可愛い顔すんなよ。そそるだろ

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33歳、代議士先生に抱かれたい秘書

33sai daigishisensei ni dakaretai hisho

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表題作33歳、代議士先生に抱かれたい秘書

田口正宣,72歳,亡くなった代議士のダメ息子
白鹿伊万里,33歳,正宣の父親の議員秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

議員秘書である白鹿伊万里(はくしかいまり)は、あるとき『若返りの薬』を手に入れる。それを使って、亡くなった代議士のダメ息子(72歳)を若返らせ、跡を継がせようと企んでいた。

ダメ息子・田口正宣(たぐちまさのぶ)は、夜ごと遊びまわっていて、他人の言うことなど聞く男ではない。その悪癖を断つために、プライドを捨て、夜の相手をすることになった白鹿だが…。

若返った野獣男に、若者の体力と熟した性技で責めたてられて、冷酷秘書の鉄仮面がとろけ堕ちる――。

作品情報

作品名
33歳、代議士先生に抱かれたい秘書
著者
バーバラ片桐 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784801919594
4

(26)

(9)

萌々

(8)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
104
評価数
26
平均
4 / 5
神率
34.6%

レビュー投稿数5

大好きな先生と真っ当な血統以外は捨て石だと言い切る傍迷惑な盲目狂信者な受は盲従から覚めるまではかわいくないんですが、話は面白いです
BLだけど前半のエロシーン飛ばして読みました
ただ起承転結の転の部分がないです、選挙で一波乱あると思ってたのに、サクッとなってました笑
奈良さんの垂れ目攻イラストはイメージぴったりです

0

表紙とはちょっと印象が違った

奈良先生なので無条件購入。後で表紙みて「げ、なんじゃこのトロ顔は・・」と思っていたのですが。
濡れ場シーンはこんなに要らないと思いますが、攻め受けとも人間味が好きだったので、萌にしました!さすがバーバラ先生、ぶっとび設定なんのその!なお話「本編180P超+あとがき」。「72歳のバリスタ」のスピンオフで、未読でも当作を読めますが、読んでる方が絶対楽しいと思います。(72歳のバリスタのカプは出てきません)

亡くなった先生との思い出にひたるべく崖上にやってきた白鹿。11年間、誠心誠意代議士秘書を勤め上げたものの、先生は亡くなり、その息子は病で途中退場、孫二人のうち30歳の方は海外で行方不明、残るは若干二十歳。地盤を継承させることもできず、途方に暮れていたのですが、「あの魚が獲れた!!!!」と漁船から連絡が入り、ふと思いついた策を実行するべく白鹿は行動を開始して・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
桜庭(故人、受けが忠誠を誓っていた代議士、享年94)、桜庭の孫(20歳)、桜庭の元政策秘書(イケメン)等。

**イメージが違った点

おやりになっているシーンは確かに長く(個人的感覚)、表紙のイメージに近いのですが。
白鹿が忠義者で、愛情を無意識に探し求めている寂しがりやさんのように感じた所、田口がちょい悪おやじのはずだったのに、なんだかやたら白鹿に優しいなあと思っていたら、なんと!だったところが、表紙からは想像できなかった展開でした!人情ものとでも言えばよいのかな。

田口が白鹿を愛おしむ気持ちが何だか嬉しくて。可愛かったんだろうなあと、そして時間差を薬で乗り越えて一緒にいられるようになって、人生何ラウンドか追加できて、良かったじゃん!ととっても思いました!代議士先生たちが皆さん若返るってのだけは勘弁ですけど。

最後に奈良先生の挿絵について。8枚中5枚がどっちかがすっぽんぽんという濡れ場シーンの多い中、3枚スーツ姿なんです~いやーーーーーーーーー目福(⋈◍>◡<◍)。✧♡
しかも1枚は元政策秘書との対決シーンなんですけど、めっちゃ面白可愛いコミカルテイストで、すっごう好きな挿絵でした。挿絵、やっぱり大好き・・

1

『72歳のバリスタ』解説編

『72歳のバリスタ』で私を大いに笑わせてくれた代議士秘書、白鹿が今作の主人公。
この人の振れ幅が大きすぎたので笑えたんですよ。あまりにも変人にしか見えなかったのですもの。
彼がとんでもない変人にしか見えなかったのは、桜庭代議士への執着があまりにも度を越しているからなのですが、このお話で書かれるのは、その執着の理由なんです。

これが結構、壮絶な理由でございまして……
ごめんね、白鹿さん。笑っちゃって。
単なる『フケ専』の人だと思っていたから大笑いしちゃったんです。
そんな悲しい過去があったとは知らず。

出版社あらすじにある『桜庭のダメ息子(婚外子)の田口』というのは、前作でのキーマンであるマッドサイエンティスト。だから桜庭代議士は彼の『若返りの薬の開発』に大金を援助して来たんです。
「援助してもらっている割には、田口って桜庭に対して卑屈じゃないなぁ」と思っていたんですよね。
なるほどなるほど。
そして、この『婚外子』というのがお話のどんでん返しのキモになっています。

前作の「?」だった部分のつじつまがピタリと解けるようなお話でした。
『72歳のバリスタ』をお読みになった方は読んだ方が良いと思います。見方がガラリと変わるから。
これ、バーバラさんの書く『人情話』系のお話だと思いましたです。
あ、でもエロエロですよ。
特にツン受け(若干、腹黒風味)がお好きな方は堪らないのではないかと。
だけど『可哀そうで健気な受け』の話でもあるんだよなぁ……

0

72歳攻め…だと?

バーバラ先生×奈良先生×ラヴァーズ文庫というハードエロ間違いなしの組合せ。ツンツンした美人強気受けと、傲慢だけど実は懐の深い攻めのお話で、とても楽しく読めた。

全身全霊で仕えてきた代議士の桜庭を亡くし、失意の中、その隠し子で若返り薬の開発者である田口(72)を若返らせ、地盤を引き継がせることにした議員秘書の白鹿。
女好きの田口がキャバクラに行こうとするのを止めるため、白鹿は田口に体を差し出すことになるのだが、悲壮感が全然なくて逆に楽しんでいるのが小気味良い。
不憫受けといえばそうなんだろうけど、この受け、生い立ちは暗くて可哀想なのに、そうは見えないところが好き。したたかで強気で、ハッキリとものを言うのが気持ちいい。

そんな受けは、最初はクールに、目的を遂行するために割りきるつもりで攻めと関係をもつ。が、だんだんと敬愛していた桜庭の若かりし日の面影を、田口に見てしまってそんな自分に戸惑う。
田口も、自分は地盤固めに利用されているだけだし、桜庭から開発費をむしりとって薬を渡さなかったせいで恨まれていると自覚している。
が、白鹿を抱くときにはサービスとばかりに、して欲しいことを確認した上で徹底的に激しく、かつ丁寧に攻めちゃう。
その辺りには理由がちゃんとあって、意外なオチに繋がっていく…。

色っぽいシーンは72歳の老獪なテクニックに全盛期の肉体、という合わせ技なので、ねちねちしてて本当にエロい。だけど、単なるエロで終わらず、ちゃんとお互いの愛情を感じられるお話になっているのがすごくよかった。
傲慢で図々しいように見える攻めの心にも弱くて柔い部分があり、真実が明かされた時、受けに対する温かい想いに思わずホロリとさせられてしまう。
裏帳簿とか不穏な流れもあったけど、桜庭先生も悪い人じゃなかったと思うなあ。政治的な汚い部分は見せたかもしれないけど、受けを手元においてエロいことをさせる訳でもなく、純粋に大事にしてくれたのは事実なわけだし。

キーワードは「加齢臭」なのかしらw
でもその匂いは、白鹿にとっては、安らぎと救いそのものだったのだろうな。特殊な始まりかたをした二人だけど、終わってみればすっごーく甘いお話で、オヤジ攻めの愛情深さが素敵だった。

スピンオフだけど、元の作品が未読でもなんの問題もなし。

5

プライドは捨てちゃいません!!

何故かあらすじでは「プライドを捨て夜の相手を・・・」と苦悩系の気の毒な受けに書かれちゃってますけど、全然違います。
なんなら、逆に楽しんじゃってます。
そういう、冷静で頭が切れてちょい辛辣で、何よりしたたかな受けなのです。
オマケにエッチでは虐げられる事で興奮しちゃう、ちょいMなのです。
最高なのです!
唯一惜しいとすれば、陥没乳首じゃないトコだけ。
何故なの!? バーバラ先生!!

で、こちら「72歳のバリスタ」のスピンオフになります。
今作だけでも問題無く読めます。
「72歳~」で若返りの薬を狙った代議士(92歳)の、懐刀で崇拝者でもある秘書が主人公になるんですね。
この代議士秘書、「72歳~」では(代議士が好きすぎて)かなりイッちゃってましてね。
なかなかいい味を出していたため、個人的に気になってたんですよね。

ちなみに、若返りの薬を開発した老科学者が攻めになりますが、彼もめっちゃいい味を出してまして。
キャバクラ通いが生き甲斐のダメ老人に見えて、実は懐の広いデキる男なのです。
渋くてちょいワルでカッコいいオヤジなのです。
もうこれ、二人の艶っぽい、大人のやりとりに萌えまくっちゃうじゃないかよ。

内容ですが、若返りの薬を開発した老科学者・田口(72)×代議士秘書・白鹿(33)による、政界を舞台としたエロ多めの若返りものです。
オヤジ好きさんにもオススメです。

人生の全てを捧げ、密かに想いを寄せていた政治家・桜庭(92)が老衰で亡くなり、生きる気力を無くしていた代議士秘書・白鹿。
「若返りの薬」の手に入れた事から、桜庭のダメ息子・田口を若返らせ、跡を継がせようと画策しますがー・・・と言うものです。

まずこちら、田口ですが、なかなか複雑な出生だったりします。
桜庭の非嫡出児でして、天才科学者なんですよね。
で、桜庭から多額の融資を受けて「若返りの薬」を開発した。
しかし、その薬で権力者だけが甘い汁を吸う事を嫌い、残り少ない薬をこの世から消滅させた。
こう、一見女好きでだらしない老人ですが、実は気骨のある人物なのです。

で、そんな田口に跡を継がせようと画策する白鹿。
彼もまた、かなり複雑な生い立ちでして。
父親が桜庭の秘書でしたが、桜庭の汚職疑惑時に自殺してるんですね。
また、相次いで母親も自殺し、茫然自失状態の時に側にいて支えてくれた桜庭の役に立ちたいと、秘書となった。
頭が切れて優秀な美人ですが、敵への容赦の無さから狂犬と恐れられてもいる感じですかね。

そんな彼が、見つけるのは絶望的だと思われていた、若返りの薬の原材料となる生物を手に入れた事から、巻き起こるのが今回の騒動。
田口の研究をバックアップする事を条件に、彼を若返らせ桜庭の跡継ぎとして議員にならせる事を了承させ、地盤を守ろうとしたー。

実は白鹿ですが、融資をさせるだけさせ、薬を渡さず桜庭を死なせてしまった田口を、強烈に恨んでいます。
まぁそんなワケで、田口への言動と言うのはソラ恐ろしいんですよ。
えーと、猫がネズミを嬲る系ですかね。
笑顔で「私があなたの皮を生きたまま剥がないのは、(桜庭の)遺言があるからです」みたいな。
また、田口は田口でマイペースで不遜な男な為、ふてぶてしい態度。
いや、この緊張感溢れるやりとりがですね、すごく面白いんですよ。
個人的にこう言う関係がツボでして、めちゃくちゃ萌えちゃうんですよね。

また、こんな二人でありながら、エッチはエロエロ。
えーと、女好きの田口のスキャンダルを避ける為、白鹿がエッチの相手をする事になるんですよ。
で、何故かあらすじでは「プライドを捨て~」みたいに書かれてますが、これが全然違う!
こう、白鹿はなかなかのビッチでして、趣味と実益を兼ねてって感じなんですよね。
長年想いを寄せてきた桜庭そっくりの田口を、代わりにしてやろう的な。
そう、利用して楽しんでるのは、ある意味白鹿の方なんですよ。
いや、ビッチでありながら清々しい!
そして、男らしい!!
その上、エッチになるとちょっと乱暴に虐げられたりするのに興奮してて、もうめちゃくちゃエッロいっちゅーねん!
エロ自体も、毎度の事ながら乳首責めが濃厚でして、もう延々と責めてるんですよねぇ。
いや、楽しい! 
楽しすぎる!!
これで陥没乳首だったら最高なのに!!!

と、衆議院解散と選挙に向けて共に活動し、夜にはエッチをするー。
そんな日々を過ごすなか、二人の距離は近づいて行くんですね
ところが順調に見えた中、桜庭の地盤を狙う元政策秘書から、公表出来ない裏帳簿の存在により脅しを受けます。
更に、両親が亡くなり茫然自失状態の時に側で支えてくれた人物ー。
それが、実は桜庭では無く、誰か他の人物だった事実が分かり・・・と続きます。

この元政策秘書ですが、超小物でアホです。
もう全然、相手にならないです。
そんなワケで、二人におちょくられるだけと言う、なんだか気の毒な仕事ぶりと言うんですかね。
ただ、なんか憎めないんですよね。
妙に気に入っちゃいまして、彼でぜひスピンオフをお願いしたいくらい。
こう、(若返った)老獪な大物政治家とかに、散々ヤられちゃって欲しいなぁと。

あと、桜庭ですが、結局悪辣だったのか好人物だったのか、よく分からずに終わります。
白鹿がいいように使われてただけならかわいそうすぎると、ちょっとモヤモヤするんですよね。
ただ、ここでカッコよすぎるのが田口!
いやさあ、図々しいタヌキオヤジのクセに、何故、妙な所で不器用なの・・・?
へんな格好をつけたがるの・・・?
くっ、だからオヤジって、大好きなのよーーー!!

こちらですね、序盤で若返ってそのままと、「若返り」に関しては前作の方が面白いんですよね。
ただ、ストーリーとしてもキャラクターとしても、とても面白くて魅力的なのです。
レーベルがレーベルなのでエロ濃厚ですが、それだけでは終わってない所が、とても素敵でした。

7

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