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「お前からの告白、5年ぶり8回目やな〜」「いや、3年ぶり10回目だから」
こめり先生作品読むの確か3作目なんですが、こんなに絵が好みど真ん中だったっけ?!と既読作を見返してしまいました。
本作が特に好みみたいで、キャラ、背景の描き方がいい!!
キャラデザインが2人とも良くて。
自然体でかっこよく色気ある鶴間、サバサバおとぼけシャイ後頭部かわいい三木の組み合わせが最高。
長年友だちな会話も好き。
でいて十年愛が重い三木大好き鶴間にしっかり萌える。
最初は戸惑っていた三木だけど、鶴間を好きになっていく過程もいい。
日本画家としての鶴間も自然体ながら、その感性と創作する姿勢の描き方がすばらしい。
三木家の桜をずっと見ている鶴間…三木視点の描写にそれを感じさせられて、なんていいシーンなんだ〜と感動しました。芸術家としての鶴間を三木が理解して尊重していることがわかりますしね。
絵を描く鶴間、鶴間の作品を三木が好きなところもとってもいい。
その描き方がかっこつけたり値打ちをつけるわけでなく自然体な塩梅がめちゃくちゃ好きです。
三木のおばあちゃんと鶴間が芸術好きとして気が合うのもいいし。
鶴間がおばあちゃんを乃里子さんと呼ぶのもいい。
おばあちゃんが2人の仲にノリノリなのも微笑ましいし、同性婚ができるよう法律を変えさせようとしてる?のは笑いました。
京都が舞台なのにいわゆるイケズな人が出てこないところも好きです。
久しぶりに読み返しましたがやはり最高の作品でした。
出会いは学生時。お互いに違う性格ということから惹かれ合い、そして長年の親友に、それから恋人に。
攻めの長年の片思いの葛藤やら受けの葛藤などなど。漫画を読むというより感覚的にはストーリーに入り込んでいるような感覚になりました。
それこそ最高位の描写はそれほど細かいことではないけれど、ようやく合体したシーンなどは攻め側に感情移入して一緒に喜んでしまうくらいでした。
そしてお互いに思い合ってる素敵な関係。また読み直します。
10年間三木を想い続けてきた鶴間とそれをことごとく躱してきた三木。
付き合うことになってもふたりの間には相変わらずゆるい空気が流れていて"親友"から"恋人"へと名前が変わっただけのようにも見えるけれど、確かにそのカタチは変わっているのを話の端々で感じることができました。
関係を大きく変えるようなエピソードがあるわけではないけれど、何気ないやり取りを恥ずかしがるふたりにほっこりしたり明るい雰囲気の後でしんみりと考えてしまうような場面があったり…不思議な魅力に引き込まれてしまう作品でした。
それぞれに生きる環境は違うけれどお互いの生活に隔たりを感じないのも素敵だったし、これからも気ままでゆるく幸せに暮らしていくんだろうなというふたりの未来を想像できるところも良かったです。
本当にすごーく日常系でした。まったりのんびり、恋人になる前後の変化もあったりなかったりゆっくり。でもその中に過去回想がたくさんあるので、長い時間をかけて募りまくった想いが伝わってきます。くっつく瞬間だけは、え…そんなあっさり!?と、今までの鶴間が可哀想になっちゃいましたが、それもこの二人らしい始まりなのかな。
日常系といっても、一話ごとの充実度というか満足度が高いです。生活感溢れる二人で、きゅんとか萌えとかの激しいテンションの上がりはないんだけど、ほっこり温かい気持ちになれます。たまに出てくるおばあちゃんもイイ味出してて好き。
友達の延長から家族になっていくようで、でもちゃんと愛情と独占欲が見える絶妙な関係が良いです。一生添い遂げる二人の始まりを見た幸せに浸れるみたいな。とても安心して見守れる二人でした。
欲を言えば学生時代も現代も同じ絵なので、若さや成長が絵で分かると良かったなあと思いました。
親友として付き合っていた二人が一線を越えていくお話。
絵柄も内容もゆったりしています。
攻めがとにかく一途で美大生の頃から今まで10回は告白しては振られ…。
ですがとうとう、あることをキッカケに二人は友人である壁を越えます。
二人とも感情豊かだったりのんびりしていたり…。
大きな事件もなく、周りの人もいい人ばかりで優しい世界でした。
受けの性格も裏表なくのらりくらり、だけれど尊重を忘れず結局は攻めを受け入れてくれる度量もあります。
ただ、攻めに「執着」が付いていますが長らく片想いをしていたこと以外、執着をあまり感じられませんでした。
話も同じテンポが続き、ずっと平和なので途中から段々と物足りなさがありました。