電子限定おまけマンガ4P付
不器用な2人が少しずつ恋人として成長していって。
今回も、読みながらにやけっぱなしでした。
怖々、探り合いながら進展していく2人を見ると、とにかく、幸せになる事を見守る気持ちでいっぱいに。
あぁ、いいお話だぁ
『キスも知らないくせに』の続刊となる本作。
高校生同士のモジモジラブのステップアップのお話です(木下先生談)
女の子みたいに夢みてたわけじゃないけど 本当は少し憧れていた、藤沢君の初めてのキスの相手は ひとつ年上の同級生の綾瀬で。
でも、あれから何も彼からの連絡はない。自分からは誘いにくいのに・・・と、思い悩む藤沢君。
藤沢君には小学校からずっと一緒の 類君という大事な友達がいるのですが、その子とベタベタベタベタ(綾瀬からはそう見える)一緒に居ることも、綾瀬はなかなか大きな気持ちで受け止められず。
一方藤沢君も、有貴君というキレイな顔の ちょっとキツイ綾瀬のいとこが何かと自分に敵意を向けてくる事に困惑気味。
綾瀬は有貴宅に居候しており、有貴はその立場も利用して藤沢君の綾瀬への好意や信頼が強く揺らぐような事実を、確信犯的に告げてくるのです。
一難去ってまた一難という感じに、相手との経験値の違いや 自分でさえもままならない相手を想う気持ちに戸惑ったり、時に振り回される二人。
でもその度に、自分の中の恋心を真っ直ぐ相手に届けるにはどうしたら良いか、をちゃんと考えることが出来るのが藤沢君と綾瀬の頼もしいところだと私は思う。
お互い高校生同士なので、気まずい事があっても 帰り際にキスをして別れても、次の日はフツーに学校で会ってしまう。余程のことがない限り、会わない時間が疑心暗鬼の心を育て関係が拗れてしまった、という悲しい状況になりにくいのもこの作品に惹かれる理由の一つだなぁ。
好きな子の制服姿、学校以外で会う時の私服、高揚感、学校の中での二人だけの秘密。やっぱり学生同士って素敵です。
最後に、二話の扉絵がカラーになっており 木下先生のイラスト(特に色使い)が大好きな私には嬉しいサプライズでした。
もう何でしょうね。
この胸のときめきとざわめきは。
まるで自分が初めてお付き合いしたときのようなもぞもぞした感じや、一緒にいると嬉しいのに胸の辺りにぐるぐるしたよく分からない感じがあったのを思い出しました。いつも浮かれているのに、いつも居心地が悪いみたいな。
懐かしいあの感じをこんなにリアルに思い出せるとは思いませんでした。
前回想いが通じ合うまでも長くかかりましたが、今回もなかなか胸のちりちりから解放してもらえません。
綾瀬のいとこはまたお邪魔虫だし、藤沢は余計なところで引っかかってまた思いを巡らせ始めてしまうし、綾瀬も綾瀬で気持ちは分かるけど「全くもう」という嘘がばれたり。
付き合い始めたからと言って次の日から突然、相手のことを全部知っている存在になるわけじゃないし、そこは徐々に時間をかけて作り上げていくものだとわたしたちは知っているけれど、そんなことを知らないでやきもきした時代もあって。
自分は全部初めてなのに相手は…って分かったら、天国から一気に地獄に落とされたような気持ちになって、自分と出会う前のことなのに相手の気持ちを信じられなくなったり、汚いやつと思ってしまったこともありましたよね。
藤沢が感じているのは、まさにあの頃わたしたちが感じていたことなのです。
もうすっかり遠くに置いてきて、思い出すこともなかった気持ちが鮮明に蘇ってきました。
いとこもいとこ目線で考えると、ずっと好きだったいとこがぱっと出のやつに攫われる気持ち、分かるんですよね。いっそのこと類と…、なんて考えてしまいました。
本当に良い作品です。
良い作品なんだけど「神」まで行かないのは一箇所だけ、中盤のメインになっていた藤沢の「怖い」という気持ちが理解しきれなかったからです。引っ張るわりにそこまでたいしたことがなかった気がしたので、萌2になってしまいました。
続き、読んできます!
これ、続き物なのよね。
前作を読んだ記憶がなかなか甦らなくて、前作をレビューしたのか確認したら、全面降伏的に神評価していた。
ああ、確かに、私、これ好きだわ。
この巻では、キスして、恋人同士になって、でも、恋人として付き合うって、いったいどういうことだろう、どうしたらいいんだろうって、お互いに悩みながら、それでも少しずつでも歩み寄って、先へ進もうとする、そんな二人の姿がゆっくりと描かれている。
そして、ようやく、忍び込んだ夜の学校の教室でのさわりっこまで進んだわけだけど、まだまだお話は続きそう。
お話の展開としては、このじわじわした進み方は当然で適切だけど、多分この続きが本になる頃には、また前の話を忘れちゃっているんだろうなぁ。
でも、前のめりに、続きを!早く続きを!ってならないじんわり感が、この作者さんの魅力でもあるので、次の巻がでるまで、しまい場所がわからなくならないように気をつけておこうっと。
作者さん買いですが、これ続編?続編なのかな?と思い読む前に前作のキスも知らないくせにを引っ張り出してきました。
作者さん買いなのでとりあえず買うという感じですが、前作をかなりスラーっと流して読んでいたので読み直しました。
高校生のほのぼのゆったりなお話です。2人の関係がゆっくり進むのも私にとっては萌えポイントです。
私のBL脳は「類と綾瀬のいとこで恋愛に発展することはないのかしら」と考えてしまいました。
そしてなによりも、前作から記載されていたにもかかわらず、全く気に留めることがなかった「地名」です。
過去に私自身ゆかりのあった地域の名前をもじってあるのに気付き、ぎゃああああとなりました。
再読して気付くという・・・気が緩んでいたとしか言いようがないです!
木下さんは大阪在住の作家さん(今現在はわかりませんが)だというのは知っていたのですが、知ってる地名や駅、場所が出てくると案外嬉しいものなんですね!!!
それに気付いてからセリフよりも背景に目が行ってしまって物語に集中出来ない出来ない(笑)
これが聖地というものなのですね。
久しぶりにこの場所を歩いてみたくなりました。
続編も期待しています。背景も!!