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とても面白かったです!
恋愛小説のお弁当箱に、笑いと萌がこれでもか!とばかりに詰め込まれていました…!
お約束の展開が、瞬く間に「典雅先生流」に変貌していくのが新鮮で、次は何が始まるんだろう?!とわくわくします!
言葉のセンスに何度も噴き出す一方、相手の心の機微に触れる純粋な言葉もあって、思わずじーんとしました。
以下、ネタバレありのあらすじです。
お客様の多様なニーズにお応えする人材派遣会社、キャメロット・キャストサービス。
18歳の新米、春真の初仕事は、天然紳士なセレブ・慧吾のニセの結婚相手として同棲することで…。
前後編に分かれています。
前編は、慧吾に見合いを強要する厳父に対し、「もう結婚してパートナーがいます!」と突っぱねるため、二人がラブラブバカップルになりきるお話です。
本物らしいラブラブバカップルになるため、二人は「熱愛感の醸成」をスタートさせます。
醸成のために天然紳士な慧吾が提案するのが「パジャマでボーイズトーク」でした。
出会って初日の二人がペアルックのパジャマを着て、交代で膝枕をしながらトークをする場面、必見です。
天然な慧吾に対し、春真も持ち前の妄想力を発揮します。より本物のカップルになりきるために、二人のなれそめ話をねつ造し始めるのですが、この会話がとにかく面白かったです…。
偽装だったはずの二人が、いつの間にか本気で相手を好きになってしまい、お互いの家族とどう向き合っていくのかも見所です!
後編はさらに惹きこまれました。
寝ぼけた春真が夢うつつに慧吾の体臭にうっとりしたり、可愛すぎる恋人を心配した慧吾がGPSと監視カメラのチェックを始めたり…。そして、巨大プリンを作って一緒に食べるエピソードは、その尊い光景が胸に刻まれます。
ストーリーも面白いのですが、なんといってもキャラの魅力が光っていました。
いつも穏やかな慧吾は、愛の伝え方がまっすぐで、気障な愛情表現がどうしようもなく様になる希有なお方。でも自分の味わった辛い体験を無くすために自ら会社を立ち上げる強い人でもあります。
春真はしっかり者でありながら、時々赤っ恥な聞き間違いをして墓穴を掘ってしまう何とも可愛い子です。
すごく節約上手で倹約家なのですが、慧吾が毎日買ってくる告白付きの薔薇とスイーツにはただドキドキして「無駄遣いしちゃだめって言えない。気持ちをいただいてる」と言って、ドライフラワーにして大切にしている優しい子です。
その他、慧吾の敏腕秘書、諫山さんはもはや陰の主役でした。彼のいるところに笑いありです。二人の家族が許してくれるよう密かに暗躍する一方、社長である慧吾に対する物言いが丁寧でありながら切れ味抜群で噴き出します。
春真の育ての親の絃さんも、「春真を奪った慧吾許すまじ!」の強硬姿勢ですが、酔っ払うと春真の幼少時代が如何に可愛かったか秘蔵写真で自慢したり、俺のトライを止めてみろ!と慧吾に突然ラグビー勝負(爆笑しました)を仕掛けたり、思わず味方したくなっちゃう素敵な人でした。
ずっと読んでいたいな…と思える作品でした。
慧吾と春真の幸せをお裾分けしてもらって、明るい読後感に浸れます。
オススメです!
唯一無二です。毎回面白さを期待され、それに応えてくれるBL小説家は。コミックならギャグ要素強い方いると思うけど小説は珍しいと思う。こんなに受けも攻めも面白すぎる人のカップルってないだろ!と心の中で突っ込みつつも「まあ典雅ワールドの住民はこれが通常運転なんだろうな」と納得させられてしまいます。
実際博識で雑学王ですごいと思います。適材適所でそれをチョイスするのも。日々アンテナを巡らせ「これは小説のネタに使える!」と考える努力を怠らない人なんだろうな。最後にラグビーネタも出てきたし。ここまで今年ラグビーが世間で盛り上がることを見越してたなら、小林典雅…恐ろしい子!でもね「アナ◯と雪の女王」はディ◯ニー怒ると思うよ。私は爆笑したけど。
ストーリーは王道年上スパダリ攻め。受けは面白い性格の可愛子ちゃん。受けの影響を受けて攻めも段々変な人になっていきます。私の好きだったシーンは受けと攻めの頑固親父が対決する所。ワクワクしました。パンダが出てきた時点で受けの勝利を確信しましたが、こういうラブじゃないシーンで読ませる才能って凄いと思います。
もう作家生活15周年とのことでおめでとうございます、とこれからもよろしくね、の気持ちを込めて神評価です。
本当にこの作者様には毎度毎度楽しい時間を頂いてますわ。
腕枕棍棒脇の下スンスンからお喋り枕で盛大に吹き出してしまいました。
慧吾の父とのやりとりにはもう爽快ささえ感じるほどの会話の可笑しさに、何度も読み返して笑いました。ハムスターがトイレットペーパー事情で咎められるって 笑笑
作者様の作品の登場人物は最後までただの嫌な奴では終わらないから安心して読めます。
他の方々もおっしゃってる通り、小林典雅先生ってただただ楽しいを楽しめる唯一無二の分野?じゃないかと思います。
ディアプラスさんのフェア特典小冊子が欲しくて、色々まとめ買いした際に購入したこちら。
も〜〜〜本当におっかしくて可笑しくて、何回ブフッと吹き出しただろう?ꉂ(๑˃▽˂๑)という感じ。
ツッコミどころ満載ではあるんですが、小さなことは気にならなくなるぐらい面白くて。
自分の萌えツボをグイグイ押されて、もうたまらなく楽しんじゃいました。
読み始めたら面白すぎて止まらなくて、深夜まで読み耽り、気付いたら2時半…(後悔なし)。
初対面のセレブ30歳スパダリの口から出る、
「手始めに僕のことを”慧たん”と呼んでもらえるかな」「君のことは”はるりん”と呼ぼうと思う」なんていうセリフから、ツボに入りまくり笑いまくりでした。
(先生のあとがきの後に、羽純ハナ先生による”けいたん””はるりん”のミニキャラ
顔イラストがあり、可愛さに悶絶)
以下、簡単なあらすじと感想を。
人材派遣スタッフの高卒18歳青年・春真(受)の初仕事は、
なんと”ゲイのセレブ男性の婚約者のふり”。
そのお相手となる慧吾(攻)は30歳のセレブ実業家。
言動は天然なものの紳士的で優しく、慧吾のもとで”本物の婚約者”らしく
振る舞おうと要求に応えるうち、秘めた恋をしていたはずの春真は急速に慧吾に惹かれていき、恋心を抱くようになってーー
と続く、楽しい(切ない要素もちらりとある)ラブコメです。
もう、「出会って一週間で恋心爆発、結婚決めました!てへっ★」
なんて、自分がお母さんでもお父さんでも「ゆ、ゆるさーーーーん!」となっちゃうところなんですが。
本当に不思議なんだけれど、無理やり納得させられる形じゃなく、
読んでいるうちに自然と受け入れている自分がいる…
笑っちゃいながら「しょうがないかあ!」わっはっは、となるこの感じ、
きっと小林典雅先生の文章力、展開力のなせる技なんだろうなあ…!と感嘆しきりです。
恋に落ちた二人のすれ違いの描写、それぞれが引きずっている「恋」の描き方も
見事で、慧吾の叶わなかった恋のお話には、切なくて悲しくて胸が痛みました( ; ; )
(※そこで出てくる「くまちゃん」のぬいぐるみは、もっと何か攻め受け二人に
関係するものだと思ってました;真相にちょっと拍子抜け…というか、驚いたところはあったかな?)
最後の高い高い壁ーー春真の叔父で養父の絃×慧吾の、旅館でのやりとりとまさかの
「枕ラグビー」にも、めちゃくちゃ笑ってしまった〜!!!
攻め受け二人とも、相手の親への説得方法が独特すぎ面白すぎ!
春真の妄想癖…いや、想像力&創作力?もぶっ飛んでいて、天然×天然カプの面白さを存分に堪能しました(*´艸`)
チラッと小林先生の既刊のカプも出てきたりして(未読の作品なのでこれから読む…!)、
そんな遊び心までふふっと楽しめる一冊。
細かいところにツッコミは不要。受け入れて、思いっきり笑おう!
そしてハッピーになろう!✨
と思ってしまうような、変態天然紳士×ウブだけど誘い受け、のビタミンラブコメ、
最っっっ高に楽しかったです◎
溺愛年上攻めの良さをたっぷり吸って、また明日もがんばろ!と思えました。感謝…!٩(ˊᗜˋ*)و・:*+.
15周年記念作品(と、勝手に言ってしまいますが)らしく、典雅さんの過去作品に登場した様々な人たちが登場しまして、もうこれだけでファンの一人としては楽しくてたまりませんでした。
みんな元気で暮らしているんですねぇ。こういうサービス精神で溢れている典雅さんが大好きだなぁ。
お話のあらすじは、ある意味ありきたりです(失礼)。
ゲイの御曹司が人材派遣会社から『偽のパートナー』を雇って、父が要求する政略結婚を諦めさせようとするのですけれど、彼とキャストの2人が恋人のふりをしているうちにどんどん本気になって行って……という『あれ』です。
このどこかで読んだことがある様なお話を実に面白可笑しく展開してくれる、その様!
おまけに恥ずかしいくらいデロ甘なのに、行き過ぎでシラケない様に置かれている数々の仕掛け。
まさしく「典雅節、絶好調」という感じでした。
食べた人に「家でも良く作るメニューなのになんでこんなに美味しいのーっ」と叫ばせる超絶料理人みたいですよ。
御曹司の霧生慧吾はスパダリ学校があったなら主席で卒業したであろう夢の男。
何故『夢の男』かと言えば、俺様臭が一切しないところなんです。
霧生が30歳でキャストの間藤春真が18歳なので、かなり年の差がある2人なのですけれど、霧生に偉ぶった処が全くないんですよ。「ものを教えてやろう」的な鼻につく部分すらない。
これ、素晴らしい。
そしてもっと素晴らしいことに、春真を好きになればなるほど、どんどん変態さんじみて来る(笑)。
そして春真。
タイトル通り可愛いったらないの!
霧生のセレブな暮らしの中に、自信を持って『庶民飯』をぶち込んでくる。
物怖じもするけれども、庶民で育ったことに全くいじけていないんですね。
そして、2人のなれそめとかの『裏設定』を作る際の妄想力が半端ないっ。
もう、春真の妄想に笑った笑った。
それと同時に、この子の真直ぐさはとても気持ちが良い。
間違っていないと思ったら、怖いはずの霧生の父にもきちんと反論するのよ。こういうシーンを読んでいると『人と人が解り合うためには、とことん話した方が良い』と思っちゃう。
喋っているうちに春真のとびぬけた妄想力が発揮されて、話が思いっきり面白いことになっちゃうんですけれども。でもまた、それが可愛らしいんだよね。
典雅さんのお話は良い意味のポリコレを感じる場合もあるのですが、このお話はそういう部分が少ないと思います。だから「典雅さんのお話はちょっとめんどくさい部分がある」と感じたことのある方にもお勧めです。
疲れた時、ちょっとだけ世の無常を感じてしまった時とか、読者に元気を与えてくれるお話です。
まさしく典雅さん言う所の『ビタミンBL』!
読み終わって幸せになりました。
次作も楽しみにしています。