美少年

美少年
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
23
評価数
7件
平均
3.7 / 5
神率
57.1%
著者
 
原作
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
マガジン・マガジン(ジュネット~JUNET~)
シリーズ
JUNEコミックス(ジュネコミックス・マガジン・マガジン)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784896440799

あらすじ

ごく普通の学生である「私」が気品あふれる美少年・菊雄と出会い、倒錯の関係にのめりこんでいく。
叫び声や哀願の涙。十字架にも似た、肌に食い込んだ荒縄。
心を穿ち、激しく身を切る禁断愛の行きつく先は・・・。

緊縛の文豪・団鬼六の私小説「美少年」に小野塚カホリが華麗な筆致で挑んだ究極のエロス。

表題作美少年

ジャズ好きの大学生 「私」
日舞宗家の御曹司 風間菊雄(若松菊香)

その他の収録作品

  • ピンナップ
  • 美少年のススメ
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数4

純文学と官能小説はある意味表裏一体、ただこれはBLではない!

かの有名な団鬼六先生の原作を、小野塚カホリ先生が漫画家した作品。
思春期の残酷性と性への動揺と混乱を、荒唐無稽でありながら空恐ろしい現実味をもって描かれています。

こんなこと、自分の人生には起こらなかった。
でも、でも―――
起こり得たかもしれない―――
もしどこかで別の選択肢を選んでいたら――――

主人公「私」の菊雄への愛は確かにあるとき存在した、ただ「私」は若さ故彼を相手の本質を見ずに偶像化してしまっただけ。そして若さ故醒めるのも早かっただけ。
身体にべっとりとまとわりつくような高湿度の菊雄の想念、執念と愛は、不快と隣り合わせ、むしろ不快を含んだ日本の美だなぁと思う。

2

胸が痛くなる

すごく衝撃的でした。
心理描写が複雑で、読み終わった後すぐまた読みこみました。
でも内容がヘビーすぎてもうしばらくは読みたいとは思いません。
ちょっと読み終わった後数日は頭の片隅に残ってしうほど暗く深い内容でした。

菊雄に救いが全くありません。
「私」と菊雄は関係を持ちながらも、結局のところ「私」は菊雄を愛してはいない。
だからラストで菊雄をあんな目に遭わせることができるし、菊雄もそれがわかっているから「私」に向かってああいう最後のお別れの言葉が出てきたんだと思います。
でもじゃあそれだけなのかと言うとそうではなく、「私」は確かに菊雄に惹かれている部分があるんです。
それは恋や愛に似た歪んだ激しい想いが。
菊雄の「私」への想いも度を超えていて、まるでお互いがお互いの心を捕らえているかのようでした。
本当に美しく歪んだ世界です。

うーん、耽美は本当に感想を書くのが難しいです。
多分読んだ人それぞれ解釈がかなり違うと思います。
BLというカテゴリーには収まりきらないほどの大作。
しかしラストの描写は痛々しくて目を背けてしまうほどの衝撃でしたので、評価は中続き立にさせていただきます。

7

団鬼六の世界を再現

緊縛の美学の神様ともいえる団鬼六氏の私小説ともいえる本を、比較的忠実にマンガ化した、すぐれた作品に仕上がっています。
昭和の香りの漂う世界を、小野塚さんの現代風の、かつノスタルジックを感じさせる絵で表現されている部分は、とても作品に溶け込み易い雰囲気をだしていて成功していると思います。

ジャズバンドに熱中している「私」が出会った美少年、菊雄。
彼の女性よりも女性らしい、その魅力のとりこになっていく。
友人の脅しもあり、自分の身の保身を考え菊雄を遠ざける私。
その後のすさまじいばかりの展開は、この話の真骨頂場面であろう。

とにかく見てみないとわからない世界。
菊雄の恥じらいながらも男を誘う姿。
「私」へのすさまじい執着とその情念の世界は言葉によって、そしてこの絵によって補完されることにより、より訴えてくる、見事な融合だと思います。
辱められても、好きな人にだけは見せたくないと強がるその恥じらいは、今の女性が失った古来の女そのものの姿だと思います。
好いた相手を「あなた」と呼ぶ、その時点ですでに彼はオンナなのです。

まさに耽美の世界です!

5

類稀なる

短編小説である原作を非常に忠実に描いて
なおかつ情念を浮き彫りにしている点に先ず
舌を巻きます。
激しい情念の世界が描かれながらも漂うのは
生臭い体液の香りではなく、時には強く時には
弱く香る菊花の薫り。
耽美は、きちんとここにあります。

4

葡萄瓜

追記。
原作となった団鬼六先生の小説も妖艶さを
含んではおりますがBL小説として発表された
ものではありません。
あくまでSM小説のヴァリエーションとして
発表されたもの、と評者は理解しています。

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