月がきれいと言えなくて

tsuki ga kirei to ienakute

月がきれいと言えなくて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
32
評価数
8
平均
4 / 5
神率
25%
著者
水原とほる 

作家さんの新作発表
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イラスト
ひなこ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199009686

あらすじ

過去に渡されなかった手紙が、時間を超えて新たに恋人たちを結びつける――心の奥に沁みこむBL文学の決定版!!

表題作月がきれいと言えなくて

高村弘毅、会社の社長、31歳
須賀明紀、私立高校の英語教師、28歳

同時収録作品月がきれいと言えなくて

佐野一樹、明紀のいとこの友人で大学生
須賀明紀、高校2年生

レビュー投稿数2

大人同士が大好物です

水原先生の「名前も知らず恋に落ちた話」が大好きなんですが、それから中々好みの作品に出会えませんでした。

攻めの高村が亡くなった祖父の手紙を届けようとして、受けの明紀と運命的とも言える出会いをします。
明紀の職場での生徒とのやり取りと、過去のトラウマ的出来事が重なり合って、淡々としながらもドラマティックな展開になっていました。
こういうお話は大好物です。

高村が大人で良い男でした。そして明紀も教師として素晴らしかった。2人はパートナーとしてこれからも上手くやって行くと思います。
だからあの生徒の彼のその後をスピンオフでお願いします。

1

「手紙」が結ぶ恋

水原さん作品は、なんとなく昭和的なノスタルジーを感じる。というか。耽美、と言ってもいいかも。今作品も、そんなノスタルジーをそこはかとなく感じつつ読破しました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は私立高校で英語教師として教鞭をとっている須賀。
ほぼ彼視点でストーリーは展開します。

彼の住むマンションの大家さんの住む一軒家に、一人の男性が訪れる。が、その家の主である大家さん(名は粕谷さんと言う)はすでに故人。そのことをその客人・高村に伝えると、高村はあからさまにがっかりした風を見せる。

話を聞くと、彼の祖父が亡くなり、残された遺品の中に粕谷さんに宛てた手紙があったのだという。その手紙を渡すために粕谷さんのもとへ訪れたのだ。そのことを粕谷さんの娘さんに伝えると、大家さんもまた、高村の祖父に宛てた手紙を持っていた、と告げられる。

だがしかし、その手紙が見つからないのだとも。

2人は粕谷さんが高村さんに宛てた手紙を共に探すようになるが―。

というお話。

粕谷さんと高村さん。
彼らが、お互いに相手にしたためた手紙を、二人で探すことで、少しずつ距離を近づけていくが。

「手紙」という、ノスタルジーを感じさせる小物を登場させるところが非常に水原さんらしいといったところか。

ストーリーのバックボーンや「手紙」という演出は面白かったですが、もう一声ほしかったな、という気も。基本的に先の先まですっと見通せる展開で、ひねりがなかったように思います。

この作品は「手紙探し」が基盤になっていますが、そこに須賀に横恋慕する生徒の存在を絡めて話を膨らませています。

DKらしい若く青い恋。
それを、かつての自身の切ない過去の話と絡めて進んでいく展開でしたが、個人的には「手紙」の部分に焦点を当てて書いてほしかったな。

結婚し、子を持ち、幸せだった人生。
そんな人生の中で、唯一忘れられなかった恋。

「月がきれいと言えなくて」というタイトル、それを手紙というナイスな小物で描く作品だったわけですから、おじいちゃんたちの過去の恋や葛藤なんかも盛り込んで書いてくれたなら、あるいはもっと萌えた気がします。

「手紙探し」でつながった恋、なのに、その部分があやふやだったのが残念と言えば残念でした。

が、水原さんらしいレトロな感じは健在な作品なので、そういった展開がお好きな方にはお勧めな作品かと思います。

5

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