ひとり幸せにできない 馬鹿だなあ 誰もそんな事 僕に望んでやしないのに」と自嘲するシーン。

その後に描かれる亡き想い人・遥斗とのかつてのやり取りに繋がります。
「かおりに子供が…僕には無理だ…病気だし育てられない 幸哉 助けてくれ」と好きだった遥斗に縋られた事がただただ嬉しくて「僕がかおりさんもお腹の子供も君も幸せにするから」と約束した過去。「幸せにしたい」「助けたい」という気持ちからそう言ったのではなく「好きな男に頼られた嬉しさ」のあまり引き受けたけど結局はやがて遥斗は自責から精神を病み死んでしまった…。うわー、うわーーー、そりゃ幸哉の心も死ぬわと思うけど、重要ポイントだと思うのでもうちょい詳しくそこらへんの三人の事情を描いて欲しかったな。

幸哉が昔っから、つまり遥斗やかおり達と出会う前から人の心が判らないタイプだったのか、それとも遥斗の死で自分の心はないものと思うようになったから、ああいう人の心が判っていないような言動をする人になっちゃったのか…そこらへんもはっきり描いてくれていれば良かったと思う。私は後者だと判断したのですが。

幸哉がおそらく初めて小鳥遊と寝たと思われる時の、(ゴムなんかいいのに)という幸哉に対して「男としての義務ですよ。」と答えた小鳥遊とそれを健全で可愛いと笑って、お互いに頰を染めながら、あぁ…好きだなぁと思うシーンが好きです。ここが一番好き。
小鳥遊に対して長年、不誠実な態度を取り続けてきた幸哉だけど、幸哉はこの小鳥遊の率直さと健全さに救われて生きてきたんだなぁって思えて。(庭の桜で首を吊る云々のくだりで「小鳥遊君っていい子だなぁ。」と笑うところも同様です)
多分、愛する人の忘れ形見である結人への愛情と小鳥遊の存在がなければ、幸哉はとっくにこの世の人ではなかった気がします。

がらんどうな自分をこの世に繋ぎ止めてくれている存在として、己の狡さを自覚しながらも手放せなかったんじゃないかなと。ずっと手を差し伸べてくれ続けた小鳥遊を。
でも「小鳥遊だけは堕としたくない」と自分のいるような空虚でがらんどうの世界にこの健全な青年を引き込む訳にはいかないと、わざと嫌われるような事をしたんだろうなぁって思いました。「心だって簡単に捨てられるんだから」と自分の心を殺しながら。

最後、息子の前にいかにも事後といった風情でほかほか風呂上がりの二人がお出迎えする様子…あれは結人がかわいそう…。あまりにもデリカシーが無さすぎると思うの…。

2

春と秋で完結

「春」に続く完結編。



冒頭、小鳥遊の片想いの相手が自分の父親と確信したらしい結人が、思い余って?小鳥遊に告白。小鳥遊はきちんと受け止めますが勿論拒絶です。そりゃあもうスッパリと。ここで親子絡みの三角関係のセンはなくなって、少しホッとする。
続いて幸哉の囚われている過去のいきさつが明かされます。確かに重い。
でもここでも手を差し伸べてくる小鳥遊に対して、心は閉じたままでまた躰だけ投げ出してくる幸哉の残酷さ、優柔不断さ、無気力さが描かれます。
3人でいる時や結人といる時の幸哉はぼんやり。結人は多分イラついたのでしょう、幸哉に小鳥遊にフられた、小鳥遊は父さんが好きだから、と言葉を投げつける。
ここで見せる幸哉のゾッとするような目付き!
そして小鳥遊を誘う薄笑い!
ここに来て幸哉の底知れなさも描かれて。
ここでは結人の真っ当さが眩しい。幸哉のゆがみを一刀両断の『小鳥遊は父さんのモンじゃねーよ!』のひと言。それを言われてもまだ間違う幸哉…
幸哉には心底イラッとしますが、小鳥遊は諦めない。そして遂に心も手に入れる。急転直下のハッピーエンドなのですが……。
どうもよくわからない点もあり。例えば遥斗とかおりの関係とか、どっちが先だったのかとか、なぜ離婚の時幸哉が結人を引き取ったのかとか。枝葉部分といえばその通りなのですが…。

こんな底知れぬ話をいつもの優しいタッチで綴る作者木下けい子さんの力量というか狂気というか、「ダーク木下けい子」を感じてそれが非常に興味深かったです。

〈おまけ〉描き下ろしにて、家でいちゃいちゃの小鳥遊と幸哉。結人の前でもお構い無しで、ソレとってもイヤ!

6

お願いだから こんな駄目な僕を

物語終盤の回想シーンに、おそらく二人が初めて体を重ねた時の やり取りの描写がある。
小鳥遊(攻め)の背中が 綺麗だなぁ・・と、手を伸ばす幸哉(受け)。
ゴムなんて(気にしなくて)いいのに、という幸哉に「男としての義務ですよ」と、赤面しながらも言い切る小鳥遊。
なんて健全で 可愛い と、眩しそうに 愛しげに彼を見上げる幸哉。
ここの場面が たまらなく好きで、何度も 何度も読み返してしまう。

この巻では、結人(幸哉の息子)と小鳥遊のこと、幸哉が頑なに 小鳥遊の想いを拒み続ける理由が掘り下げて描かれている。
そして、概ね冷静で 飄々としていて、でも一途に幸哉だけを恋い慕う小鳥遊の、珍しく弱さが剥き出しになっている場面では ひどく切ない気持ちにさせられる。

「僕は大体 いつもおかしいんだよ」
こんな風に自らを評する幸哉も、背中に哀愁を漂わせているかと思えば 大胆に小鳥遊を誘ってきたりと、不思議な魅力を放っている人物だ。

この物語に描かれているような、
大事な人の幸せを願うが故に 足枷にならぬよう、故意に相手が傷付く言葉を選んで投げつけ 自分をも陥れるような、悲しい恋は出来ればしたくはないし、
面白半分に誘惑され 叶わぬ想いを抱く身を憐れまれ、嫌いになって とまで懇願されても 好きで、好きで どうしようもない、みっともないくらい必死な恋に 自分はこの先 落ちることもないだろう。

けれども、そんな恋の一部始終を この作品で読めたことは、本当に幸せだと思う。
生きていくことは、愛すること 愛されることなんだなぁ。

5

幸哉さんはザンコクな人ですけど

四巻続くと思ったら、完結してました。そうか。
小鳥遊くんが、本当にいい子だなあ。
受けよりも攻めに肩入れする派なので、いい攻めに出会うと嬉しくなります。
幸哉さんは本当にダメでずるい人ですが、弱くていい人なんですよね。
悪い人を演じようとして演じきれていないような。
しかし、本当幸哉さんは残酷ですよね。小鳥遊くんの想いを知っていて、ずっともたれかかっていたんですから。
表紙の差し出された小鳥遊くんの手を取ってくれて良かった。

遊人くんと日下部くんの今後にも期待しております。

古い家屋と花に満ちた庭。
舞台も素晴らしいですね。
こういう風景たまらないなあ。

1

大人の脆さと儚さ、強さ

 小鳥遊が見合いをすると聞いて動揺する結人ですが、小鳥遊、幸哉、結人の3人のいびつな関係の中で最初に口火を切ったのも結人でした。
 小鳥遊からは当然振られる結人ですが、結人の出生の秘密が少しずつ分かってきます。

 私は、遙人のことが分かってから、幸哉は前よりも自堕落になり、いろいろな人と体を重ねることが多くなったように思いました。遙人との間にあったことがずっと幸哉をこんなにも苦しめていたとも思いました。結人も小鳥遊もどこにも逃げられないけれど、幸哉は自分で自分のことを決められる、そんなところに大人の脆さがあるのかななんて思いながら読みました。この先も幸哉の中で遙人のことはずっと残っていくのに、それごと愛せる小鳥遊はやっぱり強いです。
 結人が自分の秘密を知るのはもう少し先のことになりそうですが、お屋敷の中にはこんなドラマが隠されていたように思いました。

1

じっくり甘さが加速して


【春】を読んで、話がまだまだ序盤だったこともあり、あまり萌えられなかったのですが今回はしっかり木下worldに浸らせてもらいましたvV
後半からの加速がすごく良かったです。じっくりしっかりとあまい2人を見れてときめきが止まらなかった…!
木下先生の攻めさんは、一途で硬派でちょっと意地悪。
秋は少ないですが後半エッチシーンも有りますので、そんな攻めも楽しめて、満足出来ました♡

0

幸哉とは『幸せ、かな』と読む。

他の誰かの優しさより愛しいあなたの我が儘を。

表情の読めない顔で不特定の男たちと気持ちの繋がらないSEXをする幸哉は同居人の小鳥遊の自分への想いを知りつつ体の関係を続けています。
幸哉の息子は小鳥遊に片想い…という片想いクロニクルの後編。
春夏秋冬いくかと思いましたが春の次は秋で
終わりましたね。
良かった…小鳥遊の長い春が終わって←

木下けい子さんの描く攻は本当に辛抱強い(泣)
辛抱とすら思っていない例利な風貌に優しさと柔らかいあまい想いをひそめている年下攻:小鳥遊。
【春】を読んだときも、今巻で自分に告白する結人に自分の想いを重ねてしまってため息をつく姿にも、これほど果てしない片想いはないのではないだろうかと思いました。

幸哉を愛おしいと思う感情はこの十数年で毎日すくすくと育ち、明らかになった幸哉の過去を前に胸の中で、ますます絡まり始めます。

その一途なワンコに追いかけられている幸哉。
過去に好きだった人の死で彼は他人と純粋に自身を重ね合わせることができずにいます。

恋をした男の信頼を得たことで逆に失ってしまった幸哉の心の虚ろな部分と素直に寄りかかろうとしない不器用さを持ち合わせた危なっかしい人。

好きだった男:遥斗の息子を育てるために生きようとする一方で、どうしても強くなりきれない部分がある。
その生身の部分と見せかけの大人な顔を小鳥遊に見せて、気持ちにこたえられないと態度にしながら、今後の決断を小鳥遊に求めるんです。

ずるい。
ずるい男です。

でも、そんな自分をいちばん許せないのは自分、とばかりに目を伏せて笑う幸哉を読み手として嫌いにはなれなかった。

木下けい子さんの描く濡れ場はそれほどエロさを感じないのに、幸哉の罪悪と自嘲の入り交じった笑顔が妙に艶っぽかったです。

小鳥遊が亡くなった遥斗に対して憤る場面がありますが私的にはこの場面が、先を変える局面だったのでは?と思います。

自分を許せない幸哉を小鳥遊は許した。
人から許されるのはとても嬉しいことです。

嬉しいけれど、葛藤がないわけではない。
幸哉はそんな小鳥遊を『堕としてはならない』と手放そうとして他の男と会っているところを見せつけるは露骨に迫ったあとに冷たい言葉を投げかけるはと露悪的に振る舞います。

自嘲気味に『インラン』て本人は言いますが、そんな風には見えなかった。
演じきれていないのは小鳥遊にも伝わっていたと思います(笑)

大切な人を喪っても明日を生きるためには喪ったものの代わりになる『何か』が必要です。
小鳥遊が遥斗の身代わりなんかじゃないことに気づいているからこそ手放そうと決意をした幸哉もですが、身代わりでもなんでもいいからとばかりに幸哉の傍らに居続ける小鳥遊をついつい応援してしまう話でした。

来るものは拒まず、まして身代わりなんて本当は嫌ですよね。
でも結局、そんな幸哉を認めてしまうのは小鳥遊の我慢で、その我慢の根底にあるのは愛です。
愛がなきゃ我慢も妥協もできない。

時が流れるなかで傷が癒されることは当たり前のことではなくて、長い道のりを我慢づよく歩みをあわせた小鳥遊が幸哉を開かせていったんだと思います。

遥斗とのエピは正直、想定内でしたからそれほど私の中に悲壮感はなかったんですが、海でのモノローグで一気に喪うことの辛さと怖さが臆病に繋がりました。

人生を豊かにするのは『せつない』や『つらい』という過去の思い出だけではない、今と未来の『楽しい』を月光坂の花屋敷でふたりは実感しているハズです。

幸哉の『哉』って漢字は感動を表す助字として使われるそうです。
幸せかな…幸せだなぁ。ってことですね。

結人はちょいとつらいでしょうが(笑)
この結人がとても良い役割でした。
小鳥遊にも幸哉にも素直に向き合っています。
小鳥遊が結人の告白を断る姿も真っ直ぐで、結人の育ち方に影響を与えてるんだなぁと思いました。

結人にはキミには日下部くんと『楽しい』が待っているから、今しばらくバカップルにつきあってあげてね、と脇役スキーはエールをおくらずにはいられないのです。

4

僕の心

クラフトさんの、大洋図書さんのコミックスは、紙が良いから好き。
カラー口絵の発色もきれいだし、木下作品の、この白っぽい絵には、このつるっとした白い紙がほんとに良く合う。

お話は三角関係、実は死者も含んでの四角関係のグルグル物。
幸哉と小鳥遊と結人の3人が暮らすの家の中で、ぐずぐずとしているようで唐突に進むなんだかわかりにくい展開は、幸哉の、自分の心さえままならないのに、どうやって、どうして人と人は、愛し合ったり、関係を結び合わせていけるのか、その迷いそのもので、結局、季節毎に花が咲くように、咲こうとしている花は、いつか必ず咲くのだと。

このあとの、成長した結人の新たな恋のお話も読んでみたいな。

1

春から秋へ

ついつい長丁場な春夏秋冬が楽しめるものと思っていたので、タイトル表記に渦巻いてしまうものがありました。

結人の恋心に一抹の不安はありましたが、小鳥遊の無い袖は触れない潔さに子どもだからと濁してしまう事もなく。
対等に目線を合わせる格好良さに痺れてしまいます。
その分幸哉の鈍さが憎らしく、されど微笑ましく感じてしまう矛盾。
そうしてどさくさにまぎれてあっさりと晒される事実。
読者の推察力を逆手に、幸哉の過去をざっくりと省かれたのは残念で堪りません。
かおりさんを交えたど修羅場に立ち会えるのも読者の特権。
幸哉が心を殺してしまう前や小鳥遊に出会う前の姿、彼自身の中で渦巻く狂気を沈める瞬間までを、それとなくでも見たかったのですが、これもやはり意味深な言葉で察するしかありません。

そんな奥行に意識が向き過ぎたせいか気づけば残り少ないページ数。
ハラハラしながらBとLに辿り着き、こうやって人は癒されてまた人を好きになるんだなとほっとしたラスト。

手短にまとまり過ぎた悔しさはありますが、書き下ろしにてガス抜きされてしまいまだまだ問題山積みなこれからはきっと、いつか、どこかで。
なんて期待をしたくなります。

3

なんだかモヤモヤ

「月光坂の花屋敷 春」の続編であり完結編である「秋」。木下さんは作家買いする作家さんなのですが、最近どうもツボに入りません。

今巻で、「春」では分かりづらかった小鳥遊、幸哉、結人の三人の関係が明らかになり、また納まるべき場所に納まった感のある二人ですが、何だろう、もやもや感がぬぐえない。

小鳥遊、幸哉の二人の恋心が育っていった過程が分かりづらかったし、幸哉の遥斗(結人の実の父親)への贖罪の気持ちにいまいち共感できない。それでいて、小鳥遊と幸哉が結ばれる過程が急すぎて感情移入できなかったからかな、と。

いや、「こういうストーリーで描きたかったんだろうな」というのは分かるのですが、どうにもこうにもツボに入りませんでした。辛口の評価でごめんなさい。

ただ結人は可愛かった。まだ14歳で、子どもであるがゆえにまっすぐで怖れを知らない彼に思わず萌え。実はこの三人の中で精神的に一番大人なんじゃないの?と思いました。
結人の友達の日下部くんもナイスガイで、この二人のスピンオフが出ないかなと思ったりしました。

5

恋が実る秋、完結

「月光坂の花屋敷 春」の続き、実質的2巻目です、
この本から買うことがないよう、ご注意くださいませ。

春、夏、秋、冬、と続いていくのかと思っていたのですが、
夏を飛ばして意外にも2冊目の秋で完結。
( 出版社のHPを見ると、「月光坂の花屋敷」の完結を記念して、
製原画などの展示があるとのお知らせが出ていたので間違いないかと )

受けの幸哉が抱えていた過去は明らかになったし、
小鳥遊、幸哉、結人、3人がそれぞれの恋心を知ったうえで、
一応ハッピーエンドに落ち着いたけれど、
う~~ん、
わたしの気持ちはあまり…いや、全然晴れやかではない…です…。


前巻から出ていた部分を繋ぎ合わせていくと、
友達の遥斗に密かに片想いをしていた幸哉は、
その遥斗が恋してる女性(かおり)を奪うようにして結婚して、
だけど結局、奥さんのかおりと遥斗は不倫して子供(結人)ができて、
遥斗はウツが酷くなってしまって自殺…
…そんな過去が一番に思い描けてしまいました。
そして今回明らかになった、幸哉の言葉が引き金で…という過去。
本当に辛いもので、深い傷になっても仕方がないようには思うけど、
でも、結局それで幸哉も、
健全で純朴だった小鳥遊をいいだけ振り回して傷つけてきたんですよね…

結人の真っ直ぐさや、幸哉の親バカぶりや、小鳥遊の一途さと一緒に、
過去を断片的に謎解きのように見せていくことで、
柔らかな雰囲気の中で、上手く切なさと大人っぽさを演出しているけど、
根底にあるのは、相当にねじれてドロドロな話…と感じてしまいました。

男が男を好きになるって、やっぱりそれほど大変なことなのかな…

小鳥遊の長年の片想いと健気さを思えば、報われてよかったなぁと思うし、
幸哉への切実で変わらぬ想いはすごく萌える部分ではありました。

でも、幸哉と友人の遥斗の、弱さを見せながら相手にすがって、
それでいて、相手の気持ちを踏みにじることを平気でするところには、
すごく嫌悪感を抱いてしまいました。

あと、幸哉が息子の結斗をすごく大事にしていながら、
結斗から小鳥遊が好きだと聞いた直後に、
自分から誘って小鳥遊に抱かれるシーン、色っぽくはあったけど、
自分のことしか考えていない感じで、なんか悲しくなってしまったな。
(こういうことを平然とやるから、昔もかおりを遥斗から奪ったんじゃ…
 という想像が真っ先に浮かんでしまう…)

一番純粋な結人が、不憫なだけで終わってしまったのも、残念。
幸哉も小鳥遊も、想い人に振り向いてもらえない辛さをよく知ってるのに、
最後は結人の前でも構わず新婚のようなラブラブぶりだし…

ということで、
恋は実ってよかったけど、同時に大人の醜い部分をいっぱい見た気がして、
晴やかな気持ちには全然なれませんでした…

14

snowblack

江名さま、こんばんは。

実は私はこの作品、ちょっと違う解釈を持って読みました。

・友達の遥斗に密かに片想いをしていた幸哉
・遥斗はかおりに恋をし、二人は付き合う中かおりが妊娠。
・どうしていいかわからなくて幸哉にすがる遥斗、
 すがられたことが嬉しかった幸哉は、
 妊娠しているかおりと結婚する。

結人14歳、小鳥遊28~9歳、幸哉33~4歳という年齢を考えると、
結婚後に不倫をして妊娠出産というのは考えにくいですし、
まだ20歳になるかならずの学生時代におきたカップルの妊娠、
捨てられたかおりに熱心に迫って結婚した幸哉、
若い二人を温かく迎えた祖父母、というストーリーを考えます。
かおりの心情やその後の生き方はよく分からない点も多いですが。

当然そんな無理のある経緯の中で、遥斗は罪責感を募らせ
やがて追い詰められて自殺してしまう。
ただ遥斗の為に皆を幸せにしたかっただけなのに
その幼い選択の行き着いたところの悲劇を
背負って幸哉は生きざるを得なくなる……。
(ここまでの経緯は、小鳥遊登場以前におきたことと思われます。
小鳥遊が下宿して間もなくの場面で、すでに結人は3~4歳になっており
さらにはこの家には柏木が4人いるというセリフから伺われます。)

そんな幸哉にとって純粋な思いを向けてくる小鳥遊は
救いだったに違いなく、どうしようもなく惹かれていくが、
十字架を背負っている彼は、自分と同じところに
彼を堕としてはいけないと思っている。
でも弱い彼は、自分の思いを認めることもできず
素知らぬ顔で彼を突き放すこともできず縋ってしまう。

だから、結果確かにいいだけ振り回しているのですが
そして自虐的にそう自覚もしているのですが
遊び半分というよりは、彼の葛藤故のことかと……。
それはそれで、とても切なく痛ましいと私は感じました。

過去に関しては明確に書かれていない部分も多く
そこは読者が推測で補うしかないのですが、
その推測の仕方で随分印象は変わるのだなぁ、と
江名様のレビューを読んで改めて思った次第です。

長い曇り、のち、晴れ

前巻『春』は、切ないというより不完全燃焼の一冊だったので
この続編を楽しみにしていた。
春夏秋冬かと思ったら夏冬はなく、この2冊目『秋』でとりあえず一区切り。


東京の一角、月光坂の美しい庭のある古い屋敷には
3人の男が住んでいる。

家主の幸哉、
過去にとらわれ、身動きがつかないまま
体だけは男を求めずにはいられない。

学生時代からもう10年もその幸哉をひたすらに思いながら、
ここに下宿し続ける、小鳥遊。
体だけはつなぎながら、幸哉のどうしようもなさをわかりながらも
それでも彼を好きであることをやめられない。

幸哉の息子14歳の結人は、小鳥遊が気になっている。

結人は小鳥遊を、小鳥遊は幸哉を、そして幸哉は……
一方通行の思いの行き着く先には、過去がある。


もどかしく、面倒臭く、鬱々と話は進む。
実は小鳥遊が大切だからこそ、どんどんネガティブになる幸哉。
幸哉に、傷つけられて捨てられても
強くまっすぐにでも静かに想いを向ける小鳥遊の一途さ。

若いからこその結人のシンプルで熱い言動に突き動かされ、
過去の傷もあぶり出されて、
長い時を経た二人の関係はようやく変わる。


一見クールな黒髪眼鏡男子の小鳥遊の、可愛さ、
面倒臭い30男・幸哉の、恐れと痛みと切なさ……

時々コミカルな、微笑ましいというか木下さんらしい抜けを交えながら
ジリジリと静かに切なさが伝わってくるような物語だったのだが……
最後は、今までの展開はなんだったの?というような
バカップルになっちゃっている二人!!(笑)
まぁ、あんまりティーンエイジャーに呆れられないように
お幸せにどうぞ!

ちょっと残念なのは、なかなか魅力的だった脇役
結人のお友達の日下部君が、最後にちょこっとしか登場しなかったこと。
勿論、スピンオフですよね?木下先生!


こういう話って、絵の雰囲気があってこそだろうなぁと思う。
木下先生の絵は、うまい絵でも美麗な絵でもないが
柔らかな色彩と、男性のリアリティとファンタジーのさじ加減が
個人的には好きなのだが、それに同意して下さる方にはオススメです。



*この物語のもう一つの主人公は、この花屋敷かもしれない。
 季節の木々の美しいこのレトロな屋敷、実際に見てみたいが
 モデルがあるのだろうか?
 場所は、文京区本郷あたりだと思われるが……。
 場所柄、歩いて行けるT大の学生を代々下宿させていたという設定だろう。

*息子の名前が「結(ぶ)人」というのは、なんとも意味深い。

9

江名

snowblackさん、コメントと深い解釈ありがとうございましたm(__)m

確かにsnowblackさんの解釈の方が自然かもしれないですね(*^^*)
でも、明確に書いていないので不倫説も絶対ないとは言えないのかも?
ということで一応レビューはそのままにしておこうと思います。
過去がかなりキーになる話なので、
もうちょっと分かりやすく描いてほしかったなぁと、
改めて思ってしまいました(^^;)

でも、snowblackさんのコメントのおかげで、これから読む方や、
分かりにくいなぁと思っていた方には、よかったかも♪
改めてありがとうございました。

三人それぞれの切ない気持ち

このお話もここで一旦終わりなんでしょうか。
とりあえず、小鳥遊と幸哉との関係が今回しっくり収まった形になりました。

東京のかたすみ月光坂にある、四季折々に咲く綺麗な庭木がある屋敷。
人は『月光坂の花屋敷』と呼んでいる。
そこに住むのは男に抱かれたい男、幸哉。
そして幸哉を好きな男、小鳥遊。
そしてその小鳥遊を好きな幸哉の息子、結人。
その結人と幸哉との本当の関係も今回明かされます。

春編で3人の気持ちが向いている方向がなんとなくはっきりしてきて
小鳥遊の気持ちは真っ直ぐぶれることなく幸哉だけに向いているのに
幸哉といえば、自分の気持ちをどこまでも否定してしまう。
なのに嫌いになれなくて、自分の都合で抱いて欲しくなって・・・
だから小鳥遊に嫌いになって欲しいなんて・・・自分勝手。
だけどそんな自分勝手な幸哉のことが好きで好きで諦められない小鳥遊。
ゆらゆらとあっちこっちに揺れ動く幸哉の気持ちを
いつまでも見守り、待ち続ける小鳥遊。
今回もその幸哉の複雑で切ない気持ちとストレートではっきりした
小鳥遊の想いが絡まり合っては離れ、切れたり繋いだりしていきます。
そこに今度は息子の結人が加わり、一番若い結人が一番大人に見えました。

男(小鳥遊)を好きになってしまった自分。
愛する小鳥遊が自分の父親を好きなこと、
それだけでもかなり複雑な心境だと思います。
それなのに、父親や小鳥遊の気持ちを優先して
二人の幸せを願うことができるのは
幸哉がそれまで愛する人の忘れ形見を大事に育ててきた証。
かつて好きだった男が結人を残して逝ったあの時からずっと
幸哉の時間は止まったまま・・・
なかなか煮え切らない父親にカツを入れて
その背中を押し幸哉の時間を動かしてくれたのは紛れもなく息子の結人。
今回の本当の主役は結人なのかも・・・
その結人の友達の日下部、何かと結人の相談にのってくれるけど
この日下部がなかなか良い男で、人を見る目があるというか
鋭いと言うか・・・
いつか結人と日下部・・・なんてスピンオフも読んでみたいです。

それにしても、小鳥遊に抱かれている幸哉、色っぽいわぁ~
木下先生が描かれる男性の、けだるそうな半開きの目がたまらないです。

10

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