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第9回BLアワードのデザイン部門にランクインされていたのですね!
たしかにまりあげはもお表紙のデザインに惹かれて、ジャケ買いした1人です。
そして、内容は間違いなくオメプロさんのオメガバースでした。
読む人によってラストの捉え方は違うような感じはする作品です。
主人公のΩが恋人にふられた日。
生徒会長のαとセ○レになります。
本気にならないことがセ○レでいる条件。
主人公はどんどん生徒会長に惹き込まれ、やがて恋をしてしまいます。
けれど生徒会長には、好きな相手が。
その相手は、同じ生徒会の副会長でした。
そんな主人公を傍でいつも見守っていた友人のΩ。彼は主人公のことが好きで、告白をします。
でも生徒会長に恋をしてしまい、それ以外は考えられない主人公。
三角関係かなあと思っていたら、この友人のΩは実は幼い頃に番っていて、その相手がなんと生徒会長の想い人の副会長だったのです。
それが判明したとき、この拗らせ具合が堪らなく好きすぎて、思わずそっと手を合わせたまりあげは。
ごちそうさまです。
最終的なこのお話の着地点は、、、?? と思ったら、まさかの別離。
ハピエン…?? とは言いがたく、
けれど、メリバ…とも言い難い、なんとも言えない読了感。
そして描き下ろしでは、副会長と主人公の友人Ωが盛っているベッドで寝たフリしてた主人公の図に、なんとも不思議なお話だなあと、、、言い難いお気持ちになりました。
画もお話にぴったりな感じの独特な絵柄で、よりいっそうお話を魅力的に魅せていたように思います。
なんとも興味深い1冊でした。
絵が、魔夜峰央さんばりというか、独特です。掻き込みはそうでもないような気がするけど、まつげかな?キャラの雰囲気もどこか夢のような不思議でふわふわした感じで、でもギャグっぽいところもあり、とても個性的です。
オメガバース。
花代は人物名です。健気というよりちょっと足りない?かなり流されやすく掴みどころのないキャラ。
振られた花代は、美麗な生徒会長とアバンチュール。この生徒会長も片思いしていて、お互い体で慰め合う関係。
花代に迫ってくるクラスメイト、大洋と、その彼に一途な番である副会長が、実は生徒会長の想い人だったりと、四角関係。花代と大洋は流されるけど、他の二人は揺るがない。
でも。最後には生徒会長さんと花代の未来も感じさせる。
そんな、印象に残るお話でした。
結論が出されないままの中途半端な結末が私には好みではありませんでした。
絵はすごく綺麗でふわっとした優しい感じが好きです。
納得づくで体だけの関係を続くていく中で、いつしか本当に好きになっちゃったというシチュエーションは好きで、体から始まった関係が変化して揺れ動く感情や葛藤を読んでいくのが楽しみなんです。
でも最後は自分の方を向いてくれなかった相手が振り向いてくれたり、順番は違ってもちゃんと気持ちが育ってハッピーに終わって欲しいと思ってしまうのでスッキリしませんでした。
淋しがりやの恋愛体質の花代が愛しく思えてきて、どうにかして満が同じ思いを返してくれるようにならないかと最後まで願いながら読みました。
不毛な四角関係が2組のカップルになりそうでならないモヤっとした終わり方という印象が残って、その後を想像したり余韻を楽しむという感じではありませんでした。
オメガバプロジェクトの中ではハピエンしか読んでいなかったので、個人的にはまさかのメリバでした。
花代にできれば報われてほしい気持ちがあったので、満じゃなくても良いから幸せ笑顔を見たかったなぁと思いました。
ただ内容はともかく、ストーリーの流れはすごくサラッとしていて、読みやすかったのも確かです。
あと絵のタッチがめちゃくちゃ好きでした。
オメガバースものですがこの作品ではあくまでそれはベースになっているだけであり、思春期の等身大の恋愛模様が緻密に描かれていました。冬辺先生のタッチが今まで似たものを見たことがないほど独特で、すごく綺麗で儚げで惹かれましたね。
主人公はΩの花代。惚れやすい性格だと自覚しており、傷心のところを生徒会長でαの満に体で慰められて徐々に彼に恋をしてしまいます。しかし、満にもまた好きな人がいて、花代はそれを了承した上で会うのでなければ満との関係を続けることができません。満の好きな副会長でαの久世は、従兄弟でΩの大洋と番で彼のことを本当に大事に想っています。そんな大洋が好きなのは花代。その結果、「Ω花代→α満(生徒会長)→α久世(副会長)→Ω大洋→花代」というなんとも不毛で誰も幸せになれなそうな四角関係が生まれてしまいます。
花代は一度満を諦め、大洋とカップルになることで満を久世とくっつけてあげようと考えますが、久世が大洋を一途に想う気持ちは変わらず満の告白は失敗に終わります。今度は傷心の満を花代が慰めることに。最終的にきちんとカップルが成立するわけではなく、満×花代と久世×大洋それぞれの体の関係がずるずる続いたままこの作品は終わります。できれば4人が皆納得できるカップルに落ち着くまで見たかったですが、この余韻の残る終わり方もありかな、と思いました。大洋も本編では久世の気持ちを受け入れて花代を諦めたようにも見えたのですが、描き下ろしでまだ花代を好きな気持ちは変わってない描写があったので、こちらも幸せなカップルとは言い難いですね。でも、この四角関係では誰かが犠牲になって好きな人を諦めなければならない。辛いと思う反面、ご都合展開で簡単に別の人を好きになるような流れじゃなくて良かったとも思います。α→α、Ω→Ωの恋が含まれていたのも恋愛は本能とは別であることを再認識させてくれました。