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イヤ〜〜ッ‼︎
うが〜〜〜っ‼︎
エェ〜〜〜〜ッ‼︎
うお〜〜〜〜〜っ‼︎
ぐぬ〜〜〜〜〜〜っ‼︎
がは〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎
ナニコレ⁇
ナニコレ⁇!
皆様のレビューを先に読んでいたから、ひたすら甘さを追求している事はわかっていました。
が‼︎
もぉ〜なんなのこれ……
萌え殺す気かっ‼︎
あ、私はARUKU信者なのであしからずですよ。ARUKU先生のこの作風、本作が誰にでも面白いか、誰にでも萌えるか、は全くお約束できません。
絵柄だっていつも通りバルテュス的静止画みたいな絵だし。
Hシーンなんかは特にギクシャクした絵だと思いますよ、私も。
だけどそんな事はどーーーーでもいいんですっ。
ARUKUワールドの甘く可愛い側面が、これ以上ないほど炸裂しています。
読みながら体幹がクネクネしてしまった!
織部の恋心が「ヘルレイザー」のピン男のように私にブッ刺さってしまった!
最終話で棘が戻ってきた時、ギクッ‼︎となりました…
ヤダヤダ、絶対やだ、織部の恋を取らないで!と心で叫んだ!
毒王が王子様になって棘の痛みに閉じ込められた姫を救いに来た時!
私の心の中の何かが決壊しました〜‼︎
神の降臨。
コレは正に私にとっての「神」作です。
表紙のキラキラ感やタイトルから、パッと見、小説かと思いました。
(あぁ小説の挿絵を担当されたんだぁと)
「毒王」と言われるほど毒に詳しい医者×人に触れると手指に鋭い痛みを感じる謎の疾患持ち
ということで、「毒」や「痛み」がモチーフです。
ARUKUさん×「毒・痛み」ということで壮絶な心の痛みを伴うやつかなぁ…と思ったけど、さほど痛くなかったどころか、むしろかなり甘くてあれれ?と戸惑ったんだけど、タイトルに銘打ってるように「寵愛もの」なんですよね、これ。
毒の権威という事で攻めに診てもらった受け。
なぜか攻めに触れられると痛みを感じないどころか、痛みが消える事に気づきます。
そして「痛覚を抑える物質を脳内で出すような生活(恋愛とか美味しいものを食べたりなど)を心がけるように。」と言われた受けは、「先生に恋しては、ダメですか?」と言ってしまうんです。
人に触られて痛くないなんて初めてだったので、藁にもすがる思いで思わず言ってしまったけれど、あっさりと攻めはOK。
そこからエロいキスに発展。
思っていたよりもエロ多めです。
何かとプルプルしちゃうウブでいたいけな受けの反応が可愛くて、攻めがちょっかい出しまくりです。
あれこれ、あちこち愛でてます。
(でもARUKU先生にエロは求めてないので、エロはもっと少なくていいと思ったなぁ……)
「人を好きになる機能がない」「あなたには人の心がない」と言われ続けてきた攻めは、受けにとってこの恋が唯一である事を知っており「なのに俺は人を愛することができない‥‥」と苦悩しちゃってるんだけど、いやいや、あなた、もう既に受け様を充分に愛しちゃってますよ、それ……とツッコミたい気分でいっぱいでした。
「痛み」「毒」に絡めてあれこれモノローグやセリフが登場するのですが、恋に痛みは付き物だと思うんですね。
その甘美さや綺麗事では済まされないものを毒や棘に例えたり、というのは古今東西で語り尽くされているというか想像範囲内なので、正直なところそのモノローグが突き刺さらなかったところが残念でした。
特に、初エッチで「棘よりももっと太いもの……刺さってる……なのに……」という太字モノローグ。
あそこは好みではなかったです。ちょい陳腐というか。
やっぱりそれ来ちゃったかぁ……と。。
そして、えっ?もうこれでおわり?というあっけなさを感じてしまったのです。
中盤の寵愛部分はたっぷりでしたが、その分、最終話に転結部分の全てを詰め込んでしまった感があって、あれをせめて2話、できれば3話くらいにわけてもらえたら、もっともっと刺さったような気がする。
そういうのをARUKU先生読者は求めてると思うので、そこが惜しいなぁ……と思いました。
受けにアプローチするも呆気なく振られた同僚女子が、その後も憎らしげに受けを見つめてくるので、酷い仕返しをされるのか?とハラハラしながら読んでましたが、いいヤツでした。
だって、ARUKU先生の女子って酷いの多いじゃないですか……
ARUKU先生の作品の作品ということで身構えて読んでしまいましたが、(前作の「嫌い、大嫌い、愛してる。」がアレだったので)「ARUKU先生流・寵愛もの」だと思って読むとちょうどいい感じです。
そう。ARUKU先生だからね。油断してはいけない。
毒王と呼ばれる先生との恋が甘ければ甘いほど、どんな苦しみが待っているのだろうと、私は息を詰めて読む。ずっとずーっとハラハラし通しだった。
後半、じわりと目頭が熱くなったけれども。これは安心していい方の物語だ。
甘くて優しい。手放しでその甘さに溺れたっていい。甘い甘いおとぎ話なのだ。
毒性の生物を研究する変わり者だがキザでイケメンの先生と、人に触れると激痛を感じる 恋を諦めた美しい青年との出会いから恋を知り、そして結ばれるまで。を丁寧に描いています。
この、絵的にも物々しい、手に沢山の棘が刺さった様な痛み。これは何の暗喩なんだろう。
ずっと考えているんだけど。上手く言い表せないでいる。
読み手側が感じたままに受け取れば良いのかなぁって思う。
よじれて、こがれて、こがされて。
あの人の腕の中で、とろけるシュガバタマーガリンになっちゃった。
嘘みたいに恋してる。
恋の痛みを知れてよかった…。
沢山の甘い台詞のオンパレード。詩的なモノローグの数々。
時に甘く。時に切なく。
恋の、ものすごい楽しい時の、溢れてしまう想いがキラキラとこぼれ落ちる様で。
その言葉たちの一つ一つをやっぱり愛おしいな、って噛みしめたくなるんです。
その言葉たちとは裏腹に、意外と濃厚なエチシーン。
良くも悪くも、人形の様な硬さを持ったARUKU先生のキャラクターの絡みは、そうか。セックスって、美しくも何とも無いよね。歪で生々しい欲情が露わになった姿だよね。って、認識させられるというか。
いつもならキラキラしていて、ガラス玉の様だな、と思うその瞳が欲情のままに恍惚と イっちゃってる様にも見えて。舌を絡め合うその様子も。浮き出て見える様な骨格も。その生々しさにアテられる様な気がしました。そう、これはこれで。生きてるって感じ。
ずっと2人の世界だったのに、後半には先生の兄弟全員医者とか。しかも優秀だとか。
ARUKU先生の作品に出て来る女性は大抵性格極悪だったりするんだけど、最初 不穏な事言ってた割には意外にサバけた系女子だったりして。新しさも感じられました。
先生だけが棘の痛みを癒してくれる存在だったのに、治験を受ける様になってから、先生に触れても痛みを感じる様になった時は、一体どうなることかとホンットーにハラハラしましたが。
きちんとハッピーエンドに落とし所を持って来てくれてホッとしました。
その痛みもね、何がしかの暗喩なんでしょねー。
この後は おとぎ話よろしく、めでたしめでたしが続くのでしょうけど、痛みを乗り越えた2人なのだから、さらに甘い後日談をも少し引っ張っても欲しかったです。
先生は変わり者だったかも知れないけど、助手の梶くんが言うように、血の通った人間になれたのだから。恋を知った王様と、棘から解放されたプリンセスの後日談、知りたいよ。
あと、無駄に4人もいる イケメン医師兄弟の鰐淵家もね。
作家買いです。
ARUKUさんの描く独特な世界観と健気受けが好きなので。
他人に触れられると棘に刺されたような痛みを感じる特殊な病ゆえ人付き合いを避け恋を知らない主人公。
側から見たらかなり不憫ですが織部さんがなかなかの乙女思考で基本天然なかわいい人なので思ったよりは悲壮感はありません。
唯一触っても痛くない鰐淵先生に恋してからは初恋に乙女脳がぽわっぽわで病持ちの悲壮感より恋愛の楽しさの方が上回ってるwww
兎に角、受けがかわいい。
今まで本気で人を愛せなかった攻めが絆されるのもわかるわー。物語上は意外とあっさり陥落した感は否めないけれど。両思いになってからは攻めが受け溺愛の甘々いちゃいちゃバカップルです。
作家様の過去作に比べると暗さも重さも困難さも不憫さもライトで悪役は皆無、寧ろいい人しか出てこない。最初に織部さんがふった酒井さんて女性が凄い形相で睨んでくるから織部さんに嫌がらせでもするのか?!と思いきや嫌味こそ言ったものの寧ろ応援側ってゆーね笑。
正直、ARUKU先生のドロッドロな愛憎劇を期待したら肩透かしかもしれません。
が、個人的にはこの甘々いちゃいちゃなバカップル展開も嫌いじゃなかったです。受けの心の声が噴き出しちゃうくらいかわいいし鰐淵先生大好きがダダ漏れ過ぎてウケるw鰐淵先生の言葉攻めもいちいち仰々しくドラマがかっていてキザの極みでたまんない笑笑!クセになる〜。
欲を言えばハピエン後の書き下ろしが欲しかった!!
冷たい棘だらけのお城に住んでいる棘姫と、
毒王を名乗る男との初めての本気の恋物語。
おとぎ話のような現実のような、
不思議なARUKUワールドファンタジーです。
他人に触れると棘が刺さったような痛みを感じる織部は、
恋に憧れるサラリーマン。
どんな治療も薬も効果がなく、
毒物研究をしている鰐淵を頼るが、
なぜか鰐淵には触れても痛みを伴わないのです。
織部の辛さは台詞だけでなく、
心の声から理解することができます。
恋に憧れ、諦め、期待し、絶望し…
そこに現れた触れても大丈夫な鰐淵に恋してしまうのは、
当たり前のことなのかもしれません。
二人は距離を縮め、
ついには愛し愛される喜びを知るのですが、
幸せの絶頂が長く続かないのがARUKU先生節なのです。
鰐淵にさえも棘を感じるようになった織部は、
鰐淵の元から離れていく決心をします。
それも、自分の痛みから逃げたのではなく、
治らない病に苦悩する鰐淵を見たくないから…
自分の幸せを捨ててでも鰐淵を思い、
鰐淵に愛された思い出だけを糧に生きていこうとする織部が、
健気で切なくて、遣る瀬無い気持ちにさせられました。
織部を諦めきれない鰐淵は兄の手を借り、
織部の痛みの原因を探ります。
そして、愛に生きる選択をし、織部が待つお城へと向かう…
という、最後までロマンチックかつ、
おとぎ話のような物語です。
長く多いセリフはいつものこと、
心の声までが言語化されて丁寧に描かれており、
それぞれの感情や互いへの愛情がダイレクトに伝わってきます。
姫と姫を迎えにきた王がギュッと抱き合うラストは、
これまでの紆余曲折を思うとグッとくるものがあります。
今度こそハッピーエンド…
そう思わせてくれる最高の結末でした。