• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作美しい凶器

議員の息子・早川一馬(19)
議員秘書兼愛人・日下部忍(28)

あらすじ

日下部忍は繊細な美貌を武器にして、有力代議士・早川の傍に仕えている。昼間は有能な秘書、そして夜は淫らな愛人として。──すべては、自殺した恋人の復讐のために。しかし、早川の息子・一馬の存在が忍の決意を揺さぶる。8年前に出会ってから会うごとに精悍さと優しさが増していく一馬。彼のカリスマ性と、自分にむけられる一途で熱い想いに、忍は惹かれていく心を抑えきれない。
復讐のために一馬への想いを封じようと、あえて淫らな愛人を装う忍。けれど、一馬は年下の熱情で凍らせた忍の心に迫ってきて──。

作品情報

作品名
美しい凶器
著者
早瀬響子 
イラスト
みささぎ楓李 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569265
2.7

(4)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

成長が見所の年下攻め

復讐に身を投じる壮絶な思いと、受けの健気さが光る復讐ものです。
受けの為に頑張る年下攻めの成長振りが、すごくよかったです。
受けが父親の愛人をしているので、攻め以外と関係を持つのが苦手な方はご注意。

忍は恋人の復讐の為に自分の美貌を武器にして、代議士の早川の秘書兼愛人として働いている。
全ては、疑惑の証拠を集める為に。
その為には、自分の感情を押し殺して、耐えるしかない。
早川の息子の一馬は、傲慢な早川とは全く違う性格で、人からは不良とみなされる格好で口調は乱暴だけど、とても優しくて。
早川に疑惑を抱かれない為には、一馬の自分に寄せる思いを受け止める訳にはいかない。
忍が父の愛人だとわかっても、忍が拒絶しても、一馬は思いをぶつけてきて……。

代議士の不良息子・早川一馬(直情的一途攻め)×秘書兼愛人・日下部忍(年上美人で芯が強い天然健気受け) 年下攻め
実際に会うと綺麗で野心などないように見えるのに、早川の後継者になるのが目的で愛人をしているとしか思えなくて。
若い一馬の心を、ぐらぐらと揺らします。
いい人で、綺麗で、好きな人で、でも大嫌いな父親の愛人。
年下攻めの激情が熱くて若くて、萌えました。
好きな人の為に幼さを脱ぎすてて、年齢以上に成長する一馬の姿がかっこよかったです。

復讐の為とはいえ、嫌いな男の愛人を6年。
それだけの強い思いを持っていたのに、好意を持ってしまった一馬の存在には心を揺らされてしまう。
その脆さが愛しかったです。
二人の思いの到達点がどうなるのか、復讐はどう結末づけるのかと、とても読み応えがありました。

エロ:★4 一馬から無理やりや、早川から鬼畜めのH等。描写自体は、意外にあっさりめです。
総合:★5 年下攻めの萌要素が全部入っていて、復讐物の濃密さもあってすごくよかったです。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP