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表題作青い鳥より

山隈武文, 公務員
目白学, 塾講師兼小説書き

同時収録作品君で最後(前後編)

名島健, 作家
古賀正宗, 編集者

その他の収録作品

  • ドラマCD「青年発火点」アフレコレポート
  • 青い鳥へ
  • 名島よ・・・
  • 君と最後まで
  • あとがき

あらすじ

塾講師になった学(まなぶ)と、役所勤めの山隈(やまぐま)。
七年経っても変わらず互いを尊重し初々しく慈しみ合う二人だったが、
ある日、山隈の甥っ子の小学生・蒼太(そうた)を預かることになる。
山隈にそっくりな蒼太を見ているうち、学の心にはある不安が芽生え……?

「青年発火点」七年後エピソード登場!
「火傷と爪痕」の古賀と名島の続篇も収録。

作品情報

作品名
青い鳥より
著者
雨隠ギド 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
青年発火点
発売日
ISBN
9784403664939
4.4

(76)

(43)

萌々

(24)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
336
評価数
76
平均
4.4 / 5
神率
56.6%

レビュー投稿数9

苦しみは一瞬

読後の熱が冷めません。
前半は特に、涙も止まらなかった。ふたつのカップル、どちらにもバリアみたいなものがあって、読み手はそこから先に入っていくことはできないような感じを覚えるのですが、そこがなんともクセになります。ぐるぐると悩み苦しむ間がほとんどなのに、そのあとの描写の一瞬でそれが逆転してしまうような気持ちになる。

たとえば、ものを作る方にとっては苦労される期間のほうが圧倒的に長く感じるものだと考えていたけれど、もしかしたら「苦労は一瞬、できあがった作品は永遠」なのかもしれないですね。

しばらくほかの何かは読めそうにない、そんな気持ちです。

『青年発火点』(2014)
『火傷と爪痕』(2015)
『青い鳥より』(今作)

6

hello again

『青年発火点』と『火傷と爪痕』の彼らに会える!
ということで、発売を指折り数え楽しみにしていました。

○青い鳥より
『青年発火点』から7年、
相変わらず仲良しの山隈くんと学くんです。

今作では、カッコいい山隈くんに引け目を感じている学くんが、
彼に見合う男になりたいと、ひとりもがいています。
そんな学くんを見守り、尊重しながらも
必要な時にきちんと寄り添い支えてくれる山隈くんの男らしさは
やっぱりすごくカッコ良い!(学くんは可愛い)
可愛い夜王の活躍もGJでした☆

児童書『青い鳥』のテーマに擬えて
幸せを見つける過程を一緒に楽しむということ、
それを探し続けることの大切さに気付いたふたり。
これから彼らが出会う風景は、
青い鳥より鮮やかな色をしているんだろうと思うと
幸せな気持ちが胸いっぱいにひろがる、そんな読後でした。

○君で最後
『火傷と爪痕』の後の古賀と名島、
相変わらずぐるんぐるんしているふたり(笑)のお話。

冒頭、古賀が名島の小説を読むシーンが印象的です。
名島が書いたものを読みながら、泣いたり釘付けになったり、
色んな顔をするのだけど、古賀はあくまで
名島から発信された言葉(小説)を、受信する側なんですよね。
『落葉』に出会った時から、そのスタイルは変わっていない。

だからこそ、名島は不安に思ったのだと思います。
書かなくなった自分を、古賀は好きだと言えるだろうか?と。
古賀のためだけに書かれた
ラブレターのような一冊を古賀の傍らに残し姿を消す名島、
それを手に取り立ちすくむ古賀の姿がすごく切なかったです。

恋が一方的なものならば、きっとそこで終わっていた。
でも、想い合うものであったからこそ
古賀は立ち上がり、受信する身から、想いを発信する側になる。
”好き”という気持ちを、名島が古賀に教えたキスで
名島に伝えるシーンが、すごくすごく良かった...
その後、きちんと言葉で想いを伝えた古賀に、
読み手のわたしもようやく胸を撫で下ろしました(笑)

描き下ろしでは、”会いたい”と”会いたくない”を繰り返しながら
”恋”を実感する古賀の姿が見られます。
きちんと”会いたい”と発信している古賀にニヤニヤしたし、
名島から出る言葉には、古賀と共にぞくっとしました。
(名島はやっぱり作り手・発信する側なんだなあ)


続きがあるのなら、また彼らに会いたい、
そんなふうにも思うけど、この一冊に十分満足している自分がいて。
でもまたいつか、彼らに会うことができたら、すごく嬉しいだろうな。
このシリーズを読むことができて本当に良かった、
心からそう思える続編でした。

5

ボーナスステージ

『青年発火点』と『火傷と爪痕』の続編です。
『青年発火点』の続編はこれ一冊でも読めると思いますが、『火傷と爪痕』の続編のほうは前作読んでないときついかな、と思います。

さて青年発火点7年後。高校生だった山隈と学は2年前から同居している社会人カプになっています。公務員の山隈、塾の講師をしながら小説を書いている学。そのふたりの住む家で、山隈の甥っ子を預かることになったという話。
甥っ子は生意気ながらも人の気持ちに聡い、山隈にそっくりないい子です。学はその子の面倒を見ながら、自分がいなかった場合の山隈の幸せな人生を想像して落ち込みます。
その考えから脱出するために取った学の行動が男前で、成長したなぁ…とじんわりしました。気分が落ちている学の「考えさせてくれ」にやきもきする山隈にも萌えました。
『青年発火点』はほのぼのしていて好きでしたが、続編のこっちのほうが私は好きでした。続編が読めてよかった。こちらの評価は神です。

『火傷と爪痕』のほうの続編。作家×編集。
受け攻めどちらも比較的わかりやすい発火点カプと違い、前作でも今作でも、この作品の攻めは個人的に理解しがたいキャラです。予想するとおりに行動しないキャラなので。
その攻めが、デビュー作以来書いていなかった作品を書き上げます。受けのために。その時点では理解できるキャラになった! と思ったんですが、その後の展開がやっぱり私の予想を外れてました。どうしてこうなる…。
想像と違うほう、希望と違うほうに行っちゃうキャラで、読んでいて受けと一緒に腹を立てるかんじでした。でも面白いんですけどね。
こっちの評価は萌×2。

4

火傷と爪痕の続編が読めて良かった。

「青年発火点」「火傷と爪痕」の続編。
「青年発火点」はもう本編だけで満足していたので、さらにご褒美でウハウハですが、それよりも個人的にはいまいちだった「火傷と爪痕」の続編を読めてよかったです。
チャラ男×生真面目は大好物なのですが、どうも名島さんの不誠実さと閉じすぎた感じがダメだったのです。
この続編を読んで、やっと自分が納得する位置に話が着地出来ました。
もし自分がもう作家でなくなったら……。
名島さんは一番不安だろうし(まとまってるように見えて、こう思う時点で相手に思われてる自覚がないのが切ない)すぐ答えられなかった古賀さんも切ない。
でも、雨降って地固まるで、良かった良かった。
本当、こっちのカプの方が危なっかしくて怖いです。

うまくまとめてくださって有難うございます!
夜王も痛い目に遭わないように気をつけてね。

<追記>一番衝撃受けたページを忘れておりました。ドラマCD、キスシーンってガチでやってるんですか??え?違いますよね??

3

学かわいい

悶えながら読んでなかなか先に進めませんでしたw
夜王ってww大人になった蒼太見てみたい(*^o^*)
学が山隈との将来の事を悩んでしまうところはこっちまでうるうる(T^T)ゲイカップルは必ずぶち当たる壁ですね。。
はー、山隈に誘われるとわーいやったーって思ってる学可愛すぎる…お尻気持ちいいって暴露しちゃう学可愛すぎる…!!
名島×古賀カップルは大人ならではの葛藤とかあってぐるぐるしてたけど、これはこれで良い話だったかな。
でも名島、恋人に無言で逃亡は止めてあげて。

1

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