廃品(オレ)を回収してよ。

来たる晴れかけの明日よ

kitaru harekake no asuyo

来たる晴れかけの明日よ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神11
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
90
評価数
21件
平均
4.3 / 5
神率
52.4%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥670(税抜)  ¥724(税込)
ISBN
9784829685815

あらすじ

廃品回収を営む晴仁と桜次郎。
晴仁の手は、魔法のように修理を施す。
壊れているはずの桜次郎の心さえ、彼の熱い手で背中を抱かれた途端に動き出したほどだ。
そんな時、眠る少年の回収を依頼された。
蘇るかつての真夏日。
あの日、桜次郎は晴仁に廃品として“回収”されて──。

表題作来たる晴れかけの明日よ

桜次郎,廃品回収「ハレノヒ」事務処理担当,22歳
晴仁,廃品回収「ハレノヒ」を営む,28歳

その他の収録作品

  • ホレたハレたの日(描き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数4

カタルシスの物語

受けの寛大なる心と家族的な大きな愛情によって、攻めの魂が浄化されるお話。
エロいシーンが少なかったにも関わらず、2人の結びつきが強かったので、全く気になりませんでした。
攻め受けもそこまで感じませんでした。
受けが不良品として自分のもとに来るものは全て子どものよう、と話していたくだりはジーンと来ました。
自分も晴仁さんの持ち物になりたい!って感じですね。
独特の話し方も可愛らしく感じました。
目元の小じわが気になって、何歳だろうと思ってたのですが、28歳だったらしく、意外と若かったです。
子どもをまた捨てようとしてる攻めのお父さんともう一度再会する流れはできすぎで、アッサリ改心し過ぎだろうとも思いましたが、攻めがお父さんから解放されて良かったです。
孤独な2人の心が寄り添って、いつまでも暖かくありますように。

3

読後感がとてもよい

こちらの作品はノーチェックだったのですが、レビューを拝見して手に取りました。すごくよかった!次回作が楽しみなお気に入り作家がまた増えました。表紙もですが、中の絵がとっても素敵なんですよ。ちなみに黒髪の彼・晴仁は大きな瞳のたれ目♡

傷ついていても自分からはその傷を見せられない…そんな相手をあたたかい毛布で包んであげるようなお話だと思いましたが、実はそれをずっと求めていたのはもう片方でもあって。好ましい展開でした!

ただ、桜次郎の過去との向き合いがあの形ではなくても...と思え、そこだけがこの本において自分が入り込めなかった部分。大事な場面ですが、大事な場面だけに結び付けがより不自然に感じられました。すごいのは、このときの引っかかりを引きずらせず、次のシーンからはそれを一度も気にすることなくイッキに読ませる内容だったこと。

相手が耳を舐めてきたから確かめるように返してあげるのはよかったなぁ。いや全部よかったんですよ。描き下ろしの頃には、なんだか自分もこの土地に住んでいて、彼らをその辺からこっそり覗いてるような気がしてましたね。年配おじちゃんもよかったです。パートパートで続き神!これイイ!好き!と思う部分がかなりあり、エロ不足感もなく、とてもよい読後感。ステキな作品に出逢え感謝です。

5

何でも回収、何でも修理いたします

何でも回収し、修理する廃品回収業を営む晴仁(受け)に、ある夏の日に桜次郎(攻め)は拾われた。明るく面倒見のいい晴仁と一緒に廃品回収をしながら、自分がここにいてもいいのか、いつまでいられるのかを考え過ごしている桜次郎だったが、ある日かつての自分と同じような少年の回収を依頼され…。


雰囲気がとても独特で、現代ものなのにどことなくSFっぽい印象を受ける作品でした。
雰囲気はいいのですが、説明の足りない部分や、構成がわかりにくい部分があり、それがちょっともったいなかったです。
まず新たに回収を依頼された少年が、なぜ意識が戻らないのか、そしてなぜ急に意識が戻ったのかわからない。それに父親はともかく、少年の母親があっさり子供を捨てようとしてるのも気味悪いし、父親が改心したとしてもこんな母親にまともに子供が育てられると思えない。
そのへん雰囲気で流しちゃったらダメでしょ…と思いつつ、でもそのあたりが「妙にSFっぽい印象を受ける」元になってるのかな、とも思ったり。

エロは良かったです。汗だくのエッチシーン、いいですね。攻めの長髪もいいかんじに暑苦しく、組んず解れつで大変萌えました続き


にしても、近所でこんな廃品回収さんがいたらいいなぁ、と思いました。
このあたり、無料引き取り〜とか言って、実際回収料取るような半分詐欺みたいな業者しかいないんだもん…。

5

「廃品回収」がもたらす温かなドラマ

青空をバックにシュッとしたイケメン二人(廃品回収業者!)が佇む表紙が素敵な一冊。
人と人の繋がりの素晴らしさ、温かさが様々な「廃品」のエピソードを通じて描かれたハートフルな作品です。

廃品回収「ハレノヒ」を営む晴仁(受け・28歳、表紙右)と、彼の下で働く桜次郎(攻め・22歳)。
二人の出会いは数年前、ゴミ捨て場に捨てられていた桜次郎(当時10代)を晴仁が拾ったことに始まります。

わけあって「廃品」として親に捨てられた桜次郎。
壊れていた彼の心は、晴仁の温かな人柄に触れることで少しずつ再生していきます。

廃品回収の傍ら、それらの廃品の修理も行っている晴仁。
捨てられたモノがまた誰かに使われるよう、一つ一つに愛情を込めて修理しています。

そんな晴仁の下で働き一緒に暮らすうち、彼のことを意識し始める桜次郎。
晴仁を尊敬し、彼の屈託のない笑みやスキンシップにいちいちドキドキしている姿が大変微笑ましいですv
その素直さはすっかり大人になった今も健在。
パッと見はロン毛のスカしたイケメンなのに、中身はウブな青年のままというギャップが堪りません。

桜次郎が続き自分を捨てた親に再会するシーンは、彼の成長が見えて感動的。
二度も子どもを捨てる親がちょっと説教されたくらいで改心するか?というツッコミどころはありますが、
桜次郎がかつての自分と同じ「廃品」の少年を救い、家族の形に直そうとする姿には心打たれました。

そうやって桜次郎が過去にケリをつけた後、今度は晴仁の過去が語られるという展開が秀逸。
何でも直せるのに、亡くなった「じいさん」から譲り受けた時計(のような機器)だけは何年も直せずにいる晴仁。
そんな時計が、素人の桜次郎がちょっといじっただけで動き始めるというのはご都合主義が過ぎるかも?
しかし「じいさん」を失ったことで止まっていた晴仁の時間が、桜次郎によって再び動き始めたことを象徴するかのようなエピソードには感動。
かつて桜次郎を救った晴仁ですが、実は彼自身も長年孤独を抱えていて、桜次郎の存在に救われていたのでした。

恋人になった後の二人は、挿入こそしませんが(描き下ろしラストに『帰ってから初めて最後までした』という一文あり)、そこここでイチャついていて微笑ましい感じ。
桜次郎の初々しさや、晴仁の年上らしいエロさと可愛さに萌えっぱなしでした。

エピソードがご都合主義的だったり、晴仁の生い立ちがよく分からず彼の孤独に共感し辛かったりといった点は気になりましたが、読後は温かな感動に包まれる一冊。
家族であり師弟であり恋人である二人の関係がとても素敵で、もっとずっと見ていたい気持ちになりました。

一読後の印象としては萌寄りでしたが、読み返すうち愛着が湧いてきたので萌×2評価で。
スルメ的魅力のある一冊です☆

8

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