欲望渦巻くカジノに花開いた純愛

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表題作情熱的な恋のディール

天宮顕成、視察先のホテルの社長子息で総支配人
黒須十樹、東京都産業労働局に出向中の財務省キャリア

その他の収録作品

  • ラスト・コール
  • あとがき

あらすじ

欲望の渦巻く街・ラスベガスを視察のため訪れたギャンブル嫌いの十樹。そこで待っていたのは、一流のディーラーにしてカジノを擁する高級ホテルの総支配人――カジノの貴公子のような男・顕成だった。
嫌悪し遠ざけなければいけない場所で出会ってしまったというのに、顕成の魅力に抗いがたく惹かれてしまう十樹。しかしそんな十樹と顕成を狙う卑劣な罠が仕掛けられ……!?
愛と欲望の中で花開く、鮮やかな純愛の物語。

作品情報

作品名
情熱的な恋のディール
著者
御堂なな子 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048652766
2.5

(7)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
16
評価数
7
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

まるで王子さまのようなディーラー

2015年刊。
ラスベガス・カジノビジネスで成功を納めている世界的経営者の御曹司攻め×ギャンブルを毛嫌いしている国家公務員の堅物美人受け。

日本からカジノ招致目的で訪れている視察団の一人である十樹(とおき)は、偶然出逢ったカジノのディーラー・顕成(けんせい)に心奪われ、何かにつけて彼を思い出す。
それは相手の顕成も同じで、初対面からの十樹へのアプローチは口説きが甘ったるく押しが強い。
短期間で距離を縮めようとする中、途中であらぬ誤解が生じるが、巻き込まれたトラブルが上手く解決したうえで意地を張っていた十樹が告白、めでたしめでたしといった流れだ。

エッチシーンは多めで、十樹に思いがけないスパイの疑いが掛かっての取り調べエッチなんてのもある。
話全体は甘々なのでサクサク読めたが、もの足りない点もあったかな。

ギャンブルを毛嫌いする十樹の考え方の軟化よりも、とにかく顕成の華やかな描写が目立った。
容姿の端麗さ、父親の元でホテル・ゴールドで総支配人を務めつつディーラーとしての腕も超一流、またラスベガスの影・悪い噂を払拭したいと父親と共に頑張る姿はまるで王子さまのようだった。
一方、そんな彼に見初められた十樹だが、顔立ちが整っているとはいってもか細い容姿にメガネというキャラがか弱い女子のようだ。
慣れないラスベガスの地とはいえ、何かと顕成に手助けしてもらわないとならない描写が歯痒かったかな。

十樹には父親がギャンブルにのめり込んだ末に母親に借金を肩代わりさせた過去の怒りがある故に、嫌悪感の軟化は厳しいのは仕方がないかもね。
ただ、カジノゲームでの場面での、彼の名前にちなんでのルーレットの"黒・10"ジンクスは結構洒落ているなと思った。

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