淫雨に溺れて

inu ni oborete

淫雨に溺れて
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
4
得点
45
評価数
16件
平均
3.1 / 5
神率
25%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
シリーズ
ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784041041826

あらすじ

書道展を控え、アルバイトを雇うことにした書道家の善。だが、面接に来た湊はスウェットにサンダルと印象最悪。けれど、湊が時折見せる淋しげな表情の裏には、淫らな秘密があって…。

表題作淫雨に溺れて

神代善,書道家,27歳
吉沢湊,事務雑用のアルバイト,20歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

いろいろ納得いかないとこが

雑用のアルバイトを募集していた書道家の善(攻め)の元に、スウェットにサンダル、という出で立ちの青年が応募してくる。雇ってはみたものの、その青年・湊(受け)は事務仕事は苦手だしタメ口で、なかなかとんでもない。しかし素直で心根が優しく、善は思いがけず惹かれていくが、湊には隠された事情があるらしく…。


書道家の攻めと、そこにバイトに入った貧乏な受けの話です。
笠井あゆみさんのイラストもあり、やや耽美な雰囲気です。書の世界、雨に打たれる受け、金のため人に言えないことに手を染める受け。そんな耽美調な雰囲気の中に、すごく現代的な描写が混ざるので、ちょっと不思議な感じでした。

攻めのところに受けが働きに来て、受けがいい子で攻めがほだされて…という設定は好みなはずなのですが、どのキャラにもあまり好感を抱けませんでした。まず受けがダメだった。タメ口も微妙だし、自分ができないことに対して逆ギレするし、情緒が安定してないし、さすがに雇い主に対する態度がまともに思えなかった。あと金のために身体を売っているのですが、嫌がってる割に「いつものやつしたい」って挿入をねだるし。攻めに惹かれたからこう続きいう行為はしたくないんじゃなかったの? とちょっと不快な気がしました。
攻めはまあいい人なんですが、気分屋だしデリカシーに欠けるところがあるし、何より鈍いというか詰めが甘い。受けの様子がおかしいことに気づくのも遅ければ、それを放置するのも頼れないイメージでした。
そして何より当て馬キャラ。作者さんはお好きなキャラだとあとがきで書かれていましたが、個人的には生理的に受け付けないキャラでした。

話的にも納得のいかないところがちらほら。妹を盾に取って脅されたのに、その問題が解決しないまま攻めとくっつくのがかなり引っかかりました。事後にでも「妹に害を加えるみたいなこと言われたんだ」とか攻めに相談してくれないと…。
あと当て馬は、比べられるのが嫌ならなんで一緒に共同展開いたりするんだろう、と思いました。

3

もっと耽美な雰囲気を期待していました

耽美な内容というかミステリアスな展開を予想していましたが、蓋を開けてみたら、謎もなにも受けがただただ貧乏で。。というベタなお話でした。
笠井先生のイラストでハードルが上がってしまいました。
攻めも受けのこと好きなら、その境遇に気付いてやれよ!って感じで、イラっとしました。
ライバル的存在の書道家もそんなまどろこしいやり方をしなくても他にやり方は色々あるだろ!と突っ込みたくなりました。
全体的に深みがなく、アッサリした作品でした。

2

思いがけず純愛

笠井さんの表紙につられて購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

善の事務所にアルバイトとしてやってくる湊。
バイトの面接に来た湊の服装や言葉遣いなどが20歳とは思えない粗雑さで、善と一緒に軽くめまいがしながら読み始めましたが、徐々に見えてくる湊の健気さに思わず感情移入してしまいました。

師を持たず我流で書道家として生計を立ててきたけれど常に自身の書に不安を持つ善。
高名な書道家を父に持ちサラブレッドな出でありながら、善に根深いコンプレックスを持つ善の友達の伊織。
両親がおらず、貧困の中で弟たちを懸命に育てている湊。

前半はありきたりな、というかよくある話だなあと思いつつ読み進めましたが、後半の伊織と湊の関係が判明し始めたあたりからグッと話に引き込まれました。
前半で出てきた伏線をきちんと回収していくストーリーで、ああ、なるほどと思いつつ読みました。

『淫雨に溺れて』というタイトルに、笠井さんの淫猥な表紙。すっごいエロエロなストーリーかと思っていましたが、予想を裏切る、純愛なお話でした。
あとがきでつばきさんが書かれていましたが、『淫雨』って続き長雨の事なんですって。知りませんでした。「エロい雨」をイメージした汚れきったワタクシなのでした…。

伊織はいやな奴として描かれていますが、でも、あの不器用で書に打ち込む彼をマルっと受け止めてくれる可愛らしい恋人ができるといいな、と思います。きっと大切にするんじゃないかな。

笠井さんはとても好きですが、なぜこの内容にこのエロエロしい表紙なんでしょうね。リアル書店では手に取りづらいですし純愛をイメージしづらいと思うのですが…。
中の挿絵はさすが。湊のかわいらしさにちょっと軟派な書道家である善、そして武骨な伊織。イメージ通りの面々でした。

2

書道家の日常描写が楽しい一冊

初読み作家さん。
笠井あゆみさん画の表紙絵や口絵はエロエロですが、内容は、本命との本番はラストに一回のみという超純愛ものでした。

主人公は書道家の善(攻め)。
事務の女性(恋人)に逃げられ、代わりのバイトとして湊(受け)を雇うことになり…という話。

湊は書道の知識はゼロですが、性格は素朴で素直な好青年。
善の字を気に入り自由に感想を述べる感性豊かな一面もあり、善は彼に惹かれていきます。
物語後半、視点が湊に交代したことで明らかになる湊の私生活はなかなか衝撃的。
貧乏な家庭に育ち、長男として弟や妹たちを養っていたり、
父親の形見であるジャージを大事にしていたり、
健気で家族想いなキャラクターにグッときます。

そんな善の苦しみを察し、彼を包み込もうとする善も非常に健気で男前。
モデルのオファーを受ける等、書道界では異端扱いの善ですが、書道家としての才能や人柄の良さは彼の書道作品の数々からも伝わってきます。
そうした書道作品の迫力や美しさが目に浮かぶような描写も上手いなと思いました。

湊が生活費と家族のため当て馬と寝ていたり、当て馬に脅され善の作品に続き水をかけたりと辛い描写が続くので、全てが片付いたラストではもう少し甘いシーンが欲しかった気もしました。

ストーリー展開としてはややベタですが、書道家の生活や創作活動についての描写になかなか読み応えがあり、楽しく読めました。
萌×2寄りです。

6

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